CADとは？CADオペレーターには未経験からなれる？
転職活動をしていると、よく「CADオペレーター」といった職種の求人募集を見かけることがあります。未経験歓迎のマークはついているものの、本当に未経験からできるの？そもそもどんな仕事？CADって何？こんな疑問にお応えします。
■CADとは「ものづくり」に欠かせない設計や製図をするツールのこと。
求人募集で見かける「CAD（キャド）」とは、Computer Aided Designの略称。パソコン上で設計図を書いたり、製図を行なったりするソフトウェア・システムを指すことが一般的です。
家やビル、配線・配管、自動車、飛行機、電車、洋服などの図面を作成する時に使われることが多く、種類もさまざま。フリーでダウンロードできるものから高額なものまで、設計するものによって使用するソフトも異なります。建物にせよ、乗り物にせよ、電気設備にせよ、大きな枠でいう「ものづくり」に欠かせないツール。そのCADをつかったオペレーション業務を行なうのが、CADオペレーターです。
■「CADオペレーター」とは設計者をアシストする仕事。
CADオペレーターとは、設計者の指示に従って“図面の調整・修正・仕上げ”などを行なう仕事です。たとえば、ビルをつくるとき、最初に設計図をつくるのは設計者です。プロジェクトが進むうちに、壁の厚みを変えよう、レイアウトも変更しよう…と、図面を書き換えていく作業が発生します。こういった時に、設計者の指示に従って、図面を調整・修正していくのが、CADオペレーターというわけです。修正・調整がメインなので、設計など高度な知識・技能が要求されることはありません。ただし、正確に修正・調整ができるよう、設計者とのコミュニケーションは欠かせません。
■未経験からCADオペレーターに挑戦。
続いて、CADオペレーターに未経験からなれる？という部分ですが、CADについての知識があれば、経験を問わず、仕事を見つけることは可能です。ただし、「CADって何？」「触ったことがない」というレベルだと、仕事を見つけるのはむずかしいといえます。
CADを学ぶ入り口としては…
・インターネットや書籍などを使用し、独学でCADを学ぶ。
・スクールに通ってCADを勉強する。
といった方法があります。
また、CADを学び、CAD関連の資格取得を目指してもいいかもしれません。具体的には「CAD利用技術者試験」という試験があり、いくつかあるCAD資格試験で最大級。認知度も高いです。
ただ、注意が必要なのは、必ずしも資格があるからとすぐに採用されるわけではありません。どれだけたくさんの時間CADに触っていたか、机の上で学んだ知識だけではなく、作業を正確に行なうことができるか、といった部分が非常に重要になります。日々の積み重ねや努力で作業に慣れ、スキルを磨くことも欠かせないということも頭に入れておきたいですね。
