創業と設立の違いって何?
企業研究の際に会社概要を見ていて気になることの1つが「創業」と「設立」の違いなのではないでしょうか。創業と設立、この似ている2つの言葉は一体何が違うのでしょうか?そこで今回は、創業と設立の違いから会社概要をチェックするときに注意したいことをまとめてみました。企業研究で悩んだことがあるという方、これから企業研究を始めようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
創業と設立の違いって?
創業とは、主に営利を目的とした事業を始めることをいいます。たとえば、会社を退職し、個人事業主として商売を始める場合は「創業」になるわけです。会社として法人登記しているか、していないかは関係がありません。
一方、設立とは、事業の内容に関係なく、会社などの法人をつくることをいいます。法人をつくるには法務局への登記が必要になり、登記申請をした日が会社の設立日になるわけです。この日付は登記簿の「会社設立の年月日」の欄に記載されます。
会社概要の創業と設立を見てみよう。
ここで中外製薬株式会社の会社概要を見てみましょう。創業が1925年(大正14年)3月10日、設立が1943年(昭和18年)3月8日となっています。沿革を見ると、1925年は中外新薬商会として創業し、1943年に株式会社に組織変更したことがわかります。
超老舗企業の創業と設立って?
羊羹で有名な虎屋さんは、株式会社虎屋という会社です。創業はなんと室町時代後期。京都御所の御用をつとめる由緒正しいお店だったということがわかります。一方で会社の設立は1947年(昭和22年)。創業と設立の違いがわかりやすいのではないでしょうか。
以上が、創業と設立の違いと解説です。このように創業や設立に関する知識を得ることは、事業が続いている期間を計る目安になります。歴史が長い会社を良しとするか、設立されたばかりの会社を良しとするかは、入社後に実現したいビジョンによって異なりますが、創業や設立を知ることは企業研究の第一歩。ぜひ参考にしてください。