取材から受けた会社の印象
トヨタ、ホンダなど世界的な企業と取引をする、従業員数9名の同社。自動車メーカーとのお取引は40年近く続いているそう。取材ではその理由を探ってきました。
実は代表は、もともとは「回路設計」を手がけるハードウェアのエンジニアだったそう。同社を立ち上げた当初は、自動車ブレーキの検査システムを開発していたとのことです。そこからコツコツとメーカーとの信頼関係を築き、少しずつ、任せてもらえるシステムの幅が広がったとのこと。リリース後、適宜アップデートできるWebサービスなどとは違い、自動車は販売時に完璧な性能が求められるもの。そんな緊張感のある仕事ですが、設立から培ってきた経験と技術から、途切れることなく依頼が寄せられているとのことでした。
今後、自動運転の実用化、安全で快適なモビリティソリューションを実現する一員としてワクワクしながら開発に関われそうな会社です。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい車検システムを実際に使うメーカーの技術者さんと直接関わることも多く、試験の様子や現場の声を開発に反映させていけます。自動車は、日本の高度な技術を代表するような製品。海外でも日本製の自動車や中古車が多く選ばれています。トヨタ、スズキ、ホンダなど大手メーカーの自動車に関わることで「世界中のクルマの品質を守っている」という誇りを持って仕事に取り組めるでしょう。
厳しさ人の命を乗せる自動車の品質・安全に深く関わるシステムです。誤作動やバグがあれば、自動車の不具合を見逃す可能性も。そのため、試験や導入には特に時間をかけるとのことでした。試験のたびに遠方の工場に足を運んだり、海外に1週間出張をしたり。安全を守るために、エンジニアとして国内外を飛び回ります。
この仕事の向き&不向き
向いている人優れた自社製品を持つ会社で働きたい方、“自分の作ったシステムが、エンドユーザーにどう使われているか自分の目で見たい”という方にオススメです。実際にシステム開発会社から転職してきた方は「私たちの仕事は、パソコンの中で完結するものではありません。開発したシステムが工場に導入され、実際にクルマの車検をしている様子を見られるのも面白く、やりがいにもなっています」とおっしゃっていました。
向いていない人開発は自社内で進められますが、ハードウェアとの結合テストや、動作試験を行なう際には工場を訪問します。そのため「社内で開発だけに没頭したい」というタイプの方は、ミスマッチを感じる可能性があります。