寿司職人の仕事内容
カウンターの向こう側で流れるようにお寿司を握る職人さん、カッコいいですよね。寿司職人といえば修行がつきものですが、一体どのくらい修行すればカウンターに立てるようになるのでしょうか。今回は寿司職人になるための方法から仕事内容、寿司職人に向いている人のタイプについて解説。寿司職人に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
寿司職人の1日を追ってみました!
寿司職人の朝は早く、まずは市場へ行き、ネタを仕入れるところから始まります。いかに新鮮で良いものを競って手に入れるかが勝負の分かれ道。無事に目当てのネタを確保できたら、お店に戻ってから少々仮眠。午後からはいよいよ仕込みがスタートします。
仕込みとは、営業時間中に寿司を握ることだけに専念できるように準備すること。魚をさばき、米を研いでシャリにすることなどが主な仕込みです。夕方になったらいよいよ営業開始。お客さまとカウンター越しに会話をはずませながら、深夜近くまで寿司を握ります。
寿司職人になるための方法は?
主に2つの方法があります。1つはお寿司屋さんに弟子入りすることです。一般的な方法ですが、道のりとしては厳しくなります。カウンターで寿司を握れるようになるまで、10年以上かかることもザラではありません。しかし、親方の技術を目の当たりにできますし、常連のお客との会話に交ぜてもらうことも。現場でなければ身につかないものがあるでしょう。
もう1つは専門学校へ行くことです。寿司の握り方に加え、経営についても学ぶことができ、効率的な方法といえるでしょう。ただし、授業料を支払わなければなりません(当然ですが)。また、飛びぬけた技術を身につけることも難しいでしょう。自分の将来や懐具合と相談して決めるようにしたいですね。
寿司職人に求められるものとは?
まずは体力があるかどうかです。朝早くから夜遅くまで、長時間の勤務になります。職人と名が付くだけに、昔気質で教育も厳しい場合が多いようです。
もう一つは敏感な味覚です。同じ種類の魚でも鮮度や漁場による味の違いを察知して、お客さまに説明できるほどの味覚が必要です。こちらは訓練して磨くことができます。お客さまに美味しい物を提供して喜んで欲しいという気持ちがあれば、いずれその舌は育ってくるでしょう。
昔から厳しい師弟関係の代表格ともいえる寿司職人。本当に目指す気持ちがないと修行期間に心が折れてしまうこともあります。しかし、辛い日々を乗り越えて夢が叶ったときの喜びはきっと素晴らしいものになるはず。本気で目指す気持ちのある方は、ぜひ挑戦してみてください。