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話題の中心は決まって船だ。海が世界とつながっているように、船の技術に国境はない。フィンランド、中国、アメリカ……。世界にいる技術者とは船の話を通じてすぐに打ち解けてしまう。言葉を交わすと、船への思い、海への思いは同じだと気づかされる。ひとたび顔を合わせば、暑い夏の夜を港の汽笛を聞きながら、一晩中を語り明かすことも珍しくない。

全長数百メートルにもおよぶ船。人が作る乗り物のなかでは、もっとも大きな規模を持ち、七つの海を人や資源、エネルギーを乗せていく。しかし、一番大きなのは「思い」ではないだろうか。大海原を駆け巡る船は、技術者の思いを乗せているのだ。

船舶の技術者はいつでも世界へと思いを馳せながら、腕を振るっている。技術の世界に飛び込んだなら、その道を極め、世界を相手にし、時にその進歩や過去について、語り合いたいという思いがあるはずだ。ならば、船の世界に来たらいい。世界中の技術者と仲間になれ、腕を競い合えるのだから。