資本金って何？

資本金とは、その会社の株主が事業を円滑に進められるように出資した金額（株式の総金額）のことです。資本金は企業の規模を見る一つの指標と考えることができますが、実は金額が大きいからといって優良企業と言い切れるわけではないのです。「え？どういうこと？違うの？」と思った方は、是非一度下記の説明をご確認ください。求人情報をチェックする際に役立つ資本金の見方についてご紹介します。

資本金は、ビジネスの元手金。

資本金は1000万円の会社もあれば、何億円という大きな額の会社もあります。一般的に、工場や機械などビジネスを行なう上で設備を揃えなければいけないメーカーなどは、資本金が比較的大きくなる傾向があります。一方、ビジネスに必要なのは事務所と電話だけ、というように多くの設備を要さない業種では資本金も少なくなるといえるでしょう。

つまり、資本金とはあくまでビジネスを運営する上での元手金のこと。現状の会社規模や売上高と直結するものではないのです。企業情報をしっかりと読み込めば、資本金が少ない会社でも大規模な事業展開をして、大きな売上高を計上している会社が数多く存在しています。逆に、資本金が何億円という会社でも巨額の負債を抱えている場合も…。転職先の企業を検討する際は、資本金はあくまで会社規模の大きさを図る一つの目安に過ぎないものだと考えて、企業情報をしっかりとチェックしたいですね。

また、以前の会社法では株式会社の資本金は1000万円、有限会社の資本金は300万円、と最低額が決められていました。しかし2006年の法改正により最低資本金制度は撤廃され、1円でも会社は設立できるように。小額で設立されたベンチャー企業が、一躍大きな売上高を上げることもあり、資本金の額だけではますます企業を測るのは難しくなってきています。

企業情報のチェック方法。

前述の通り、企業の安定度は資本金だけでは計れません。それでは企業情報の何を見ていけば安定度が計れるのか。資本金に加えて、売上高や利益、賃借対照表にある純資産の大きさなどを調べてみると良いでしょう。多くの企業は、自社のホームページにおいて、これらの数値を公開しています。一度は目を通しておきたい部分です。

また、会社設立から今までの沿革はどうなっているのか。ビジネスの展開の仕方や、拠点の増やし方なども、会社の性格が現れる部分。ある程度の安定性を測ることができると思います。合わせてチェックしていきましょう。