システムアーキテクトって何?

IT業界で目にすることの多いシステムアーキテクトという言葉ですが、どのような仕事なのかご存知でしょうか?仕事内容や、どうすればなれるのかなど、システムアーキテクトについてまとめてみました。
■システムアーキテクトとは?
システムアーキテクトとは、システム開発において対象業務の分析や設計などの上流工程に携わる人のことです。もともと「アーキテクト」には建築士や設計者という意味がありますが、IT業界ではプログラマーやシステムエンジニアの上級職として、システムの設計・構築を行う人をシステムアーキテクトと呼びます。
■システムアーキテクトになるには?
システムアーキテクトになるには、企業においてプログラマーからシステムエンジニア、さらに上級職へとキャリアアップしていくことが一般的です。その中で国家資格であるシステムアーキテクト資格を取得すると、実務においても大きなプラスとなります。
システムアーキテクトは的確な対象分析や業務に適した情報システムの設計を主導する立場から、各種業務や情報技術に関する高度な知識が必要となります。
そのため資格試験の難易度も高く、平成29年の合格率は12.7%でした。
■システムアーキテクトに求められる能力とは?
業務や情報技術に関する高度な知識をもとに、システムを構築する能力は欠かせません。言語やネットワーク・データベース・セキュリティなどシステムに関わる知識に加えて、開発対象の業種・業務に対する知識となると非常に広範囲にわたります。
もちろん、そのすべてを1人でマスターするのは困難ですから、他の技術者や顧客とともに分析・仕様の策定・設計を行います。そのためコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力も不可欠です。
■システムアーキテクトの厳しさとは?
高度な知識、常に進歩する技術の習得に加えて、顧客とベンダーの調整の難しさはシステムアーキテクトの厳しさの1つです。さまざまな制約の中で顧客の要望を最大限実現するため、中立な立場での調整が求められます。
■システムアーキテクトのやりがいとは?
このように厳しいシステムアーキテクトの仕事ですが、自分が設計したシステムが実際に動くことは大きな喜び、やりがいにつながります。苦労した分、味わえる達成感も大きなものがあるようですね。