出版・印刷業界の志望動機の書き方とポイント【例文付き】
ここでは、出版・印刷業界の志望動機の作成のポイントをご紹介します。
出版・印刷業界の概要や仕事内容をはじめ、自分の熱意や意欲を伝えるためのコツ、具体的な例文も公開していますので、エントリー時の参考にしてみてください。
目次
1.出版・印刷業界の仕事内容とは?
マスコミ業界の中でも根強い人気を誇る出版業界。インターネットや電子書籍の普及により、激しく変化し続ける業界ですが、「世の中に魅力的なコンテンツを届ける」というミッションは今も昔も変わりません。
出版社ごとに手がける媒体のジャンルは様々。雑誌や文芸誌、実用書、専門書など、特定ジャンルの制作を得意とする会社もあれば、幅広く手がける総合出版社も。
担当する媒体によって、制作時に求められる知識や関わる人も大きく異なります。出版社はコンテンツの作り手でもありますので、敏感にトレンドをキャッチし、企画に反映していくことが求められます。
そして、出版社から依頼を受け、実際に雑誌や書籍の印刷、製本等を行なうのが印刷会社。会社によって規模は異なりますが、印刷機を備えた工場を持ち、営業や工場スタッフが連携しながら商品を作り上げます。
また、近年は紙媒体に限らず、デジタルコンテンツや包装材、液晶や半導体など、幅広い分野へ技術を転用する動きが活発。大手をはじめ、生き残りをかけ、多角的にビジネスを展開する企業が多くなっています。
出版・印刷業界の仕事内容
出版社における主な職種は「編集」。読者の心くすぐる企画を立て、著者・ライターへの執筆依頼、制作やデザインのディレクション、進捗管理等を担当します。
また、「営業」も一般的。商品を届けるべく、出版物の専門商社や書店に訪問したり、雑誌等への広告出稿企業を探したり、ミッションは様々です。
印刷会社の主な職種としては「営業」や、印刷工場の作業スケジュールや進捗を管理する「進行管理」、実際に印刷機を操る「オペレーター」など。
営業は、出版社と連携し、納品までを担当。進行管理は、スムーズに印刷をすすめるための司令塔。オペレーターは、印刷機のほか、紙やインク、印刷データに関する専門知識を持つ職人的な一面も持っています。
2.出版・印刷会社の志望動機のポイントは?
出版・印刷業界は人気が高い上、採用人数が少なく、ハードルの高い業界です。志望動機では「出版・印刷業界で自分が成し遂げたいことはなにか」「なぜ、この会社を選ぶのか」といった点を明確にすることが大切です。
出版社においては、「自分が手がけたいコンテンツ」を語るのもよいですが、「コンテンツを通じ読者にどんな価値を届けたいか」を伝えることが重要。どんなこだわりを持って働きたいか、アピールしましょう。
印刷業界についても同様。印刷会社でしか手がけられないものづくりへの想いや、それを通じてどんな価値を届けたいかをしっかりと伝えることが大切です。
単に「ものづくりがしたい」という理由だけでは、他のメーカー等でも実現できてしまいます。印刷会社のビジネス領域が拡大する今こそ、しっかりと会社の事業領域を踏まえた志望動機が求められます。
いずれの場合も、事業領域や商品のジャンルが会社ごとに異なるため、しっかりと調べましょう。相手は制作・編集のプロ。気負う必要はありませんが、想いを自分の言葉で表現することを大切にしてください。
志望動機作成のポイント
まず最初に、自分が実現したいことを、結論として記載しましょう。その上で、出版・印刷業界を選んだ理由も忘れずに。「自分はなぜそう思うのか」を起点に話を展開することを心がけてください。
また、「その会社を選ぶ理由」を伝えることも大切。自分が魅力に感じている点をただ述べるだけでなく、各社が手がける事業の特徴や、コンテンツ作りにおける理念などと絡めると、アピールしやすいはずです。
3.出版・印刷系(クリエイティブ系)の志望動機サンプル(例文)
出版経験者の志望動機の例文
私は印刷会社で日用雑貨のパッケージデザインに携わっていました。クライアントへの提案からデザインまでを経験し、印刷に関する専門的な知識・ノウハウも習得。特に、印刷技術によって、印刷の色味や発色が変わり、印刷物の美しさを大きく左右することは、私の中で大きな発見であり、同時に感動を覚えました。
貴社は高い印刷技術によって、幅広い業界の広告物・出版物を支えています。そんな貴社のもとで、クライアントや世の中の人々を驚かせる広告物・出版物を生み出していきたいです。また、前職で培ったデザイナーやカメラマンなど外部クリエイターとのネットワークも、大いに役立てられるものと自負しています。
ポイント・解説
ひとくちに印刷・出版会社と言っても、その特徴や強みは千差万別。例文では「高い印刷技術によって、幅広い業界の広告物・出版物を支えている」と、その企業ならではの特徴に触れることで、志望理由が伝わりやすくなっています。
また、前職で培った人脈や経験をアピールすることも大切です。企業にとっては業界でのネットワークや新しいビジネスチャンスをつかむきっかけにもなりますので、「この人に来てほしい」と印象付けるうえで効果的と言えます。
出版未経験者の志望動機の例文
私は以前から、モノづくりの仕事に興味・関心がありました。中でも、普段の生活に密接な関わりがある印刷物・出版物を手掛けてみたいとの想いは人一倍です。
そうした中、さまざまな企業のホームページを拝見し、貴社が「衣・食・住」にまつわる印刷物や書籍などを多く手掛けていらっしゃることを知りました。それらは人々の生活に密接な関わりがあることはもちろん、消費者や読者の暮らしを間接的に豊かにできると感じています。入社後は人々の暮らしに貢献する存在となれるよう精進していく所存です。
ポイント・解説
未経験者の場合、まずは業界理解の深さを示すことがポイントです。例文では、「普段の生活に密接な関わりがある印刷物・出版物を手掛けてみたい」と志望理由を挙げており、志望度の高さと同時に業界理解の深さもアピールできています。
また、「衣・食・住」にまつわる印刷物や書籍などを多く手掛けている事実をおさえている点もポイントです。志望動機とリンクしているだけでなく、その企業の強みや特徴を挙げることで、企業を志望する理由を根拠付けることができています。
あわせて読みたい
面接対策ガイド~25個の質問とお手本/失敗回答・面接のマナーなど総まとめ~
転職活動の「面接」について、準備物や面接マナーなどの基礎知識から面接本番の対策までをご紹介。「自己紹介」や「転職理由」、「何か質問はありますか?」といった質問に対しての回答例・ポイントも徹底解説しています。せひ、ご参考ください。