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法人営業や提案営業、個人営業といった職種ごとに、実際の自己PRの例文を紹介しています。転職活動において、自分の魅力を伝える自己PRは大切なポイントです。このページでは、営業系の場合の自己PR文の書き方を例文とポイントを踏まえて解説します。

営業系の場合の自己PR例文を紹介!転職で有利な書き方は?

営業系の場合の自己PR例文を紹介!転職で有利な書き方は?

求人募集の中でも、多く掲載されている営業職の募集。営業とひとくくりに言っても、業界・業態により扱う商材やサービスはさまざま。転職活動において、これまでの自分の経験や能力をきちんと企業にPRすることは必要不可欠です。
とはいえ、いざ自己PRを書き始めるとなった時には、「これまでの経験の何がアピールポイントになるかわからない…」、「自分の強みをもっと魅力的に伝えたい!」、と書き方に悩んでしまう方も多いはず。そこで今回は営業系の自己PR文の書き方・例文を紹介していきます。

1.営業系の場合の自己PRのコツ

「数字」や「実績」をきちんと記載する

まず営業職の自己PR文で注目されるのは、何と言っても営業としての「数字」や「実績」。これまでに自分が担当した顧客数や売上規模、目標達成率、社内順位など。きちんと数字を抑えることで、誰でも一目であなたのスキルや能力を知ることができます。

これまでの目標達成率などの実績をアピールする中では、「何の指標を」「どのくらいの期間・頻度で」という2つの観点から、PR文を作成することが大切です。「○○ヶ月連続で売上目標を達成」、「年間の顧客内シェア○○%目標の中、△△%を達成」など、指標と期間、頻度を抑えることで、相手にも自分のアピールポイントをきちんと理解してもらうことができるでしょう。

具体的なエピソードを盛り込む

誰にでもわかりやすい数字や実績を抑えた上で、実際のエピソードも盛り込めると、さらに魅力的な自己PRに仕上がります。まずは上記の成果を実現するために、あなたが何を考え、何に取り組んだのか、その時ことをよく思い出していきましょう。時系列に沿って、事実を紙に書き出してみるのも良いですよ。

必ずしも成果に繋がったエピソードでなくても問題ありません。失敗に終わってしまったことであっても、自分がその時に何を感じ、そこでどのような反省を得たのか。そしてその後何に取り組んだのか、などの話を記載すれば、あなたの魅力を充分に伝えることができますよ。

2.営業系の場合の自己PRサンプル

法人営業の自己PRサンプル

前職では、新卒入社で5年間、資材メーカーの営業職として働いていました。入社3年目には、事務所のエリア内の顧客で、2番目に売上規模の大きいクライアントを担当。2年間で顧客内シェアを3位の20%から、1位の30%にまで引き上げました。昨年には、年間の最も優れた営業に送られるMVP も獲得。大きく所内の売上に貢献しました。
わたしの強みは、クライアントの課題を解決する提案を行なう力です。日々の営業活動の中で意識していたことは、クライアントが何に悩んでいるかを把握すること。商談の前には実際に資材が使われる現場に足を運び、働く人の声を聞いて課題を特定することを実践していました。商談時にはその課題を解決方法として、自社商品をプレゼン。結果として多く導入をいただけることになりました。

提案営業の自己PRサンプル

前職では、主に新規のクライアント先に対して、自社の人材紹介サービスの提案を行なっていました。
人材と一口に言っても、クライアントの抱える悩みは千差万別。まずは企業の事業戦略やビジョンなどのお話から聞き、目指す姿を明確にしてから、現状の課題を一緒に考えていくやり方で提案を行なっていました。自分が大切にしていたのは、クライアントとのコミュニケーションの量。人材採用は組織に大きな影響を与えるからこそ、クライアントから依頼をいただけるようになるためには、圧倒的な信頼関係が必要だと考えていました。そこで自分は、週に2~3回の訪問・連絡を徹底。クライアントのパートナーとして、いつでも頼っていただける関係性を築くことを常に意識していました。
結果として1年目には、所内で新規獲得件数の年間1位を獲得。その後も3年間仕事を続ける中で、毎月の新規獲得件数の目標を下回ったことはありません。新規開拓に欠かせない信頼関係の構築に関しては、大きな自信を持っています。

個人営業の自己PRサンプル

前職では、お客さまのパートナーとして、保険選びのご相談、保険の見直し、各種手続きのお手伝いなどを行なってきました。前職は新卒で入社し、はじめの2~3年は同期のメンバーにもなかなか追いつけず、悩むことも多い毎日でした。
そんな中実践したのは、成果が出ている先輩社員から徹底的にノウハウを吸収すること。普段の電話でのアプローチ方法から、営業トーク、資料の作成方法に至るまで、まずは自分になかった手法を何でも取り入れて、実践していきました。初めはうまくいかないこともありましたが、2~3ヶ月ほど根気よく続け、少しずつ成果になり始めました。結果として同期入社のメンバー40名の中で、その年の受注件数3位を達成。自分の根気強さが成果に繋がると、確信することができました。

3.【スキル別】自己PRサンプル

ヒアリング力をアピールする自己PRのサンプル・例文

これまでは、Web制作会社にて、Webコンテンツ制作の提案営業を行なっていました。営業活動の中で心がけていたのは、お客様がコンテンツに取り入れたい内容を詳細にヒアリングした上で、社内の制作担当に伝達すること。
商談ではただプランや費用を紹介するだけでなく、これから事業をどう成長させていきたいかや、商品・サービスの魅力なども積極的にヒアリングし、営業でありながらコンテンツの提案も行なっていました。
おかげで、一度ご依頼いただいたお客様からリピート発注をいただくことも多く、入社1年目にしてリピート率は50%以上を実現。拠点に在籍する15名の営業の中でも3位の実績を残すことができました。このような経験を通じて、相手から必要な情報をヒアリングする能力が養われたと感じます。

提案力をアピールする自己PRのサンプル・例文

前職では法人営業として、輸入資材を家具メーカーに販売していました。同様の輸入資材を扱う競合他社は多数存在しているため、打ち合わせでの提案の差が、大きく成約数に影響する環境でした。
私は、事前にHPで顧客が取り扱う家具について調べるだけでなく、実際の店舗にも足を運んで商品をリサーチ。商品ごとにどんな資材が適しているかをまとめ、提案することを心がけていました。
その甲斐あってか、直近1年では新規で10社の開拓に成功。営業所内でもトップの成果を残しました。これらの経験から、手間を惜しむことなく提案の事前準備を行ない、成果に結びつけることには自信があります。

交渉力をアピールする自己PRのサンプル・例文

これまでは食品メーカーにて、既存顧客へのルート営業に従事していました。商品の欠品を防ぐために、業務の中では常に工場と連携を取り、納品数や納品スケジュールの管理まで行なうことが求められました。
顧客からは短納期でのスケジュール調整や、生産キャパシティが追いつかない納品数を要望されることも多く、工場と顧客の橋渡し役として非常に調整力が要求されました。
入社5年目には、社内で最も生産量が多い工場を専任で担当。100社以上の既存顧客も任せていただきました。このような経験から、顧客の要望を最大限汲み取った形で、社内との調整を図る能力が身につきました。

4.営業未経験の場合の自己PRのポイント

営業職では、顧客とコミュニケーションをとったり、チームや個人で数字を追ったりすることが多くなります。

そのため、営業職に初めてチャレンジする方は、他者とのコミュニケーション力やノルマ・目標への強さ、上昇志向などをアピールすると良いでしょう。学生時代のアルバイトや前職で、他者と関わった経験や数字目標を持った経験などがあれば、エピソードと併せてPRすることをお勧めします。

必要なスキル・経験を全て網羅してアピールする必要はないので、対人力・数字へのこだわり・交渉力・上昇志向など、事実に基づいてピンポイントにアピールすると良いでしょう。一度自身の経歴を謙虚な姿勢で振り返って、評価に繋がりそうなポイントを探してみてください。

5.新卒の場合の自己PRのポイント

新卒で営業にチャレンジする場合は、まず学生時代の部活動やアルバイト、学外での活動などから、営業職で活かせそうな経験・スキルを探しましょう。

接客・サービス系のアルバイトをしており、顧客とコミュニケーションを取ることが多かった。部活動の対外試合を設定するために、さまざまな調整業務を行なった。学外のボランティア活動で、数字の目標を持って達成した……など、些細なエピソードであっても、アピールできる場合も多いです。

エピソードを用いてアピールする際は、元々どんな課題があって、それに対してどんな考えを持って、具体的にどんなことに取り組んだのかが、ハッキリとわかるようにしましょう。話がまとまりやすく、相手にアピールしたい点が伝わりやすい自己PRになります。

6.NG例│こんな自己PRは避けよう

NGサンプル

前職では、食品メーカーのルート営業として働いていました。初年度は担当顧客10社の全てで、売上アップを実現。前年比110%の売上伸長を達成しました。3年目からは納品額が大きい大口クライアントを主に担当。所内の営業メンバー15名の中でも、トップの売上を任せていただくことができました。

NGポイント

話が自分の成果のみの内容に終始しており、あなたの強みや、実践した行動がわかりません。成果だけではなく、自分がどのような取り組みを行なったのかなど、具体的に記載することが大切です。

7.自己PRの書き方・面接での回答例・ポイント集

いかがでしたでしょうか。自己PRの書き方や面接での回答例、履歴書との書き分けなども紹介しているので、ぜひこちらの記事も参考にしてください。あなたの転職活動が良い結果になるよう、陰ながら応援しています。

自己PRの書き方(履歴書・職務経歴書で魅力が伝わるサンプル・例文付き)
自己PRの回答【例文あり】|適切なアピールに向けた面接対策
【履歴書】志望動機と自己PRの違いとは?書き分け方のコツ|転職初心者必見

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