2017/2/16

営業からモノを作る仕事への転職。何もわからないから、「知る」ために面接を受けた。

鈴村さんの転職体験記
前職旅行代理店の営業
現職製造スタッフ
鈴村(24歳)
Suzumura
  • 応募社数5
  • 面接社数2
  • 転職までにかかった期間1ヵ月未満
この体験記のポイント
  • 自分に合った仕事を見つけるため、全く新しい分野へ。
  • 「知る」ために面接を受けようと思ったら、応募への躊躇がなくなった。
  • 社長のモノづくりへの情熱に、ますます惹かれた。

旅行関係の仕事は好きだけど、働き方が僕には合わないとわかった。

専門学校で旅行関係のことを学び、卒業後は大手旅行会社に就職しました。携わっていたのは、団体旅行の営業。主に中学校や高校に訪問して、合宿、遠足、修学旅行などの行き先を提案していました。バスや宿泊施設の手配はもちろんですが、当日の添乗員も僕の仕事。そのため、中学校の修学旅行で東京や山梨、高校では沖縄や広島によく行きましたね。子どもたちが、観光名所の案内を「そうなんだ~」と興味津々で聞いてくれたり、「ねえ、あれ見て!」とはしゃいだりする姿は、いつ見ても嬉しく感じました。

旅行には1度行くとだいたい2泊3日。しかも、これがほぼ毎週。旅費は会社のお金ですし、旅行自体は楽しいのですが、家に帰れない生活が僕にはどうしても…。実は5年付き合う彼女との結婚を考えていたからなんです。結婚生活のことを思うと、朝出勤して夜家に帰ってゆっくり過ごす。そんなごく普通の生活への憧れが次第に強くなっていきました。また、収入面に不安もあり、彼女を養っていけるのか自信を持てなかったんです。旅行関係の仕事の働き方は、僕には合わないかもしれない。そう頭によぎって、転職を決めました。

気になれば応募しよう。「知る」目的で面接を受ければいいんだから。

転職を考えた時に「僕がやりたかったのは、営業だったのかな」と見つめ直してみました。すると、いろんなお客さんに気を配ってコミュニケーションを頻繁にとることより、黙々と1つのことに没頭できる仕事のほうが向いているんじゃないかとわかったんです。そこで、旅行関係以外で興味を持ったのが、モノづくりの分野。親が建設会社だった影響が大きいんだと思います。建物にしろ、金属部品にしろ、何かを作り上げるのは面白そうだなと。

とはいえ、職種も業界も僕が全く関わったことのない分野。正直、求人広告を見ただけでは、どんな仕事なのかがよくわかりませんでした。それに、会社の良いことしか書かれていないんじゃないかと疑っている自分もいましたね。そんな心配があって自分なりに調べても、知識がないから仕事を深く知れないし、自分の頭で考えても納得する答えは見つからない。「もう、わからないことだらけだな」と思ったら、むしろ「知る」ために面接を受ければいいと気付いたんですよね。なので、気になる会社があったら、応募してみることにしました。

中でも、沓名製作所の求人広告には、もともと書店のスタッフだった人が働いていることが書かれていて、「僕のように畑違いの分野から転職してきたんだ」と安心感を持てましたね。それに、当時の従業員数が3人と小さな規模だったので、社長と社員の距離が近くてイチからきちんと教えてくれそうに思えたことも、応募の決め手でした。

モノづくりを熱く語る社長を見て、志望度が増した。

応募したものの、やっぱり不安は大きかったです。文系出身でしたし、全くの未経験の僕でも採用してもらえるのかなと。でも、自分を偽ってよく見せすぎるのはダメだと思い、ありのままの自分で面接に臨むことにしました。合わないと感じたらまた別の会社を受ければいいとも考えていましたね。

面接では正直に、モノづくりについての知識が何もないことを伝えました。すると、面接してくれた社長が「そんなの気にしなくていいよ。全部教えてあげるから」と言ってくれたんです。面接の後には、機械が並ぶ工場も見せてくれました。「大きな機械でしょ。これで金属の部品をつくるんだ。部品はお客さん先の機械につけられて、その機械でまた新しい部品が作られる。さらにまた別の機械で…と繰り返して、最終的に私たちの身近な製品になっていくんだよ」と熱く社長が語ってくれたのを、今でも鮮明に覚えています。「ついつい熱くなっちゃったね。ごめんごめん」と笑顔で話す姿からモノづくりに情熱を持っていることがすごく伝わってきました。僕もそんな一生懸命になれる仕事がしたいと感じ、志望度は増しましたね。

面接から1週間後、メールが届きました。そこには「内定」の文字が。見た瞬間、うれしさと同時に、「これで今の会社を辞められる」と安心できましたね。その後、社長から直接電話をもらって「どう?ウチで働いてくれる気はあるかな?」という問いに、「お願いします」と答えました。

面接で「全部教えてくれる」って言ってたことは、本当だった。

私が仕事で扱っているのは、金属を削るNC旋盤という機械です。この機械の操作方法を、最初の3日間はメーカーの方に来てもらってみっちり教えてもらいました。その後はいよいよ実務。といっても、まだまだわからないことばかり。部品の完成形を図面で見ても、どんな加工でどの工具で削るのかがサッパリでしたから。パッと見が同じでも、加工方法が全然違うこともあるんです。

だから、先輩にとにかく全部聞きました。一回じゃ覚えられないことが多かったから、「これ、前に教わったな」と申し訳ない気持ちになりながらも、また聞いています。すると、忙しそうにしていても、手をとめて丁寧に教えてくれるんです。「背中で覚えろ」なんてことはなく、面接で言っていた通り、全部教われるから、未経験の僕でも安心して働けていますよ。

この仕事で作っているのは、ほとんどが一品もの。1000分の1mm単位の精度が求められるものばかりです。削っては測って、削っては測って…と繰り返して作っていきます。こうして製品がいざ完成した時の達成感は大きいですね。黙々と集中してモノを作るこの仕事は、営業よりも僕に向いています。

将来的には、早く正確に作れるようになりたいです。もちろん、簡単ではありません。だって、製品の形状はホント多種多様ですから。熟練の社長でもいまだに「これは初めてみたな」というものがあるんですよ。まさに職人技と言える技術を、自分のものにしたいです。
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
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採用担当者の声
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面接できたのは彼1人でしたが、私は運がいいと思いました。

代表取締役
沓名 俊輔
評価したポイントと採用理由 この仕事は正直、簡単ではありません。いろんな形状の部品を作っているので、その都度加工方法は異なります。なおかつ、高い精度が求められるからこそ、すぐに身につく技術ではないんです。地道にやって体に覚え込ませるしかありません。そんな仕事なので、根がまじめでコツコツと取り組める方を私は求めていました。

鈴村くんは、見た目がまじめそうで、受け答えも丁寧。面接では、感じのいい子だというのが、すぐにわかりました。実は今回の募集では結局、彼1人しか面接できなかったんですが、僕は運がいいと感じましたね。過去に何人か面接してきた中で、彼のようなまじめにやってくれそうな印象を受けた子がいませんでしたから。ぜひウチに来てほしいと思いました。印象があまりにも良かったので、面接の後に職場を簡単に案内するつもりが、ついついモノづくりについて熱く語ってしまいましたよ。また彼、面接でモノづくりの知識が何もないことを不安に感じていましたが、私はそんなことを全然気にしていませんでしたね。イチから教えて、育てていくつもりでしたから。

いざ働きはじめると、彼の姿勢はまじめ過ぎるくらいまじめ。飲み込みも早いし、期待しています。今はNC旋盤を使ってもらっていますが、ウチが扱っているのは、ほかに6種類。特徴は違うし、それぞれの癖もあります。全部扱えるようになるには、10年はかかるでしょうね。でも、諦めずに技術を高めていってほしい、というのが私の願いです。ほかには、ゆくゆくはリーダーになって、後輩ができた時に教える立場になってほしいとも考えています。もちろん、そのために私も上を目指したいと思える環境を作っていくつもりです。彼には期待することだらけですよ。
企業情報
会社名有限会社沓名製作所 資本金300万円
事業内容自動車・航空機をはじめとした各種部品の製造 従業員数3名(2016年5月現在)