祝日と祭日って何が違うの?
「祝日」と「祭日」という言葉ですが、実は意味の違う言葉だということをご存知でしたか?今回は、祝日と祭日の違いについて解説。「同じ意味じゃなかったの?」と思っていた方は、祝日と祭日の違いを正しく理解しておきましょう。
祝日と祭日の違い[1]祝日って?
祝日と祭日はどちらも休みの日のことを指しますが、実は明確な違いがあります。祝日とは建国や独立などその国の歴史的な出来事に由来したり、功績のあった人物をたたえたりして制定された記念日のことです。
現在の日本では、「国民の祝日に関する法律」で祝日のことが定められています。この祝日には「国民の祝日」「振替休日」「国民の休日」の3種類があります。国民の祝日は元旦や成人の日など、おなじみの休日のこと。振替休日は、日曜日が国民の祝日に当たる場合、その日のすぐ後の平日を休みにする制度です。国民の休日は、前日と翌日が休日で挟まれている平日を休日とする制度で、飛び石連休を解消する方策として制定されました。
祝日と祭日の違い[2]祭日って?
祭日という言い方を「最近見聞きしないなぁ…」と思われた方もいるかもしれませんね。実は祭日という言葉は、現在使われなくなっています。
祭日とは、宗教の儀礼上、重要な儀式や祭祀を行なう日を指します。日本では皇室が神道の大事な行事を執り行なっており、その行事が行なわれる日を祭日と呼んでいました。そして国民も休みになっていたのです。ちなみに、この祭日の制度は1947年に廃止されています。
祭日の制度が廃止されたことを知らない企業のなかには、祝祭日と呼ぶところがあるかもしれません。しかし、祭日は使われなくなった言葉です。オフィシャルの場で、自分自身が話者となるときには、「祝日」と表現するようにしたいですね。