天職の見つけ方
人生の決断に“正解”はありません。しかし、就職・転職して「天職に就けた」と思うことができたのなら、その選択は正しかったといえるのかもしれませんよね。では、天職はどのように見つければいいのでしょう。そこで今回は、天職の見つけ方について考えてみます。あなたが、人生のターニングポイントに立ったときの手がかりになることを願って。
天職の定義とは?
まず考えたいのが、天職の定義についてです。一般的に言われているのが、「天職」=「天が与えた仕事」。能力を最大限に発揮できる仕事、興味・関心が合致している仕事、ライフスタイルがマッチしている仕事、などがさまざまなケースが考えられそうです。
天職とよく似た言葉に「適職」があります。辞書を見てみると、適職とは「才能・能力に合う職業」。少し極端な例ですが、「人とのコミュニケーションが嫌いだけど、商談が上手な営業」、「コツコツ取り組むのは嫌いだけど、プログラミングのスキルはあるエンジニア」などは適職に就いているといえます。“能力のみ合致している仕事”は、天職ではなく適職と呼んだほうが正しいのかもしれませんね。
結論、捉え方は人それぞれ。明確な定義はありません。では、「天職に就けた」と言う人は、何をもって判断しているのでしょうか。能力が合致していること(適職であること)や興味・関心や適性があることも判断軸になりえますが、それ以上に本人がその仕事を通じて成長したいという意欲があれば「天職」と呼べるのではないでしょうか。今回転職大辞典では、天職の定義を「自分自身の成長のステージになる仕事」とし、見つけ方について考えてみたいと思います。
天職はどうやって見つける?
“天職に就けるかどうかは運次第”と思っていた方も、「自分自身の成長のステージになる仕事」と考えれば見つけられるような気がしてきませんか。そこで、数ある企業・職種のなかから天職と思える仕事と出会ううえで気をつけたいポイントを3点ご紹介します。
<1>誰の役に立つ仕事かを知る。
求人サイトなどをチェックするときに意識していただきたいのが、募集企業のビジネスモデルを正しく理解することです。企業の強みとは何か?今後のビジョンとは?そして誰の役に立つ仕事なのか?を明確にすることで、仕事内容をイメージできるようになるからです。
<2>どのような人と働くのかを知る。
仕事は一人でできるものではありません。「何をやるか、ではなく誰とやるか」という言葉があるとおり、一緒に働く人を知ることは重要です。選考に進んだら、面接などで仕事観やキャリアのバックグラウンドなどを聞いて、自分にとって刺激になる存在なのかを確認するようにしましょう。
<3>自分の選択を後悔しないようにする。
<1><2>を経て、新しいステージが見つけることができたら、あとは自分の選択を後悔しないように働くことが大切です。初めから思い通りの仕事をできることは少ないかもしれませんが、一つ一つの業務を成長のためのマイルストーンに位置づけて、着実にクリアしていくようにしましょう。成長のステップと捉えることができれば、前向きに取り組めるはずです。
いかがでしたでしょうか?繰り返しになりますが、天職の軸は人それぞれ。ご紹介した方法が正解というわけではありません。しかし、一度きりの人生なら「この仕事に就いて良かった」と思える仕事と出会いたいですよね。仕事探しに迷ってしまったとき、上記の考え方を参考にしていただけたら幸いです。