有効求人倍率とは?
転職活動を進めていく上で目にすることも多い『有効求人倍率』という言葉。そもそもどういう意味?有効求人倍率が高いと転職しやすい?しにくい?「有効」って何のこと?わかるようでよくわからない「有効求人倍率」という単語・キーワードを解説します。
◇有効求人倍率が高い時は、転職活動が有利?
有効求人倍率とは、ハローワークに登録されている「求人数」を「応募者の数」で割ったもの。下記に例を挙げているので、具体的に見ていきましょう。
ハローワークに100件の求人案件があり、応募が200人だったら・・・
⇒有効求人倍率は【0.5倍】
ハローワークに100件の求人案件があり、応募が100人だったら・・・
⇒有効求人倍率は【1倍】
ハローワークに100件の求人案件があり、応募が80人だったら・・・
⇒有効求人倍率【1.25倍】
このように、有効求人倍率が高い時、企業側としては応募者がなかなか集まらなくて困っています。転職者にとっては企業や仕事の選択肢が多い“売り手市場”、つまり転職者が有利の市場。もちろんどのような職種・企業に応募するかによって異なりますが、有効求人倍率が高い時は、全体的な傾向として転職がしやすい状況といえます。
◇有効求人倍率は「1倍」が目安。「1倍」以上は企業の採用活動が活発化
リーマンショック直後は0.47倍(2009年)だった有効求人倍率ですが、2014年8月で1.10倍にまで回復。「1倍」以上か未満か、ここは転職動向を見ていく上で一つのポイントとなります。
先の例に挙げたように、1倍は「100件の求人が合った場合、100人が応募して全員に仕事がある」といった状態。1倍以上の時は、景気の回復傾向によって企業の採用活動が活発化している証といえます。
◇有効求人倍率の「有効」って何のこと?
企業がハローワークで人材募集を開始する際、その求人は2ヶ月間で消えてしまうことをご存知でしょうか。この2ヶ月間に当てはまっているものが「有効求人」です。「今、まさに募集を行なっている求人」と言い換えることもできます。
いかがだったでしょうか。「有効求人倍率」はよくニュースなどでも取り上げられるため、みなさん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。よく聞く単語・キーワードですが、調べてみても概念が難しかったり、解説がなかったりと、なかなか理解できないということも。ぜひ、上記の解説を参考にしていただければと思います。