歯科技工士の年収って?
歯の矯正器具やさし歯などを作成する歯科技工士。当然ですが、高い技術と専門知識が求められる仕事です。では、歯科技工士の年収はいくらぐらいなのでしょうか?そこで今回は歯科技工士の仕事について解説。年収はもちろん、業務内容についてもご紹介します。
歯科技工士の平均年収って?
歯科技工士の平均年収はいくらなのでしょうか?厚生労働省「平成26年度 賃金構造基本統計調査」によると以下のようなデータになっています。
●【平均年齢】36.2歳
●【勤続年数】11.0年
●【平均年収】4,316,900円
医療系専門職としては、医師や看護師などと比べると低い金額ですが、キャリアを積み、技術を磨くことで年収アップを狙うことは充分に可能です。
年齢や事業所規模による年収の違いって?
歯科技工士(男性のみ)の平均年収を年齢別に見ると、最も低いのは20~24歳の338万円です。そこからほぼ年齢に比例するカタチで上がっていき、最も高いのが55~59歳の726万円となっています。
また、事業所規模別で見ると規模が大きくなるほど平均年収も高くなる傾向があり、1000人以上規模の技工所では619万円となっています。ただし、数値は統計年度によって異なりますので参考程度に考えるとよいでしょう。歯科技工士の約7割の勤務先は歯科技工所ですが、大きな歯科医院や大学病院の歯科技工士室は待遇が整っている傾向があります。
歯科技工士とはどんな仕事?
歯科技工士の仕事は、医師の指示のもと入れ歯、さし歯、金冠、歯の矯正装置など、口のなかで使用される人工物全般を作成したり、修理したりすることです。
口のなかは非常に敏感なので、ほんの少しの加工の差で使用したときの快適さが大きく変わります。つまり、それだけ繊細な技術と専門的な知識が求められる仕事なのです。そのため、歯科技工業務を行なえるのは、歯科技工士と歯科医師のみとされています。ただし、専門的な技術が必要な業務なので歯科医師は歯科技工業務を歯科技工士に依頼します。その一方、歯科技工士は歯科医師や歯科衛生士と違って患者さんの口内に直接触れることはできません。
以上が、歯科技工士についての解説です。自分の腕次第で仕事の幅を広げることができ、将来的には自分の歯科技工所を開業することも可能です。興味のある方は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?