2018/2/26

社会人1年目で始めた転職活動。
成功のカギは、現職で成果を出せていない自分に気付けたこと。

竹埜 友祐さんの転職体験記
前職販売スタッフ(百貨店)
現職ライセンスアソシエイト
竹埜 友祐(28歳)
Yusuke Takeno
  • 応募社数5
  • 面接社数5
  • 転職までにかかった期間
この体験記のポイント
  • 新卒入社直後に断たれた、目標とする「バイヤー」への道。社会人1年目にして転職を考え始める。
  • 一度立ち止まって気付いた、現職で「やり切った」と言える成果を出せていない自分。
  • 何年経ってもずっと夢中でいられる仕事との出会い。転職は間違いじゃなかったと、今なら胸を張れる。

入社早々に断たれたバイヤーの夢。社会人1年目で転職を考え始める。

大学時代、業界を絞らずに就職活動をしていました。話を聞いていく中で興味を持ったのが、大手の百貨店です。特に、カリスマ的存在のバイヤーが百貨店を大きく変えたというエピソードに「カッコいいな」と影響を受けましたね。無事に内定もいただき、「自分も近い将来バイヤーに挑戦したい!」という夢を抱いて入社したんです。

研修後、本配属になったのはスポーツ商品を扱う売場です。売場は、ちょうど大規模なリニューアルを控えていた時期でした。一年目ながら取引先のアパレルメーカーの展示会や工場まで出向き、新商品に搭載される技術を説明いただくチャンスもあって。全く未知の世界でしたが、メーカーの技術の凄さと、そこに懸ける情熱に触れられたのは新鮮でしたね。自分としても、強い思い入れを持つようになっていきました。

ただこの年、会社が経営再編することになって、体制が大きく変わったんです。夢だったバイヤー業務も、50代・60代にならなければ担当できない仕事になってしまいました。そんなに長期間待ち続けることは、とてもじゃないけれど自分にはできなくて。社会人になって1年足らずでしたが転職を考え始め、エン転職などの転職サイトに会員登録しました。

「転職は早過ぎる?」迷いを断ち切れたのは、目の前の仕事をやり切ったからこそ。

まだ入社1年目でしたから、「転職するには早過ぎるんじゃないか?」という迷いはありました。そこで、人事をしている知り合いに相談したんです。その方はあえて転職を後押しはせず、「まず自分自身をきちんと振り返るべき」と勧めてくれました。利害関係のない立場からの客観的なアドバイスに、心に響くものがあって…。一度立ち止まり、転職したくなった自分の背景を振り返ることにしたんです。

振り返りから見えてきたポイントの一つは、「現職でまだ何も成果を出せていない」という反省です。確かに、自分の中でも「これはやり切った!」と言える感覚はなかった。もちろん履歴書でアピールできるような成果も全然ありませんでした。転職を見据えたことがキッカケというのはちょっと皮肉ですが、これに気付けたことは自分の中ではすごく大きくて。改めて成果にこだわり、目の前の仕事でがむしゃらに取り組みました。まずは販売額ランキングで毎月1位になる、と目標を決めたんです。メーカーの方から教えてもらった技術の情報も、接客トークに取り入れてみたり…。それと、「もっと効率的に」「もっとお客様にご満足いただくために」と考えたアイデアを、売場全体に展開するよう提案もしました。

ただ、自分としては「やり切った」という感覚を持てて、販売額ランキングが1位になった後も、会社からの評価は変わらなかったんです。いよいよ迷いが断ち切れたのはこの後ですね。本気で取り組んでも評価されない環境では、いくら続けても成長はない、と思って。改めて、一度立ち止まった転職活動に本腰を入れました。

面接で実を結んだ、成果にこだわって仕事に取り組んできた姿勢。

転職を考える上でもう一つポイントになったのは、「新しい技術に触れる」という軸が見えたことでした。どんな仕事がしたいか改めて考えたとき、思い浮かんだのは、売場リニューアルで出会ったメーカーの方々だったんです。熱っぽく技術の凄さや生まれた背景を語る姿が、強烈に印象に残っていて…。自分も、新しい技術に触れる仕事には情熱を持てると思えたんです。そこから、独自の技術を持つメーカーなどに絞り込んで転職サイトを見るようになりました。

そんな中で目に留まったのが、東京大学の研究から生まれた技術を扱う当社でした。「新しい技術に触れる仕事って、メーカー以外にもこんな選択肢があるんだ!」という驚きで、思わず求人情報をクリックしました。ただ、「ライセンスアソシエイト」という職種も初耳でしたし、いかんせん難しそうというのが本音で。「特許など契約まわりの交渉」「技術の実用化のサポート」という説明にも、イマイチ具体的な仕事イメージが湧かず…。「とにかく面接で詳しい話を聞かせてもらいたい!」と心を決めて、応募しました。

面接はいろいろ準備して臨んだのですが、志望動機など定番の質問はなくて、拍子抜けしました(笑)。代わりに、どんな姿勢で仕事に取り組んできたかをアピールできたのは成功のカギだったかなと思います。「成果にこだわって目の前の仕事に取り組んできた」と自信を持って言えたことは、一旦立ち止まったからこそですし。また、自分からも質問して、実用化の事例を紹介してもらいました。技術で新しいマーケットを生み出すというスケール感がわかると、ますます志望度も上がって。社長との最終面接を経て内定通知を受け取ったときには、入社を即決しました。

転職5年目の今でも仕事に夢中。自分の決断は間違いじゃなかった。

現在は、大学で研究した技術を企業に紹介し、実用化までのサポートを担当しています。

具体的にいうと、新しい乳酸菌の実用化を担当したことがあります。その際は、東北地方の企業と組んで、ヨーグルトとして発売するに至りました。実はそちらの企業、東日本大震災後の風評被害に苦しめられることもあったようで…。でも、産学連携の成果であることも後押しとなり、発売したヨーグルトは市場で幅広く受け入れられました。大学の先生方も、「この技術は本当に世に出て、人の役に立つ日が来るだろうか?」と心配されていましたが、無事に受け入れられてホッとしたようでした。また現在、実用化を進めている案件は、口腔外科手術用のシミュレーションソフトです。もし実用化に繋がれば、臨床医と患者、両方の負担をより減らせる技術になると期待しています。こうした最先端の技術を、身近な暮らしの場面まで届けるプロセスに、自分の存在価値があるんじゃないかなと思っています。

思い返せば、転職サイトで当社を知ったときから転職5年目になる今まで、ずっとこの仕事に夢中。モチベーションは全く衰えていないです。社会人1年目で転職を決めたのは、一般的には早過ぎると言われるかもしれない。でも自分にとっては、一度立ち止まったことも含め、「転職するという決断は間違いじゃなかった」と胸を張れます。
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
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採用担当者の声
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世代を問わず好かれそうな穏やかさは、“橋渡し役”として最適だと思いました。

人事担当
井原 桃子
評価したポイントと採用理由 当社の選考は、学歴・経験などは問いません。実際、東大出身の社員はいないほどです。代わりに重視するのは人柄。というのも、ライセンスアソシエイトは、いわば大学と企業の“橋渡し役”だからなんです。

その点、竹埜さんにはバツグンの話しやすさがありました。具体的には2つあって、まず話が端的でわかりやすいこと。もう一つは、穏やかであること。世代を問わず好かれる“橋渡し役”になってくれるだろうな、と感じられる話しやすさでした。

同時に、心の内にアツいものを秘めていることも感じました。前職で成果にこだわって熱心に取り組んでいましたし、当社でも情熱を持って真摯に先生方と向き合えるだろうと期待を持てました。現在竹埜さんは、グループで一番の若手。今後後輩が入ってきたときには、その情熱や真摯さを伝えて行ってほしいですね。

それと竹埜さんは、社内のプレゼンコンテストで優勝したこともあるくらい、プレゼン上手な一面も!今後は、個人の活躍という枠を超えて、会社の10年後20年後を見据えた提案をしてくれることにも期待しています。
企業情報
会社名株式会社東京大学TLO 資本金2000万円
事業内容◆特許のライセンス ◆コンサルティング・技術指導の仲介 ◆MTA(マテリアル・トランスファー・アグリーメント)締結 ◆ソフトウェア等の産業著作権のライセンス ◆共同研究、受託研究の橋渡し ◆産業界からのニーズのフィードバック、情報流通 ◆研究室のPR活動 従業員数35名