内定承諾書の添え状とは?
企業から内定が出て、入社を決めたときに提出する内定承諾書。実は、必要事項だけを書いて送り付けるのはビジネスマナー的に問題アリだったってご存知でしたか?履歴書などと同様、添え状をつけるのがベター。今回は、内定承諾書と一緒に送付する添え状の書き方についてご紹介します。
■そもそも内定承諾書の添え状って何?
一般的に添え状とは、何の書類を何通送ったかを確認するためのものです。しかし、内定承諾書の添え状の場合は少しニュアンスが変わってきます。その企業で働きたいこと、また内定をくれたことに関する感謝の気持ちを表すためのものなのです。
ただしお礼状ではないので、くどくなりすぎてはなりません。1~2行で簡潔にまとめましょう。
■内定承諾書の添え状って具体的にどう書けばいいの?
では、添え状には何を書けばいいのでしょうか。具体的には以下の内容を記すようにしましょう。
●会社名、贈り先部署、担当者名
●題名
●拝啓、季節の挨拶
●内定に対する感謝
●本題
●締めの言葉 (今後の抱負、指導を受けたい旨を記す)
●敬具
●日付
●自分の名前
●以上
<書き方サンプル>
株式会社○○人事課○○様
拝啓○○の候御社におかれましてはますますご清祥のことと存じます。このたびは内定をいただきましたこと誠にありがとうございました。4月からは身を引き締め、日々精進していく所存ですのでご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
つきましては、ご指示いただいた書類をご送付いたしますのでご査収の程よろしくお願い申し上げます。敬具
○月○日○○○○
■内定承諾書と添え状は折り曲げてもいいの?
添え状さえ書けばビジネスマナーにかなった!と安心してはいけません。内定承諾書は基本的に折り曲げずクリアファイルに挟んで送るのがマストです。封筒も茶色のクラフト封筒などではなく白いものを選び、表面に赤い文字で『内定承諾書在中』と書いておきます。何の書類が届いたか相手方に一目瞭然で伝わるので忘れないようにしましょう。
これらはマナー以前に大切な書類を紛失、汚損しないための配慮でもあり、その会社で働くことに対する意識の高さをアピールするものでもあります。また確実に届くよう書留で送ることもお忘れなく。
添え状がないからといって内定を取り消す企業はほとんどありません。それでも添え状を送付することで採用されたことへの感謝の気持ちが伝わります。内定承諾書に添え状は常識と考えたほうが良いでしょう。