歯科医師国家試験って、どんな試験なの?
歯科医になりたいならば避けて通ることはできない歯科医師国家試験。どのような試験なのか、ご存じない方も多いのではないでしょうか?本日は、歯科医師国家試験について解説。特に、合格後のメリットや受験資格、合格率などについてご紹介します。受験を検討している方は、ぜひご覧ください。
歯科医師国家試験とは?
歯科医師になるために、歯科大学または大学の歯学部を卒業後、合格しなければならないのが歯科医師国家試験。歯科医師国家試験に合格したら、歯科医籍に登録。その後、厚生労働大臣より歯科医師免許が発行されるというフローになっています。
ちなみに、歯科医師免許を取ると、同時に「食品衛生管理者」「衛生検査技師」「衛生管理者」の資格が自動的に与えられます。さらに「臨床心理士」「歯科技工士」「労働衛生コンサルタント」の資格の受験資格または試験の一部免除資格を得ることができるのです。
歯科医師国家試の受験資格は?
歯科医師国家試験の受験資格は4通りあります。しかし、現状は受験者のほとんどが日本国内の大学の歯学部や歯科大学の卒業生で、以下にあてはまる人が多いようです。
●学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、歯学の正規の課程を修めて卒業した者。または卒業する見込みの者を含む。
※他の3つの受験資格にあてはあまるのは受験者全体の0.1%程度といわれています。詳しくは厚生労働省のホームページにてご確認ください。
歯科医師国家試験の合格率は?
平成25年度の歯科医師国家試験の合格率は63.3%。以前は合格率80%だったこともありますが、年々合格基準が上がってきています。
合格率を新卒者と既卒者とで比べてみると、ここ数年では新卒者の合格率が80%前後、既卒者では40%前後と倍近い差があることがわかります。歯科医師国家試験の合格率は新卒から年を追うごとに低くなり、4年目以降に合格するのは大変難しいといわれています。また、大学による合格率の差も大きく、中には合格率が60%以下という大学もある一方、東京歯科大学は97.4%の合格率になっています。
以上が、歯科医師国家試験についての解説です。現在、歯科医の供給過剰状態のため、歯科医師国家試験の難易度は今後も上がっていくといわれています。歯科医師国家試験対策を行なっている予備校も多数あるので、歯科医を目指している人はぜひチェックしてみてください。