履歴書の緊急連絡先|どの住所や電話番号を書けばいい?(サンプルあり)
履歴書には、「連絡先」の下に「緊急連絡先(連絡先・帰省先など)」の欄があります。「実家暮らしの場合は?」「所在地と同じ場合も、繰り返し記載した方がいいのかな」「実家と兄弟の連絡先なら、どちらが良いのだろう」など、書き方に悩んでいませんか。
そんな悩ましい「緊急連絡先」の記載方法を、このページではご紹介します。実家暮らし/離れて暮らす場合、携帯電話・メールアドレスの書き方、など、様々なパターンに応じたサンプルも用意しているので、ぜひ参考にしながら緊急連絡先欄を完成させてください。
目次
1. 履歴書の緊急連絡先、どう書けばいい?
現住所だけじゃダメ?「同上」は使っていいの?
「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」と小さく記載されている、履歴書の緊急連絡先(連絡先・帰省先など)の欄。この但し書きのとおり、現住所以外への連絡を希望しない場合は、同じ住所や電話番号を繰り返し記入する必要はありません。「同上」と記載しましょう。
元々「同上」とは、前に述べたことと同じ内容を述べることを意味します。同じことを述べるときに使われる「〃」という記載なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。「同上」も、この記号と意味は同じです。
異なるのは、読み手に与える印象。「〃」は「同上」よりもフランクな記載の仕方で、履歴書では少々失礼にあたります。重要な応募書類の1つである履歴書では「〃」は避けましょう。一方、「同上」は履歴書のように正式な文書でも使える言葉。緊急連絡先が現住所などと同じ場合には「同上」と記載すると良いです。
2. 緊急連絡先(住所)の書き方|「実家暮らし」「離れている」パターン別
緊急連絡先の書き方:実家暮らしの場合
実家に住んでいる場合、実家以外の住所はないと思います。「同上」と書けば大丈夫です。
緊急連絡先の書き方:実家から離れている場合
一人暮らしをしている人や結婚して実家を出ている人など、実家から離れて暮らしている人においても、独立して生活をしているため「同上」と記載しても問題はありません。
ただ、家には自分以外に誰もいないという場合には、自宅以外の住所を記載することをお勧めします。というのも、たとえば事故や出張、旅行などによって急に連絡がとれない状況になってしまった場合、企業からの連絡を受け取れなくなってしまうため。なかなか連絡がとれないというのは企業に対して失礼な態度となってしまい、不採用につながる可能性もあります。最悪のケースを避けるためにも、特別な理由がないのであれば、自宅とは別の住所を記載しましょう。
最も推奨されるのは、実家や兄弟の家など、家族の住所です。本人のことを理解している、本人への情報伝達や事態の解決に協力できる、といった点で、本人に代わって一番先に状況を報告する相手としては家族が相応しいと考えられているからです。複数の選択肢があり迷っている方は、緊急連絡先とはそのとおり「緊急の連絡先」ですから、連絡がつきやすい人の住所を選ぶと良いでしょう。
なお、友人や恋人など、家族以外の人の連絡先を履歴書に記入してはいけないというルールはありません。相応しい人がおり、連絡がつきやすいのであれば、記入しても構いません。ただし、その人が企業からの連絡に驚くことのないよう、事前に本人に確認をとってから記載してください。
3. 緊急連絡先(電話番号、メールアドレス)の書き方
緊急連絡先の書き方:電話番号
緊急連絡先の電話番号においても、先ほどの住所と考え方は同じです。連絡先と「同上」でも構いません。
ですが、緊急連絡先とは言葉どおり「緊急の連絡先」。本人の電話番号では連絡がつかない際に使われるため、自分以外に連絡がつきやすい電話番号の記載をお勧めします。携帯電話を複数台持っている人も、メインで使っている携帯電話を自身の電話番号として履歴書に記載するのであれば、緊急連絡先には自宅や実家などの電話番号を記載しておきましょう。
なお、社用携帯や内線はあくまで会社の所有物なのでNGです。
書き方に関しては、履歴書として最も一般的なJIS規格の書式なら、電話番号はハイフンでつないで書くことが想定されています。ただし、履歴書によっては、最初から( )が記入されているものなども。以下のサンプルや注意点を参考に、連絡先の電話番号を記入してください。
ハイフンでつないで書く場合
例:090-1234-5678
例:03-1234-5678
履歴書のフォーマットに( )記載されている場合
例:(090)1234-5678
例:03(1234)5678
例:(03)1234-5679
固定電話はないが、履歴書に「固定電話」欄がある場合
固定電話記入欄が履歴書にある場合は、自宅や実家の固定電話など、連絡がとりやすいものを記入しておきましょう。固定電話を引いていない場合は、電話番号の欄を空欄にはせず、「なし」で対応するのがベストです。
緊急連絡先:メールアドレス
合否連絡や面接の日程調整など、選考中は意外にも電話よりメールで企業とやりとりすることが多々。そのためメールアドレスも、ポイントをおさえてキチンと記載しておきたい項目です。
複数のアドレスを持っているなら、携帯電話のメールアドレスではなく、PCのメールアドレスを選びましょう。というのも、企業はPCを使ってメールのやりとりをすることがほとんどだから。見やすいレイアウトでメールを受信するために、そして相手にとって見やすいレイアウトでメールを作成・送信するために、PCのメールアドレスの記載をお勧めします。
また、PCのメールアドレスが複数あるという人は、連絡がとりやすいものを選ぶと良いでしょう。フリーメールアドレスでもOKです。
そして何より、メールアドレスは書き間違いに注意!!メールアドレスが間違って伝わってしまうと、連絡が一切とれません。以下のポイントに細心の注意を払い、正しくメールアドレスが伝えられる履歴書に仕上げましょう。
見間違えやすい文字は少しおおげさに
たとえば、「0(ゼロ)」と「o(オー)」、「I(大文字のアイ)」と「1(いち)」と「l(小文字のエル)」など。文字の大きさをわかりやすく変えたり、少し工夫を加えたり(ゼロの0の中には斜め線を入れる、など)し、誰が見ても見間違いをしないようにしてください。
大文字と小文字のミスは厳禁
当たり前ではありますが、大文字・小文字を書き間違えないように。最後に必ず見直しをしましょう。
「.」や「-」は見逃されないよう工夫
「.」や「-」は小さい文字ゆえ、履歴書についてしまった塵のように見えてしまうことも。少し大きめにはっきりと記載し、存在をアピールしておきましょう。