履歴書に嘘って書いてもいいの?
履歴書に嘘を記載してはいけないことをご存知の方は多いと思います。では、嘘を記載してはいけない理由を正確に答えることができるでしょうか。そこで今回は、履歴書に嘘を書いてはいけない理由をご紹介。しっかり理解しておきましょう。
■履歴書に嘘を書くのは罪?
まず、一番気になるのが履歴書に嘘を書いたら罪に問われるのか、ということだと思います。なんとなく、罪に問われそうな気がしますよね。
しかし、実は履歴書に嘘を書いて採用されたとしても、罪には問われないのです。私文書偽造にも、詐欺にも該当しません。意外に思うかもしれませんが、事実として把握しておきましょう。
■履歴書で嘘をついても責任は問われないの?
履歴書に嘘を記載しても、「刑法上の罪」にはなりません。しかし、何も責任を問われないというわけではないのです。たとえば学歴や資格。応募するときに必要とされる学歴や資格がないことで業務上著しい支障が出たといった場合は、懲戒解雇される可能性があります。さらに、その結果として会社側に経済的な損失を与えてしまった場合は、損害賠償を請求されることも。罪に問われることはなくとも、その後のキャリア設計において大きなダメージを受ける可能性があるわけです。
■履歴書の嘘は責任が問われない場合もある?
「場合がある」、「可能性がある」と表現したとおり、履歴書に嘘があったからといって必ず懲戒解雇や損害賠償請求がされると断定できるわけではありません。軽微な嘘や業務に特段支障がないような嘘であれば、そうした責任を問われないケースもあります。つまり、嘘の内容次第で、責任の度合いが変わってくるのです。
以上が、履歴書に嘘を書いてはいけない理由と責任についての解説です。刑罰的、民事的責任が問われなくとも、嘘を書いて入社したことがわかれば間違いなく立場は悪くなり、会社に居づらくなるでしょう。胸をはって転職先で働くためにも、絶対に嘘は書かないようにしましょう。