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履歴書・面接に使える! 志望動機の書き方・答え方

「当社を志望する動機(理由)を教えてください」。転職活動で必ずと言っていいほど確認される志望動機・志望理由。答え方・書き方のポイントや、職種別の例文を参考にしてください。

志望動機とは?(自己PRとの違い)

志望動機とは、応募した企業でなぜ働きたいのかを伝える項目です。企業の採用担当者は、応募者から志望動機を聞き、確認することによって、自社への理解度や入社意欲の高さを見極めたいと考えています。採用担当者が「この応募者と一緒に働きたい」と思うような志望動機が伝えることができるよう、準備をしましょう。

また、似たような言葉で自己PRがありますが、こちらは応募者が考える自身の強みをアピールするものです。混同しがちですのでご注意ください。

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志望動機の重要性・採用担当者が見ているポイント

中途採用において、採用担当者が重視するものの1つが「志望動機」です。ある調査によると、20%以上の企業が「履歴書の中で最も重視する項目」に挙げています。

これは「職歴」につぐ2番目の高さ。このことからも、志望動機がいかに着目されるポイントであるかが分かっていただけると思います。

その志望動機ですが、同じ内容のものを使い回してはいけません。たとえ忙しくても、手間と感じても、応募先の企業・職種にしかいえない内容にするのが大切なポイント。「同じ職種がある中で、なぜその企業を選んだか」まで、しっかりと伝えられるようにしましょう。

というのも、採用担当者が知りたいのは「なぜ、たくさんある企業の中から自社に応募してくれたのか」だからです。「入社を希望する理由」「入社後にどんな仕事をしたいか」「どんなことができるか」などを知り、自社にマッチした人材を採用したいと考えています。

応募した企業・職種でしかいえない志望動機を書き、採用担当者から「この方は当社の採用ニーズにマッチした人材だ」と思ってもらえるようにしましょう。

志望動機を考えるポイント

実際に志望動機を書き始める前に、考える際のポイントやNG例を、ぜひご確認ください。

志望動機を書くポイント

志望動機を履歴書・職務経歴書に書く際のポイントをご紹介します。大事なのは、「書き出し」「構成」「セルフチェック」の3つです。下記からぜひご確認ください。

書き出し

  • 志望動機の書き出しは、ズバリ『結論』から!
  • 「なぜ志望するのか」という問いに対する答えを書く
  • 経験・能力・志向・興味を持ったきっかけを書くと好印象!

応募数が多い求人の場合、採用担当者は大量の応募書類に目を通すことになります。そこで大切なのが、まず結論を書くこと。「この人は当社に合う人材かもしれないぞ」と思わせる内容を最初に記載し、採用担当者の目に留まるようにしましょう。

また、書く内容が「あなたならではの志望動機」になっているかも大事です。前職の離職理由を応募先企業の魅力と結びつける、自らの経験や能力がどう活かせるかを具体的に伝える、などを意識してオリジナリティのある志望動機に仕上げましょう。

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構成

  • 結論:志望する理由は◯◯である
  • 根拠:なぜなら◯◯だからである
  • 必然性:その会社でなければいけない理由

説得力のある志望動機にするためには、結論だけ書くのではなく、根拠もセットにして伝えることが大切です。採用担当者に「なるほど」と思ってもらえる内容にした上で、自身の望みが応募先企業でしか叶えられないことをアピールしましょう。

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セルフチェック

  • 具体性があるか
  • 企業にメリットがあるか
  • 会社軸・仕事軸か
  • 自慢になっていないか

志望動機があいまいで具体性がない場合、採用担当者は「当社のことを本当に理解してくれているのか?」と思ってしまいます。企業HPや募集広告などをきちんと調べ、どこに魅力を感じ、入社して何を実現したいかなどを具体的に書くようにしましょう。

また、企業にメリットがあるかも大事な観点です。当然ですが、企業は自社に貢献してくれる人材を採用したいと考えています。あなたを採用することでどんなメリットがあるか。この点をおさえ、自身の経験や実績、実現したいことなどをアピールしましょう。

会社軸・仕事軸においては、仕事軸だけで終わらないことが肝心。同じ職種が多くある中で、なぜその企業に応募するか。そこまで踏まえられているかをチェックすることが大切です。

最後は、自慢で終わっていないか。自分の経歴や実績、強みなどを書くときは、それがただの自慢になっていないか確認しましょう。経歴や実績が応募先企業でどう活かせるか。どんな風に事業に貢献できるか。もし自分が採用担当者だったらと考え、採用したい人物像をイメージするのも効果的です。魅力的な志望動機をつくり、転職活動を有利に進めましょう。

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体験記から学ぶ!転職成功ポイント

志望動機を書く際の注意点・NG

待遇だけに魅力を感じている。

給与、休日、福利厚生、残業時間の少なさ…。働く上で、待遇はとても大切なポイント。しかし、「この人は条件面だけに魅力を感じている」という印象の志望動機はNG。「入社しても、ウチより良い条件の会社が見つかれば、すぐ転職するんじゃないの?」「働く意欲が感じられない」と、採用担当者に捉えられかねません。

安定性や商品力についてしか、書かれていない。

企業規模やライバル会社に対する優位性などは、転職先を選ぶ上でとても大切。ですが、それだけが志望動機になってしまうのはいただけません。企業が求めているのは、事業に貢献してくれる可能性が高い人材。志望動機は、企業規模や商品力を仕事にどのように活かし、どのように貢献したいかまで書きましょう。

「教えてほしい」「学びたい」アピールが強すぎる。

学ぶ姿勢があることは、ポジティブな印象を与えられると思いがち。しかし、会社は学校ではありません。教えてもらいたいというスタンスを強く押し出しすぎると、「自ら学んでスキルや知識をつけて、事業に貢献する意志がない」とも捉えられてしまいます。

辞めることを前提にしている。

基本的に、多くの企業は、採用した人には長期的に働いてほしいと思っています。ですから、「将来、起業するためにスキルや知識を身につけたい」「結婚や出産したら、退職を考えている」といった内容の志望動機は避けたほうがよいでしょう。

家から近いから。

働く場所、いわゆる勤務地は転職先選びで重要なもののひとつ。ですが、それを志望動機にするのはNG。自宅から同じぐらいの時間で通える企業は他にもたくさんあります。「どの企業でもいいんじゃないか?」「転勤になったら、退職されるんじゃないか?」といったマイナスな印象を、企業に与えてしまうでしょう。