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2014/06/16 公開

試用期間とは何?退職はできる?|労務の基礎知識


試用期間の意味とは?

    仕事探しの際、求人情報をチェックしていると記載されている試用期間という言葉。これって一体何を指しているのか、ご存知ですか?よく知らないまま読み飛ばしていた、研修期間みたいなものだと思っていた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、試用期間について解説。そもそも試用期間って何か?どのくらい設けられるものなのか?試用期間中の給与や福利厚生はどうなるのか?そして、退職することはできるのか?などを、ご説明させていただきます。

    ■試用期間って、何?

    企業が求職者を採用することになったときに、長期雇用を前提としてその人の勤務態度、能力、スキルなどを見て、本採用するかどうかを決定するために設けられている期間です(ただし、法的に設置が義務付けられているものではないため、通常と同じ雇用契約になります)。期間の長さについては、1~6ヶ月が一般的です。なお、試用期間を設ける場合は、就業規則、労働契約書に明記されていなくてはいけないので、きちんと確認することをおすすめします。

    ■試用期間って解雇されやすいの?

    試用期間とは
    試用期間だからといって、簡単に解雇にはなりません。そもそも長期雇用を前提なので、正当な理由(経歴詐称、出勤率不良、勤務態度に問題あり等)がなければ解雇されないのです。また、通知に関しても、通常の解雇と同様で30日前に予告するか、予告の代わりに30日分以上の平均賃金(解雇予告手当)を支払うかのいずれかが義務付けられています(ただし、試用期間の開始から14日以内は、これらが必要ではないという特例が認められています)。

    ■試用期間中の給料や福利厚生って?

    企業によっては、試用期間中の給与が試用期間終了後より少ない額を提示される場合があります。そのときに気をつけたいのが、各都道府県の最低賃金を下回っていないかということです。気になる場合は、給与額と試用期間の日数を用いて平均賃金を算出(※1)し、最低賃金と比較するようにしましょう。また、試用期間中とはいえ長期雇用を前提として採用している以上、特例(※2)を除き各種社会保険(雇用、健康、労災、厚生年金)への加入が義務付けられています。不確かな場合は、きちんと確認をとるようにしましょう。

    (※1)試用期間中の給与額÷試用期間中の勤務日数=試用期間中の平均賃金

    (※2)以下の場合は労災保険を除き、適用除外となります。
    ・2ヶ月以内の期間を定められた臨時雇用者
    ・日々雇い入れられ、期間が1ヶ月以内の者
    ・4ヶ月以内の季節労働者
    ・6ヶ月以内の臨時的事業の事業所に使用される者
    ・所在地の一定しない事業に使用される者
    ・船員保険の被保険者
    ・国保組合の事業所に使用される者

    ■もし、試用期間中に退職したいと思ったら?

    試用期間だけど退職したい

    「実際に働いてみたらイメージと違った…」などの理由で試用期間中にやむをえず退職…。ありえない話ではありません。では、退職しようと思ったらどうすればいいのでしょうか?

    知っておいていただきたいのは、即日退職は原則NGだということです。労働基準法では、退職予定日の2週間前に退職の申し出を行なうことが定められています。退職を決意したら、なるべく早く直属の上司に伝えるようにしましょう。ポイントは「自己都合による退職であることの認識すること」と「明確な退職の意思を伝えること」。退職の申し出を行なうときは、ぜひ意識してください。

    ■ミスマッチのない仕事探しをするために気をつけたいポイント。

    いかがでしょうか?試用期間という言葉の意味や応募時・入社時に気をつけることがご理解いただけたでしょうか?

    気をつけたいポイントとしては、

    ・長期雇用を前提とした期間である。
    ・試用期間だからといって、簡単に解雇されるわけではない。
    ・退職する場合は、2週間前までに直属の上司に申し出る。
    ・試用期間中も、特例を除き各種社会保険は適用される。

    の4つです。これらを参考にしながら、よりミスマッチのない仕事探しを実現してください。

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