総合職と一般職、どう違う?

近年、転職サイトでも見かける機会が増えてきた「総合職」という職種。新卒の就職活動中に目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。でも、「意味がよくわからないから読み飛ばしていた…」という方もいらっしゃるでしょう。そこで今回は、総合職の解説、一般職との違いについてご紹介します。
総合職って何?
一般的に、総合職とは「企業において総合的な業務に取り組む職」のことです。もう少し噛み砕いた言い方をすると、「さまざまな仕事を経験しながら(異動・転勤の可能性アリ)、将来的には会社の中核を担う幹部候補生」のこと。入社後は、さまざまな仕事のなかから希望や適性に応じて配属が決まります。営業になることも、企画になることも、人事になることもありえるということです。もちろん、仮に入社後の配属先が営業だとしても、数年後で別部門へ異動する可能性もあります。
総合職の選考で気をつけることは?
総合職を募集している企業の傾向として、直近で任せたい仕事があるのではなく、将来的な活躍を期待しているというケースが多いといえます。採用基準も、具体的な能力やスキルというよりも、考え方やマインドを重視する可能性が高くなるでしょう。そのため、会社の理念や風土、ビジネスモデルについては事前に理解を深めておくことをオススメします。また、選考では入社後どのような仕事を任される可能性があるのか、異動の頻度はどのくらいか、研修制度はあるのか、などを確認しておきたいですね。
総合職とひと口に言っても、表記はさまざま。
また、企業によっては求人情報内に「事務系総合職」「技術系総合職」といった記載を目にすることもあります。それらの表記の意味について、解説させていただきますと…
●営業系総合職⇒入社後は、営業、企画、人事、総務、経理、法務などの仕事に就ける。
●技術系総合職⇒入社後は、設計、研究、生産技術、品質管理などの仕事に就ける。
ということです。もちろん企業によっては入社後に「設計⇒営業」という分野の枠を越えた異動の可能性もあります。あくまでも入社後の職種に限定した表現だということを頭に入れておきましょう。
一般職って何?
続いて、一般職についての解説です。一般職とは、「企業において定型的な一般業務に取り組む職」のこと。原則として、転居を伴う異動がないことも特徴の一つです。言うなれば、「総合職をサポートするような仕事を手がける縁の下の力持ち」。仕事の範囲はそこまで広くなく、マニュアルがあるような定型業務がほとんどです。
一般職の選考で気をつけることは?
ぜひ確認していただきたいのが、総合職との雇用形態や給与、福利厚生の違いです。仕事内容が異なるため、仮に入社時の給与が同じだとしても昇給の頻度に差があったり、雇用形態や利用できる福利厚生が違ったりする場合があります。求人情報のみでは読み取れない場合もありますので、選考時に採用担当にきちんと確認を取ることが大切です。
以上が総合職と一般職に関する解説です。一般職の募集を転職サイトで見かけるケースは少ないかもしれませんが、総合職は第二新卒を対象として募集するケースがあります。応募の際は、ぜひご紹介したポイントを参考にしてみてください。