内定辞退のマナー
転職活動において、希望に合った複数の企業を受けるケースが多くあります。縁があって複数社から内定をもらえた場合は、内定辞退の意志を伝えなくてはなりません。今回は内定辞退をする際に気を付けたいことについて、ご紹介させていただきます。
■内定辞退する可能性があったら。
まず、辞退する可能性がある場合は、内定承諾する前にやり取りしている企業の担当者の方(人事担当者)、人材紹介を利用している場合はキャリアコンサルタントに、他社の結果次第で承諾するかどうかが変わる可能性があるということを伝えましょう。
その際のポイントは、期限を切って伝えておくということ。企業に待ってもらえる期限は2~3日、長くても一週間が限度です。その間に決定できるよう、企業と調整しておきましょう。
■一日でも早く。
内定辞退を伝えることになった場合、一日でも早く連絡していただきたいと思います。企業にとって採用活動は、事業戦略の一つ。もし内定を辞退されれば、また募集するところからやり直さなくてはなりません。場合によっては、連絡が遅れるとトラブルに発展してしまうこともあります。返答期限を設けてもらったとしても、内定を出してくれた企業への礼儀として、一日でも早い連絡を心がけていただきたいと思います。
■どうやって伝えよう。
辞退することを決めたとしても、どう伝えればいいのかに頭を悩ませることになるでしょう。「他社へ行くことを正直に言ったら嫌な想いをするんじゃないかな…」という不安を抱くこともあるのではないでしょうか。
もし正直に伝えたい気持ちがであれば、そのままお伝えいただいて問題はありません。ただし、その際「他社のほうが条件が良かった」などと言うのはマナー違反。相手が嫌な気分にならないよう、伝える内容に注意しましょう。
言いづらいようであれば、「再度慎重に検討した結果、辞退させていただきたいと思います」とお伝えください。正直に伝えるにしても、詳細をにごすにしても、気をつけたいのは「時間や費用をかけて対応してもらったのに、申し訳ない」という気持ちを踏まえて伝えるということです。
応募者は企業にとっての“お客さま”ではありません。あくまで対等な立場であるということを念頭に置き、コミュニケーションをとるようにしてください。
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以上が内定辞退の際に気をつけたいポイントです。選考してくれた企業とトラブルになることのないように、誠意をもって接するように心がけていただきたいと思います。