どんな企業の面接でも、必ず聞かれる志望動機。とはいえ、はじめての転職活動であれば、志望動機の伝え方で迷ってしまうという方は少なくありません。私も就職活動の際、面接の志望動機対策には頭を悩ませました。
多くの企業を受験する中で、「その企業を志望する理由」をそれぞれ考えるのが難しかったことを今でも覚えています。中には、素直に「給料が良く、残業も少なそうだったので」と伝えてしまった結果、それまでニコニコしていた面接官の顔がくもった…という話も聞いたことがあります。
実は志望動機の答え方にも「効果的な例」「NG例」があるのです。本記事では志望動機の答え方に困っている方に向けて、実際に私の就職活動の経験から効果的な回答例・NG例をそれぞれご紹介します。
面接官が志望動機を聞く理由

就職活動や転職活動の面接において必ずと言ってもいいほど聞かれる「志望動機」ですが、面接官がなぜ「志望動機」を聞くのか考えたことはありますか?
面接の際には、面接官の質問の意図を理解した上で回答することが大切です。そのため、ここでは「志望動機」を面接官が聞く理由について改めて確認しておきましょう!
【面接官が志望動機を聞く理由】
- 志望度の強さを知りたい
- 会社の社風・ビジョンとマッチするか知りたい
1.志望度の強さを知りたい
例えば、恋愛で考えてみましょう。同じくらいステキな人が二人いたとして、二人から同時に告白されたとします。どちらに惹かれるかというと「自分のことをより好きでいてくれる方」ではないでしょうか。
転職活動は恋愛と似ています。同じくらいのスキルを持つ候補者が二人いたら、面接官は自然と熱意や意欲のある人の方に「仲間になってほしい」と思うもの。この会社で働きたい!という熱意・意欲があれば、入社後に仕事でつまずいた時も頑張ってくれそうですし、「長く活躍してくれそう」という印象を与えることができるのです。
2.会社の社風・ビジョンとマッチするか知りたい
ゆるがない志望動機があったとしても、会社が目指す所と真逆の志向性や考え方だったら、入社後にミスマッチを感じてしまう可能性もあるでしょう。「入社後、社員の一員として一緒に頑張ってくれそうな人か」「会社と同じ方向を向いて仕事をしてくれそうな人か」という部分を知るためにも、面接官は志望動機を知りたいと思っているのです。
志望動機でアピールするとよいこと4選

「志望動機」を聞かれたら、志望した理由をそのまま答えればいいと思ってはいませんか?アピールの場である面接において、それは非常にもったいないことであると言えるでしょう。
「志望動機」を答える際に、面接官にアピールすることができることは沢山あります。そこで、ここでは、志望動機でアピールするとよいことを4つご紹介します!アピールポイントを増やして、あなたの「志望動機」をグレードアップさせましょう!
【志望動機でアピールするとよいこと】
- 自分の経験を活かしてどう貢献できるか
- なぜその企業でないとだめなのか
- 事業内容や商品・サービスへの共感
- 入社後どんな仕事をしていきたいか
1.自分の経験を活かしてどう貢献できるか
志望動機を話す際には「今までどんな仕事に関わり、どんな経験を積んできたか」「その経験を、転職後の仕事にどう活かせそうか」をアピールすることが有効的です。
今までの経験を具体的に伝えられるだけでなく、仕事に対するモチベーションや意欲もあわせて伝えることができます。「転職後の働き方のこともしっかり考えているのだな」という熱意が伝わるため、“意欲の高い人物”という印象を与えることができるでしょう。
2.なぜその企業でないとだめなのか
同じような事業展開をする企業は、他にもたくさんあるはずです。その中で「なぜその企業でなければだめなのか」を具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールできます。例えば、シェアのことや、サービス提供に関する考え方といった部分と絡めて伝えると良いでしょう。
企業HPや採用サイト、求人広告などを見れば、企業が大事にしている理念・社風が書いてある場合もあります。理念・社風はその企業ならではのポイントですので、こちらをキッカケにして志望動機を考えるのも良いかもしれません。
3.事業内容や商品・サービスへの共感
展開するサービス内容に独自性があったり、「強みを持っている自社サービス」などがあれば、そこにフォーカスしてアピールもできます。
例えば、システム開発をする会社の場合。「金融業界向けのシステム開発に強い」「Webサイトの開発だけでなく、デザインも行なっている」「企画や設計段階から一貫してシステム開発に関わっている」「ニッチだけれども、ニーズのある自社サービスを作っている」など、何かしら“その会社ならではのもの”があるはずです。
4.入社後どんな仕事をしていきたいか
その企業が今後注力していきたい事業や展開に絡めて、志望動機をアピールする方法です。企業の目指す方向性と、今後実現したいキャリアの方向性が合致していることを伝えれば、「入社後、頑張ってくれそうな人だな」という印象を与えることができるでしょう。
志望動機で面接官の評価を上げるコツ

「志望動機」で面接官の評価を上げるためには、内容だけでなく「話し方」なども非常に大切です。そこで、ここでは、面接官の評価をあげるコツを5つご紹介します!事前に面接練習などをする際には、以下のポイントを意識して練習してみてください!
【志望動機で面接官の評価を上げるコツ】
- 結論ファーストで話す
- 話す長さは1~2分程度
- 身振り手振りを使って明るい表情で話す
- 他の回答と一貫性を持たせるように意識する
- 熱意を込めて話す
1.結論ファーストで話す
志望動機は「結論→理由→具体例」の順で話すと、面接官が要点を把握しやすくなります。たとえば、「御社の〇〇事業に魅力を感じ、△△のスキルを活かして□□の分野で貢献したいと思い志望しました。」のように、最初に結論を述べるのが効果的です。
結論を先に述べることで、面接官が重要なポイントをすぐに理解できます。その後、志望理由を補足し、具体的な経験やスキルを例示することで説得力を増しましょう。最終的には、入社後の目標や企業への期待感も付け加えると良い印象を与えられます。
2.話す長さは1~2分程度
志望動機は簡潔にまとめ、1〜2分程度で話すことを意識するとよいでしょう。この1~2分という長さは、面接官が集中して聞ける長さを意識したものです。長すぎると焦点がぼやけてしまうため、要点をしっかりと整理しておくようにしましょう。事前に練習をして、時間感覚をつかんでおくと本番は安心して面接に挑むことができます。
3.身振り手振りを使って明るい表情で話す
面接では第一印象も大切です。適度な身振り手振りや明るい表情で、熱意と自信を伝えましょう。アイコンタクトを忘れずに、面接官とのコミュニケーションを意識してください。
表情が暗いと、意欲が伝わりにくくなります。笑顔を心がけ、相手の反応に応じて適切なタイミングで頷くと、面接官との距離が縮まります。自信を持った姿勢は、志望動機の内容をより強く印象付けることができるでしょう。
4.他の回答と一貫性を持たせるように意識する
志望動機が他の質問内容と矛盾しないよう注意しましょう。例えば、自己PRや過去の経験についての回答が志望動機とつながると、より説得力が増します。
一貫性がある回答は、面接官からの信頼性を高めます。事前に過去の経験を整理し、志望動機との関連性を確認しておきましょう。また、他の質問への回答でも同じ価値観や目標を強調すると、面接官に自分の本気度が伝わりやすくなります。
5.熱意を込めて話す
志望動機は面接官に「この人と一緒に働きたい」と思わせる重要な要素です。企業への期待や自分の成長意欲を熱意を込めて伝えることで、面接官の心に響く志望動機を作ることができるでしょう。
また、熱意は語尾の強弱や表情、前のめりな姿勢などで伝えることができます。自分がどれだけその企業で成長し、貢献したいと考えているかを率直に述べることで、面接官に好印象を与えましょう。誠実さをもって話すことで、言葉の重みが増し、選考での評価アップにつながります。
志望動機を作る際の5ステップ!

志望動機は、面接で必ず聞かれると言っても過言ではないため、面接前の時点で何を話すか、内容を準備しておくことをおすすめします。一言一句決めて、完璧に暗記をしなくてはいけないというわけではありませんが、大まかに何を話すか決めておくだけで、焦ることなく落ち着いて回答することができるようになるでしょう。
そこで、ここでは志望動機を作る方法をご紹介します。面接を控えているという人はこれを参考に、志望動機の内容を考えてみてください!
~志望動機を作る際の5ステップ~
【STEP1】会社に一番アピールしたい志望動機を決める
【STEP2】根拠として話す内容を考える
【STEP3】入社後に志望動機をどう実現していくのかを考える
【STEP4】STEP1~3で考えた内容をまとめて文章にする
【STEP5】実際に声に出して長さや細かい点を修正する
【STEP1】会社に一番アピールしたい志望動機を決める
まずは、企業の特徴や求める人物像をリサーチし、自分がその企業に対して特にアピールしたい志望動機を明確にしましょう。企業の事業内容や理念に共感するポイント、活かせるスキルや経験を整理し、アピールポイントを決定します。
企業の公式サイトやニュースリリースを活用すると、最新の事業展開や取り組みを知ることができます。また、競合他社と比較することで、企業独自の強みを見つけ出し、志望動機の説得力を高めましょう。
【STEP2】根拠として話す内容を考える
次に、志望動機を裏付けるエピソードや実績を具体的に考えましょう。過去の経験や成功事例をもとに「なぜその企業を選んだのか」「自分の強みがどのように活かせるのか」を説明できる根拠を用意します。エピソードはできるだけ具体的でわかりやすいものにしましょう。
経験の中でも、企業が求めるスキルに関連するものを選ぶと効果的です。数字や成果を交えて話すと、説得力が増します。例えば、「プロジェクトリーダーとして売上を20%増加させた」など、成果を明確に示すことが評価を高めるポイントです。
【STEP3】入社後に志望動機をどう実現していくのかを考える
続いて、入社後に自分の目標やビジョンをどう実現するかを考えます。「どのようなプロジェクトに関わりたいか」「どんなスキルを伸ばしたいか」など、企業での将来的な活躍を想像し、成長意欲や貢献意識をアピールしましょう。
将来のキャリアパスを具体的にイメージし、企業の成長と自分の成長が一致するポイントを見つけましょう。例えば、「〇〇プロジェクトに関わり、△△な成果を出してリーダーとして成長したい」など、将来的な目標を述べることで、積極性を伝えられます。
【STEP4】STEP1~3で考えた内容をまとめて文章にする
ここまで考えた内容を整理し「結論→理由→根拠→目標」の順に文章化しましょう。簡潔でわかりやすく、熱意が伝わるように工夫します。文章が長すぎると伝わりにくいため、要点を絞って記述するのがポイントです。
文章は面接官が理解しやすい構成にしましょう。冒頭で結論を述べ、次にその理由を説明し、過去の経験を根拠として示します。最後に、企業での目標や将来の展望を述べることで、説得力のある志望動機が完成します。
【STEP5】実際に声に出して長さや細かい点を修正する
最後に、作成した文章を声に出して練習します。話す長さが1〜2分程度になるよう調整し、言い回しや話すスピード、抑揚を確認しましょう。暗記ではなく、自分の言葉で自然に話せるように準備することが大切です。
録音して確認したり、第三者に聞いてもらうのも効果的です。面接では、緊張で話が早くなりがちなので、落ち着いて話す練習をしましょう。自信を持って話せるまで繰り返すことで、面接官に好印象を与えられます。
【業界別】志望動機の回答例文を紹介!

ここまで、志望動機の作り方や話し方などを徹底解説してきましたが、ここでは実際の志望動機例をご紹介します。業界別に例文を紹介していますので、志望業界に近い例文はもちろん、他の例文のポイントも参考にしてみてください!
メーカーの志望動機例文
【例文】
御社は、官民への主要航空機部品等の製作に関わっており、幼い頃からの夢が実現できると考えたため志望に至りました。私は航空機の製作を子供の頃から夢見てきました。きっかけは、巨大な金属の物体が大空を飛んでいるのを「かっこいい!」と思ったことです。現在までの進路選択は航空機に携われるかを軸に決定してきました。
海外企業との連携が必要不可欠な航空機製作に携わるにあたり、学生時代に培った英語力と工学の知識をもって挑戦したいと考えています。
★GOOD POINT
志望動機である「夢」のきっかけに加えて、今まで夢のためにどういった努力をしてきたのか、これからどのように挑戦していきたいのかが含まれていて、志望意欲の本気度が伝わりやすい。
金融業界の志望動機例文
【例文】
御社を志望した理由は、グループとしての幅広い顧客基盤があるためです。私は学生時代に投資を始めましたが、周囲の友人は投資に対して良い印象を抱いていませんでした。しかし、投資への移行が進む中、グループ共同店舗を進めていることなど、御社では多くのお客様が運用を検討できる環境づくりが進んでいます。
なかでも、さまざまな部門、地域を経験することができるこの総合部門コースで、最も自身の成長が得られると考え志望しました。
★GOOD POINT
すでに志望企業のサービスを利用したことがあるという経験を盛り込むことで、顧客の気持ちやサービスへの理解度が高いことを伝えることができている。それによって、志望理由や証券会社に興味をもった理由の説得力が増している。
商社の志望動機例文
【例文】
ファッションビジネスで社会にインパクトを与えるには、御社こそ適していると考え志望致しました。理由は2つあります。1つは、御社なら原材料やテキスタイル、商品の仕入れから販売までサプライチェーンの全般に関わることができ、また、多くのメーカーや販売チャネルと協業することで、より規模の大きなビジネスやトレンドを社会に仕掛けられると考えたからです。
2つ目は、ファッションサイトの○○で長期インターンシップをしているのですが、社員さんから御社のような専門商社が持つ国内外の取引先とのネットワークこそ、ITやAIを駆使しても容易に築けないファッションビジネスの最大の武器だと学んだからです。
私は御社が培ってこられたサプライチェーンを活かしつつ、ITの新しい仕組みを活用しながら、社会にインパクトを与えられる新しいサービスを作りたいと考えています。
★GOOD POINT
志望理由を最初に簡潔に述べたあと、なぜそう考えるのかを順序立てて述べており、内容が頭に入ってきやすい。また、やりたいことに加えて、そのためにすでに努力していること、そしてその企業を選ぶ理由がそれぞれ具体的に説明されているため志望意欲が非常に伝わりやすい。
IT業界の志望動機例文
【例文】
これからの社会情勢やニーズを特に強く見据え、それに合った技術で貢献する社風に感銘を受け、御社を志望しました。私には「人の生体情報や行動履歴等のデータを活用し、人々の潜在的な思いに答えることができる人物になる」という夢があります。そして、その夢が社会に貢献できる形で実現させるためには、将来の技術動向を踏まえて技術を身に付ける必要があると考えています。
御社は「社員一人ひとりが能動的に市場価値を高める」ことを大切にする環境であり、自分の夢が明確に定まっている私に最適な環境と考えました。御社が見据える流行りの技術と自分の夢の実現に繋がる技術を組み合わせ「より多くの情報をデータとして活用できる」人物になりたいと考えています。
★GOOD POINT
自分の目標を具体的に説明した上で、それに近づくために必要な自己研鑽も説明できている。そして、それを実現する最適な環境が志望企業にあることも説明できているため、非常に説得力のある志望動機になっている。
言ってはいけない!志望動機のNG例!

様々なアピールをすることで、面接官の評価アップを狙える「志望動機」ですが、実は印象が悪くなってしまう落とし穴も存在します。そこで、ここでは言ってはいけない、志望動機のNG例をご紹介します。
面接では、以下のような失敗をしてしまわないように、しっかりと把握しておきましょう。
【志望動機のNG例】
- 休日や給料、福利厚生のことばかり言ってしまう
- 前職の「嫌なところ」ばかり言ってしまう
- 「御社で仕事を教えていただきたい」といった受け身の姿勢を見せてしまう
1.休日や給料、福利厚生のことばかり言ってしまう
「給料が良く、残業も少なそうだったので」「福利厚生がとても充実していたので」といった理由は、立派な志望動機です。しかし、面接官によっては「条件が良ければ、どこでも良いんだな」「入社後、他にもっといい会社を見つけたら退職してしまいそう」という印象を与えてしまう可能性があります。
正直に話すことは大切ですが、面接ではわざわざ言わなくてもいいこともあります。志望動機を話す際には、なるべくその企業のサービスや社風、事業形態などに触れて話すことで、その企業で働きたいという熱意を感じてもらえるよう工夫しましょう。
2.前職の「嫌なところ」ばかり言ってしまう
「前の会社は人間関係が悪くて」「残業が多すぎて疲れてしまって」……というネガティブな気持ちは、面接官にさらけ出さないように気を付けましょう。
再度恋愛に例えてみると、「前の恋人はとにかく口うるさくて…」「遠距離で会えなかったから違う恋人を探そうと思って」と告白されているようなものです。どんな人も、ネガティブな理由で選ばれるよりも、ポジティブな理由で選ばれた方が嬉しいもの。志望動機は極力、ポジティブに伝えられるように工夫しましょう。
3.「御社で仕事を教えていただきたい」といった受け身の姿勢を見せてしまう
「学びたい」「成長したい」という積極的な姿勢は好印象です。しかし「ここなら仕事を教えてもらえると思った」「自分のことを育ててほしい」といった受け身のことを言ってしまうと、マイナスな印象を受ける面接官もいます。
なぜなら、今までの経験を活かして“なるべく早く活躍してほしい”と考えている企業が大半であるからです。「学びたい」「成長したい」といった成長意欲をアピールしたいときは、自分から行動することで成長していきたいと伝えるようにしましょう。
志望動機を考える上でしておいてよかったこと3選

ここでは、実際に就職活動を経験した筆者が、志望動機を考える上で役に立ったことを3つご紹介します。これから就職や転職活動を始める方や、面接まで時間があるという方はぜひ実践してみてください。
~志望動機を考える上でしておいてよかったこと~
- 志望企業の社員の方と話す機会を設ける
- 志望企業の説明会で質問をする
- 企業のサービスや製品を実際に利用してみる
1.志望企業の社員の方と話す機会を設ける
志望企業の現場で働く社員と直接話すことで、会社の雰囲気や業務内容を具体的に知ることができます。OB・OG訪問やキャリアイベントを活用すれば、社員の視点から企業の魅力や課題を知ることができ、それについて話すことで志望動機に説得力を増すことができます。
例えば、「〇〇さんから、御社のプロジェクト管理の進め方について具体的な話を伺い、自分のスキルがどのように活かせるかを明確にイメージできました。」といったエピソードを加えることで、企業研究の深さを伝えることができます。
2.志望企業の説明会で質問をする
企業の説明会では、自分が疑問に思っていることを積極的に質問することで、志望動機で話すエピソードの質を高めることができます。事業内容や成長戦略、求める人材像など、直接質問することで公式サイトには載っていないリアルな情報が得られます。
質問する際は、事前に企業の基本情報を調べ、質問内容を整理しておくとよいでしょう。「説明会での〇〇様のご回答を受け、自分の強みである△△を活かせる確信が持てました。」など、志望動機の背景として具体例を盛り込むのがおすすめです。
3.企業のサービスや製品を実際に利用してみる
企業の製品やサービスを利用することで、使用感や改善点を感じることができます。ユーザー視点での体験談は、企業への理解を深めるだけでなく、志望動機にも具体性を持たせる重要な材料となります。
「御社の〇〇サービスを利用し、その使いやすさと利便性に感銘を受けました。特に△△機能が印象的で、自分も開発に貢献したいと強く感じました。」といった経験談を話すことで、企業への関心度の高さをアピールすることができます。
これらの取り組みを通して、企業研究を深め、志望動機に具体的な根拠を持たせることで、面接官に対して強い印象を残すことができるでしょう。
面接でよくある質問と回答例20パターン

ここまででは、志望動機に対する考え方や、効果的なアピールの仕方についてお話してきました。志望動機をスムーズに話せれば面接官にも意欲が伝わり、かなり印象も良くなるはずです。面接に挑む前には、ご自身の言葉で志望動機をスムーズに伝えられるように、準備しておかれることをオススメします。一度コツをつかめば、企業ごとの特徴も分かりやすくなるはずですよ。
そしてここからは、「面接でよく聞かれる質問と回答例」を20パターンご紹介します。大体どんな質問がされるのか頭に入れておけば、面接中、必要以上に緊張したり焦ったりする心配もなくなるはずです。面接前にはこちらの質問内容と回答例をぜひチェックしてください。
面接の前半でよくある質問
Q1.前職を退職した理由を教えてください
Q2.あなたの長所と短所を教えてください
Q3.キャリアプランを教えてください
Q4.仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
Q5.周りの方から、あなたはどのように評価されていますか
Q6.あなたを採用するメリットを教えてください
Q7.入社後はどのような仕事に挑戦したいですか
Q8.何を基準に転職先を選んでいますか?
Q1.前職を退職した理由を教えてください
前の項目でも書きましたが、前職のことをネガティブに言うのは極力避けましょう。「勉強の時間を確保したくて」といったように「○○を実現するため」という伝え方をするのが正解です。
■OK回答例
前職で身につけたスキルを活かし、PMへのキャリアアップを実現するために転職を決意しました。
■NG回答例
前の職場では思うような仕事を任せてもらなかったので、環境を変えようと考えました。
Q2.あなたの長所と短所を教えてください
具体例を織り交ぜながら伝えられると、アピールになります。「責任感を持って最後まで仕事に取り組むことです。実際に前職では○○~」「周りのメンバーと協力して、ゴールを目指せる所です。今の職場では、チームワークを発揮して○○~」といったように、今まで仕事で長所を発揮できたエピソードを伝えられると良いでしょう。また、短所を伝える時は「その短所をどう改善しようと心がけているか」までを伝えると好印象です。
【長所編】
■OK回答例
困難なことにも粘り強く取り組めることです。前職でも、自学自習で知識を増やし、プロジェクトメンバーと意見を交換し合うことで、困難な開発を成功させてきました。
■NG回答例
困難なことにも粘り強く取り組めることです。難易度の高い開発も逃げることなく成功させました。
【短所編】
■OK回答例
特定の開発分野に詳しい反面、知識の幅が狭いかもしれません。書籍やセミナー、そして上司・先輩への質問などから、新しい知識を増やすよう努めています。
■NG回答例
特定の開発分野に詳しいのですが、知識の幅は狭いかもしれません。得意分野の知識でカバーしています。
Q3.キャリアプランを教えてください
「今までの経験を活かして、転職後どんなスキルを身に着けたいか」「スキルを身に付けて、どんな仕事に挑戦したいか」など、その企業で働いている自分をイメージしながら伝えると、意欲が伝わります。
■OK回答例
これまでJavaやPHP、Rubyの開発を経験してきました。そのスキルを活かし、御社の大規模システムにチャレンジしたいです。PL・PMとして人材・開発のマネジメントスキルも身に付けたいと考えています。
■NG回答例
Web開発を手掛けてきました。御社でもキャリアを継続し、新しいスキルを磨きたいと考えています。
Q4.仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
仕事に対するモチベーションを知るための質問です。「お客様にありがとうと言われた時です」「自分の提案で生産性があがった時です」など、今までの仕事を振り返って答えましょう。面接官はその質問を通して、会社や仕事内容とのマッチ度も見ています。転職先の仕事とリンクしそうな部分を答えられると良いでしょう。
■OK回答例
お客様にシステムを納品した後「業務がスムーズになった」などの感謝の声をいただいたときがやはり嬉しいです。開発で苦労したことも報われるような気分になります。
■NG回答例
自分が思った通りにシステムが動作したときは達成感があります。
Q5.周りの方から、あなたはどのように評価されていますか
自分自身を客観的に見られているか”を知るための質問です。「面倒見が良いと思われていて、後輩指導を任されています」「ムードメーカーだと思われています。上司・部下の垣根を超えてチームワークを引き出すことで、○○プロジェクトを成功へと導きました」といった風に答えると自己PRもできますよ。会社や組織の中でどんな立場を任されてきたか、どんな所を評価されることが多かったか、といった点を伝えられると良いでしょう。
■OK回答例
後輩の面倒見がいい、と評価されています。後輩から数多く相談を受けていることを評価してもらい、毎年、新卒社員の教育係を担当しています。
■NG回答例
日常的に後輩から相談を多く受けているので、面倒見がいい、と評価してもらっています。
Q6.あなたを採用するメリットを教えてください
自分の経歴や長所をアピールするチャンスです。転職先の企業に貢献できそうな経歴・長所をアピールしていきましょう。
■OK回答例
システム開発だけでなく、お客様との交渉も経験してきました。お客様と直取引の御社において、プロジェクト先での関係性構築やプロジェクトの円滑な進行に活かせると考えています。
■NG回答例
10年近いSEのキャリアがあります。御社に貢献できるスキルはあると自負しています。
Q7.入社後はどのような仕事に挑戦したいですか
「○○の経験を活かして、業務に挑戦したいと思っています」「将来は○○を目指したいと思っています」など、具体的に答えるようにしましょう。
■OK回答例
JavaやAndroidなどの言語は勉強してきました。これまで法人向けのWebアプリを開発してきた経験も活かし、御社ではより多くの個人ユーザーを楽しませるアプリを開発したいです。
■NG回答例
これまで法人向けのWebアプリを開発してきました。次は個人ユーザーを楽しませるアプリの開発にチャレンジしたいです。
Q8.何を基準に転職先を選んでいますか?
考え方や志向性を知るための質問です。「○○の経験を活かしてキャリアアップできる環境を探しています」といった意欲を感じさせる回答をオススメします。また、転職に対して“自分なりの考えがしっかりあるか”も見られています。転職活動を俯瞰して見て、筋の通った回答ができるよう準備しておきましょう。
■OK回答例
SEとして開発に携わってきた経験を活かし、マネジメントスキルも磨きたいと考えています。実力・実績次第でPLやPMへステップアップできる会社、という軸で転職先を探しています。
■NG回答例
システムエンジニアのキャリアを継続したいため、今よりも開発に没頭できる環境への転職を検討しています。
面接の後半でよくある質問

Q9.何か質問はありますか?(逆質問)
Q10.当社以外でどんな業界・企業の選考を受けていますか?
Q11.転職活動のご状況はいかがですか?
Q12.この業界は、今後どうなっていくとお考えですか?
Q13.今の年収と、希望年収を教えてください
Q14.内定を出したらご入社いただけますか?
Q15.最後に何か伝えておきたいことはありますか?
Q9.何か質問はありますか?(逆質問)
意欲を感じさせる質問をすると、好印象です。「早く仕事を覚えて貢献したいと思っているのですが、入社後はどのような流れで、実際の業務に挑戦できますか?」「御社でリーダーやマネージャーとしてキャリアアップしていくためには、どんなスキルが求められますか?」など、気になっていることを素直に聞きましょう。逆質問に関しては、こちらに詳しくまとまっていますので、ぜひご覧ください。
Q10.当社以外でどんな業界・企業の選考を受けていますか?
面接官にとって“どれくらい自社の志望度が高いか”を知るための質問です。一番良いのは「御社が第一志望です」ということですが、もし他社を受けていることも伝える場合は、「御社と同じく、自社サービス開発をしているIT企業です」など、一貫性のある回答ができるようにしましょう。
■OK回答例
御社と同じく自社サービスのシステム開発を手掛ける企業を、いくつか受けています。
■NG回答例
基本的には自社サービスの開発を手掛ける企業を受けています。他にも、社内SEも数社受けています。
Q11.転職活動のご状況はいかがですか?
こちらも、上と似た質問です。入社への意欲をアピールしつつ、転職活動の進捗は正直に伝えましょう。
■OK回答例
何社か内定をいただいている企業、選考が進んでいる企業があります。御社への志望意欲が高いため、今回の面接の結果が出てから、転職先を決めようと考えています。
■NG回答例
何社か内定が出ている企業と、選考が進んでいる企業があります。
Q12.この業界は、今後どうなっていくとお考えですか?
この質問では“受ける会社に対してどれだけリサーチをしているか”“自分なりの考えをしっかり持っている人物か”が問われています。社会の動きや、受ける企業の“業界内での立ち位置”などの話を絡めながら話ができると良いでしょう。
■OK回答例
介護業界は人手不足に悩んでいます。御社のシステムがあれば、介護スタッフの負担を減らし、人員が増えなくてもいいサービスを提供できると考えます。介護分野のシステムにおいてリーディングカンパニーの御社なら、システムの重要性を介護業界に広めることができ、市場を開拓できるのではないでしょうか。
■NG回答例
介護業界は人手不足なので、システムを導入して業務を効率化することにニーズはあると考えます。
Q13.今の年収と、希望年収を教えてください
今の年収を正直に伝えるのはもちろんのこと、「○○○万円は欲しい」という希望がもしあるならば、それにふさわしい根拠とともに伝えましょう。相場とかけ離れた金額を伝えると、「自分自身の価値を客観的に見られていない」とマイナスの印象を与える可能性があります。
■OK回答例
前職では年収420万円でした。ただ、○○のスキルを持つエンジニアは年収500万円が相場だと聞いているので、相場の年収に近い金額を希望しています。
■NG回答例
前職では年収500万円だったので、年収550万円以上にはアップさせたいです。
Q14.内定を出したらご入社いただけますか?
志望度の高さを聞かれている質問です。第一志望であればその想いを伝え、入社への意欲を伝えましょう。そうでない場合も、前向きな気持ちは伝えておくべきです。入社にあたり、悩んでいることがあるのなら正直に相談してみても良いかも知れません。
■OK回答例
仕事内容では、御社が第一志望です。ただ年収が大きく下がってしまうので、生活の見直しが必要です…。持ち帰って検討させていただけますでしょうか。
■NG回答例
年収に懸念があるので、後日、返答させてもらってもいいでしょうか。
Q15.最後に何か伝えておきたいことはありますか?
言い足りなかったことや、想い・意欲を伝えるチャンスです。完結に志望動機や自分自身のアピールをして、面接を締めくくりましょう。
■OK回答例
御社が第一志望です。御社の○○という仕事内容は、これまでの経験を活かし、キャリアアップにつながると考えています。
■NG回答例
特にございません。入社後に、御社に貢献できるよう精一杯がんばります!
中小企業やベンチャー企業でよくある質問
Q16.残業や休日出勤も発生しますが、問題ありませんか?
Q17.当社のビジョンに共感していただけますか?
Q18.なぜ知名度の低い当社を志望したのですか?
Q19.当社の事業内容やサービス・商品について知っていましたか?
Q20.業務内容は多岐にわたりますが、問題ありませんか?
Q16.残業や休日出勤も発生しますが、問題ありませんか?
入社後のミスマッチを防ぐための質問です。もちろん、問題なければその旨を伝えましょう。「これ以上はムリ」という許容範囲がある場合は、理由とともに素直に伝えるのがベターです。
■OK回答例
大手企業とは違い、一人ひとりの業務領域が幅広いことは分かっていますし、そこに魅力を感じています。残業や休日出勤も必要な場合があることは理解しているので、問題ございません。
■NG回答例
基本的には、就業時間内と出勤日だけで仕事をこなしたいと思っているのですが…。
Q17.当社のビジョンに共感していただけますか?
特にベンチャー企業であれば経営者の想いやビジョンが浸透している会社が多いです。“同じ方向を向いて仕事をしてくれそうな人物か”を見極めるのが、この質問。「御社の○○という考え方に共感しています」と答えられるように、準備しておきましょう。企業HPや求人サイト、また経営者のブログやSNSなどをチェックしておけば、回答しやすくなります。
■OK回答例
○○な仕事ができるのは、御社のビジョンがあるからだと思っています。御社を志望した理由がビジョンですから、共感しています。
■NG回答例
基本的にはビジョンに共感します。ですが、結果が出ると思ったら、ビジョンに沿わないことも行なうかもしれません。
Q18.なぜ知名度の低い当社を志望したのですか?
具体的な志望動機を引き出したい時にされる質問です。「○○という事業内容に独自性を感じた」「御社でなら高い裁量を持って仕事に取り組めると感じた」といったように、具体的に答えましょう。
■OK回答例
求人広告や企業HPを拝見し、○○というサービスに独自性を感じました。そのサービスを開発するエンジニアの仕事だからこそ、○○という経験は御社でしか得られないと考えました。
■NG回答例
SEの求人を探していたところ、御社の募集に出会いました。募集要項を読むと、自分の経験を活かせると思ったので応募しました。
Q19.当社の事業内容やサービス・商品について知っていましたか?
「○○を拝見し、○○を手がけていらっしゃることは存じております」と、調べた内容を正直に伝えましょう。プラスして、その事業やサービス・商品にどんな印象を持ったかという所までセットで話せると、熱意が伝わります。
■OK回答例
企業HPを拝見し、○○のシステムを開発されていると知りました。実物を操作したことはありませんが、システム概要を拝見したところ、○○のニーズを持つお客様にとって業務効率化につながるものだと想像しました。
■NG回答例
企業HPを拝見し、○○のシステムを開発されていると知りました。
Q20.業務内容は多岐にわたりますが、問題ありませんか?
中小企業やベンチャー企業であれば、役職や職種にかかわらず、一人の社員が様々な仕事を兼任することもよくあります。「○○や○○にも関わって、業務の幅を広げていきたいと思っています」など、前向きに回答するのがベターです。
■OK回答例
業務領域を限定せず、幅広い経験ができることがベンチャー企業の良さだと思っています。○○だけでなく、○○や○○など、さまざまな経験を積みたいと考えています。
■NG回答例
少数精鋭の組織であることは理解しています。繁忙期などの必要な場合は、他の業務もサポートしたいと思っています。
まとめ
面接は誰しも緊張するものです。しかし、あらかじめ「どんな質問がされそうか」「どんなポイントに気をつけて回答できれば好印象か」といった所を押さえておけば、通過率も格段に上がるはずです。納得いく転職活動ができるよう、ぜひじっくり準備をして面接に臨んでください。










