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学校事務・大学事務へ転職する際の、志望動機の伝え方をご紹介します。生徒と関わりながら学校運営を支える学校事務・大学事務の志望動機はどのように伝えれば良いのか。志望動機の伝え方はもちろん、例を交えて解説します。

学校事務・大学事務への転職|志望動機の伝え方

学校事務・大学事務への転職|志望動機の伝え方

生徒や学生の教育に間接的に関わることができる学校事務・大学事務。在学中にお世話になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。生徒と関わりながら学校運営を支える学校事務・大学事務の志望動機はどのように伝えれば良いのか。

この記事では、まずは学校に関わる事務の仕事内容を説明し、志望動機の書き方、アピールできるスキルの紹介、志望動機のサンプルなどを紹介していきたいと思います。「何を書けば良いのか分からない…」という方は、ぜひご参考ください。

1.学校事務・大学事務の仕事ってどんなもの?

学校のあらゆる事務手続きを行ないます。

学校事務は、小学校、中学校、高校、短大、大学、専門学校など、さまざまな種類の学校に勤務し、事務や管理業務を行なう仕事です。大学事務はもちろん大学での勤務になる事務です。細かな仕事内容は勤務先の学校によって異なりますが、たとえば職員の給与計算、各種証明書の発行、施設管理、備品調達、福利厚生、奨学金手続きなど、その業務内容は多岐にわたります。そのほか、学校説明会や入学試験の準備、新入生の入学手続き等に携わるなど、同じ職場に勤務する教職員たちと連携を図りながら仕事を進めていきます。それでは大学事務の仕事を例に、ひとつひとつ業務を見ていきましょう。

教務事務

生徒の出席管理、成績入力、証明書(成績証明や在学証明)の発行などを行ないます。出席管理は、生徒と教員それぞれが提出した出席簿を照らし合わせて、誤りがないか確認した後、システムに入力します。

広報活動

資料請求の対応、オープンキャンパスの準備・参加者対応・運営サポート、各イベントのSNS配信などを行ないます。
※オープンキャパスは月に1~2回、定期で開催する大学もあります。
※高校などへ訪問し、大学説明会を担当する大学もあります。

入試業務

出願情報の登録、入試準備、合否書類の発送など。
※入試に関しては、10月以降の対応が多くなります。

受付対応

来客対応、お問い合わせ対応、校舎管理など。
※入学を考えている生徒や、保護者などからお問い合わせへの対応など。
※学校によっては、担当業務が細かく分かれている場合もあります。学校の規模が大きくなればなるほど職員数も増え、給与担当、人事担当といったように、業務窓口も細かく分けられています。しかし、小さな学校であれば学校事務として一人のみが配置され、幅広く業務を担当することも珍しくありません。また、大学で事務に携わる職員の場合、上記に挙げたような管理系の業務のほか、学生の就職をサポートする業務に携わることもあります。

学校事務・大学事務に求められるスキル

学校事務・大学事務の仕事にはコミュニケーション力が求められます。教職員や学生などと頻繁にやり取りすることがあるからです。また、学校の窓口としての役割も担っているので、来客者へのマナーや気配りなども身につける必要があります。前提として意識しておきたいのが、単純なオフィスワークとは少し違うということ。たとえば、経験によってスキルアップできる部分が大きく、ベテランになれば予算配当など学校の支出に関わる重要な仕事を任されることも。そのため、教育現場で働く一員であるという責任感を持ち、学校をしっかりと運営していく姿勢が大事です。

2.学校事務・大学事務の志望動機の書き方のポイント

これだけは押さえよう!志望動機の書き方

学校事務・大学事務の志望動機を考える上で、ポイントは下記の2点が挙げられます。

  • 志望している学校で働きたい理由(他の学校の学校事務ではなく、その学校を志望した理由)
  • 学校事務で何の経験やスキルを活かしたいか、或いはどのようなことで仕事に貢献したいのか

どのような志望動機を書くにせよ、この2項目は志望動機の中に記載した方が良い項目といえます。それを参考に作ったのが下記の志望動機です。

貴校が、他校以上に学生の早期キャリア教育に注力されてきたことを知り、大変感銘を受けたのが志望させて頂いたきっかけとなりました。私には学校事務の経験はございませんが、前職では人事部スタッフとして企業の社員に対してキャリア形成支援に取り組み、資格取得率を大幅に向上させた実績を有しております。この経験を生かし、貴校の早期キャリア教育の取り組みを事務方として支えると共に、先生方や学生達の縁の下の力持ちとになりたいと考えております。

アピールできるスキルの紹介

大事なのは、学校事務・大学事務に欠かせないスキルを書くこと。これが採用のポイントにもなります。

たとえば、事務作業の多い学校事務では、パソコンスキルでもWord、Excel、PowerPointは必須。これらが具体的にどのくらい使えるのかは詳細に書くことをお勧めします。たとえばExcelであれば表計算、関数、ピポットテーブルを使用できるなど、具体的なレベルまで落とせると分かりやすいと思います。また学校によっては国際色豊かなところもあるので、語学力などもアピールポイントになるかもしれません。

前述のように、周囲との連携や生徒とのやりとりも多い仕事のため、コミュニケーション力が求められますので、ここについてのアピールも有効です。前職でどのようなコミュニケーションを意識していたのか、その結果どのような実績をだしたのか。こういったことを書くことができれば評価はおのずと高くなるはずです。

3.学校事務・大学事務の志望動機の例文・サンプルの紹介

タイプ別の志望動機例

それでは、実際に学校事務・大学事務の志望動機例を見ながらどのような書き方をすればいいのか確認しましょう。今回は、未経験者の場合、経験者の場合、新卒の場合、中途の場合の4パターンを見ていきます。

未経験者の場合の志望動機例

【ポイント】経験がない分、情熱とその裏付けを志望動機でアピールする!

新卒時に一度公務員試験を受け不合格となり、一般企業に就職しました。しかし、一般企業で働くなかでも公教育の現場で学校事務として学校経営に関わり、未来の人材を育てたいという思いをずっと抱いていました。在職中は営業部のアシスタントとして、部の円滑な業務推進や、業務改善プロジェクトに従事。コミュニケーションや社会人としての基礎を身につけて成果を出してきました。この経験を活かしながら少しでも貴学の教育の一旦を担わせていただきたいと考えております。

経験者の場合の志望動機例

【ポイント】実務経験を武器に志望動機でアピール

私は6年間、公立中学校での勤務経験があります。前半3年はベテランの方に指導を受けながら基礎を教えていただきました。その方が異動してからは新たに配属された新卒の指導をしながら二人体制で業務に取り組んでいました。後半3年は、予算策定などの全ての業務に目を通していましたので、学校経営を幅広く捉える事ができました。また外部との折衝などを経験することでコミュニケーション力も培われたと思います。この経験を活かしながら少しでも貴学の教育の一旦を担わせていただきたいと考えております。

新卒の場合の志望動機例

【ポイント】学生生活の中で培った経験を志望動機でアピール!

学校事務を志望したきっかけは、大学2年の夏休みに学童保育の補助員のアルバイトでした。接していた小学校低学年の子どもたちにとっては、学生の私でも「学童の先生」です。軽い気持ちで臨んではいけないことに改めて気づかされ、その責任ある立場に身震いをしました。そこから子どもの成長に寄り添う仕事について興味を持つようになり、特に学校事務という職種を意識するようになりました。あのアルバイトの時に感じた責任感を忘れずに、学校に勤務する者として、常に児童生徒の「先生」として見本となるような行動をしようと思います。

転職の場合の志望動機例

【ポイント】前職で培った経験を志望動機でアピール

学校には様々な方が訪れます。そこで最初に応対するのが学校事務であり、学校の顔とも言える存在です。私には同じように会社の顔とも言える受付として3年間業務をしてきた経験があります。そこで培ったコミュニケーションの仕方や同僚との連携の仕方などは同じよう学校事務でも活かせると思います。また電話応対コンクールに出て、その応対技術を競ったこともあるため、応対力には自信があります。

今は、保護者対応一つとっても非常に気を遣うと聞いています。事務仕事はもちろんのこと、教育現場でがんばっていらっしゃる先生方の負担を少なくできるよう、学校事務としてサポートできるところにも力を注いでいきたいと考えています。

 

なぜ一般的な会社の事務ではなく、学校・大学事務を志望するか回答しましょう

最後になりますが「なぜ一般的な会社の事務ではなく、学校事務なのか?」という質問に対して、きちんと答えられるようにしておくことが大切です。学校事務の志望動機として多いのは、まず「事務」という仕事そのものに興味があることがひとつ。もうひとつは、教育業界に関わっていきたいということです。

世の中に事務職といわれる仕事はたくさんありますが、学校事務の場合、学校という特別な場所で教育現場を支えていくことになるため、教育に興味を持つことはとても大切だといえます。学校事務はあくまでも裏方としての役割が中心になりますが、一人の職員として「学校づくり」に深く携わっていく存在であることは間違いありません。

ご紹介したポイントを踏まえ、焦らずじっくり考えていけば問題ありません。子どもたちに関わりながら、一緒に子どもたちの未来を創っていきたいという気持ちを持って、その熱意をしっかりと志望動機にこめましょう。

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