職能給って何のこと?
働く上で欠かせないのが給料の知識です。その中のひとつ、職能給について詳しく説明していきます。職能給とは何か、どんなときに支給されるのかを深堀していきます。
■そもそも職能給って一体なに?
基本給とは別に、労働者の職務遂行能力に応じて決定する給与を職能給といいます。できる仕事内容に応じて、プラスアルファで時給や給料に加えられる部分です。
企業や職場によって職務給を決定するランク、テーブルが設けられており、定期的に能力の判定を行って支払われる職務給が決定されます。
■職能給と職務給の違いとは?
日本の給与制度は職能給に支えられています。勤続年数が長くなるほどレベルが上がり、職能給もあがります。一方で海外は職務給がほとんどです。つまり能力に関わらず、仕事の内容によって給料が決まります。
つまり経理業務はA社もB社も、1年目も3年目も同じ給与という考え方です。
■職能給の問題点や課題とは?
前項の通り日本はこの仕組みが根強いため、同じ会社に長くいるほど職能給が占める給料の割合が増え、実質的に年齢と勤続年数への対価となっていることは一つの課題です。
ですが、日本の経済が停滞してくると、給与が平均的に上がっていくことに限界が生じてきます。近年では勤続年数に応じての給与上昇が見込めない状況にもなってきました。
■給与明細はしっかり確認しましょう
給与明細はしっかり見ましょう。給与のそれぞれの項目がいくらなのかが重要です。職能給が基本給に含まれていなければ、基本給で賞与支給する企業では職能給が上がっても賞与は変わらないというカラクリもあります。