宗教法人って一体何?
求人情報をチェックしているとごく稀に見かけることのある宗教法人。ところで、宗教法人とはどのような団体でしょうか。「お寺って会社なの?」「宗教法人って、何をしているの?」「宗教法人で働くにはどうしたらいいの?」など、宗教法人にまつわるさまざまな疑問にお答えします。
宗教法人って何?その目的は?
教義をひろめ、儀式行事を行ない、信者を強化育成することを目的とする礼拝の設備を備えた団体を「宗教団体」と言います。その宗教団体が都道府県知事、もしくは文部科学大臣の認証を経て法人となったものが「宗教法人」。
ちなみに、全国には18万以上の宗教法人が存在しています。
宗教法人の特徴は?
宗教法人は公益法人とみなされ、宗教活動から得た剰余金にかかる法人税や、土地にかかる固定資産税に関しては非課税処置がとられています(ただし、宗教法人であっても、収益活動とみなされるものについては、軽減税率で課税対象となります)。また、宗教法人で働く個人については、所得税が課せられるということも頭に入れておきましょう。
宗教法人で働くときの注意点。
人々の生活を豊かにする事業を行なう宗教法人ですが、その一方で、実体のない幽霊法人が問題になっています。これまでも、理事長が私的に財産を流用して、不祥事の温床と言われたこともありました。最近では、法人格が売買され、反社会的勢力の資金源とされるなどの問題が表面化しています。
宗教法人で働くことってできるの?
僧侶になるためには、「得度」という仏門に入る資格が必要です。そのための方法としては、仏教系の大学に入るか、直接寺院をたずねて修行するか、のどちらかだといえるでしょう。
事務職やその法人が運営する施設での仕事を希望する場合は、求人誌や求人サイトなどで探すことができます。
ひと言で宗教法人で働くといっても、学校、病院、保育園、宗教施設など事業形態は様々です。他の企業で働くことと変わりはありません。ただし、なかには問題のある宗教法人もあるので事業内容や口コミなどをよくチェックするようにしましょう。