転職大辞典
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2015/01/16 公開

人事の仕事内容って?|採用だけじゃない業務内容に迫る。


人事の仕事内容とは

    幅広い業務を手がけていそうな人事。就職や転職を経験した人であれば、採用業務を想像しやすいかもしれませんね。しかし人事という職種は、必ずしも採用だけを手がけるわけではないのです。今回は人事の役割や仕事内容、実際に人事として働いている方が感じる面白さや難しさなどについてご紹介します。

    ■そもそも、人事の役割って?

    人事が担っている役割は、「人材によって組織を発展させること」です。

    例えば優秀な人材を採用することも、社内組織を最適化することも、そして社員が働きやすい環境づくりをすることも、人事としての役割を果たすための方法に過ぎません。一つひとつの業務内容は違うように見えても、仕事の目的は同じです。

    ■人事の仕事内容ってどんなものがある?

    人事の仕事は大きく5つに分類できます。

    <人事企画>

    企業の経営目標を達成するために、適切な部門構成や人員配置、採用計画を練ります。社員が能力を最大限に発揮するための仕組みづくりです。

    <採用関連>

    採用計画に基づいて、必要な人員を採用するための活動を行ないます。最近ではハローワークや求人サイトだけでなく、ソーシャルネットワークを活用したり、自社でオリジナルの採用イベントを行なったりと採用手法も多様化しています。これらを企画・運営するのも人事です。

    <教育・研修関連>

    人材の研修・教育業務を行ないます。研修と言っても、すべてを人事が行なうことは少なく、マナー・スキルアップ研修などは外部の会社に委託することも多いようです。ただし外部に委託する際に、自社の社員にどのような研修が必要かを立案し、コーディネートするまでは人事の仕事です。

    <評価関連>

    社員にモチベーション高く働き続けてもらうための「目標管理制度」や、成果をあげた人がきちんと評価を受けられるための「評価制度」、成果を還元するための「報酬制度」などを構築する仕事です。ここでは公平性や透明性、また「評価と報酬」が関連した仕組みになっていることが求められます。

    <労務関連>

    社会保険手続、勤怠管理、給与計算、健康診断、福利厚生業務や安全衛生管理などが主な仕事です。書類やデータを取り扱うことが多く、派手さはありませんが、どれをとっても従業員が安心して働くために必要なことばかりです。最近では職場での過労死やうつ病の発生が社会問題になっており、メンタルヘルス対策にも注目が集まっています。

    人事の業務内容に迫る

    これらが主な仕事内容ですが、企業規模によっては人事ではなく総務などの管理部門が行なう場合もあります。また、1人が担当する仕事の幅も企業によってさまざまです。従業員数によって1つの業務にかかる工数が異なるためです。小規模企業の場合は、採用から給与計算・労務まで全てを1名で担う場合もありますし、さらに経理や営業事務、広報などを兼任する場合もあります。逆に、比較的規模の大きな企業だと、採用だけでも「新卒採用専任」「中途採用専任」など役割が細分化されている場合もあります。

    ■人事の仕事の面白さ・やりがい/厳しさ・難しさ

    実際に人事の仕事をしている人達は、どのような気持ちで仕事をしているかをご紹介します。

    <面白さ・やりがい>

    ●「こうしたら良い結果が出る」といった定石がないところ。その場その場で 状況を見て、臨機応変に判断、対応する必要がある。それが面白い。

    ●自分が採用した人材が楽しそうに仕事をしていたり、高い評価を得たりしていることが何よりも嬉しい。

    ●年末調整など、一つひとつの業務の納期をクリアすることに達成感がある。

    ●複数業務を担当していたが、給与関連の締切がある定型業務に加えて、中途入社、異動、退職に伴なう手続きなど、非定型業務も多く発生したため、スケジュール管理がうまくできるようになった。

    ●人事未経験だったので、最初はわからないことも多かったが、社会保険など労務系の知識も身に付けることができた。

    <厳しさ・難しさ>

    ●できて当たり前。誰かから「ありがとう」と言ってもらえる機会は少ない。

    ●評価の部分を担当していたせいか、他部門の社員から少し距離を置かれていた。

    ●冷徹な判断を下さなければならない場面が、必ずある。

    ●製造業で工場での労働災害が起こってしまうこともあった。その度に再発しないように策を考えるが、防げなかったことに対して申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。

    ●採用目標人数などはあっても売上の目標はないため、業務への貢献度がはかりにくい。

    ●人が相手の仕事。決してコントロールできるものではない。また、当事者間では解決できないトラブルなどを解決しなければならない時は大変。プライベートにまで踏み込まなければならないときもある。

    ※一部、『エン人事のミカタ』より抜粋。

    担当する仕事内容によって差はありますが、自分のことよりも他の社員に対して喜びを見いだせる人のほうが、人事の仕事にやりがいを感じやすいと言えそうです。

    ■人事の仕事を通して高められるスキルとは?

    担当する仕事の内容や、ポジションによっても差がありますが、人事の仕事を追求していくことで、次のスキルを高めていけそうです。

    ◎コミュニケーション能力

    社内外との関わりが多いため、コミュニケーション能力が磨かれます。仕事内容によって経営陣とのやりとりが多く発生したり、社会保険労務士、産業医などの専門家とやりとりをすることもあります。また、人に関わるトラブルを解決しなければならない場面も。それらに対応していく力が必要とされます。

    ◎情報収集能力

    人事の仕事を通じて身につくスキルとは

    例えば就業規則の制定時などに順守しなければならない労働に関する法律。 改正されることが多いため、人事は最新の情報をとらえて、法律に沿って社内の労働環境を整えていく必要があります。また採用では市況の動きによって難易度が変わります。市況を捉えた採用活動を行なわないと必要な人材を採用できないという事態になりかねません。常に世の中の最新の動きにアンテナをはり、それを社内に還元していくことが求められます。

    ◎OAスキルと正確性

    特に労務関連では社員のデータを管理することが多くなります。管理ソフトだけでなく、Excel・Accessなどデータ管理のスキルが身につきます。給与計算や社会保険手続きなどは、ミスが許されませんので、併せて慎重に仕事をするためのリスクヘッジもとれるようになります。

    ◎戦略思考

    人事企画や採用・教育では、「社員が能力を最大限に発揮し、会社組織の最適化をはかる」ために、問題や課題を抽出し、どのように解決するかを考える力が必要となります。

    ■実務経験はないけど、人事になれる?

    現状では、未経験で人事の募集を行なう企業は少ないようです。人事アシスタントであれば未経験歓迎の求人もありますので、アシスタントからはじめて実務経験を積んでいくのが近道といえそうです。また、社内異動であれば、人事の実務経験がなくても異動できる可能性があります。


      いかがでしたでしょうか?人事とひと言でいっても仕事の幅が実に広いということ、おわかりいただけたでしょうか?企業によって一人が担当する仕事の範囲もさまざまですので、転職先を選ぶ場合には、仕事内容をしっかりと確認しましょう。

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