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通常呉服店では、小売店はメーカーから商品を「買い取る」ということをしない。レンタルした反物を店頭に並べて、注文が入った段階で正式なお買い上げとなる。さかえ染は業界の常識にひるむことなく、小売店に買取を進言。しかし、その分値段を下げることで、逆に多くの支持を得てしまった。

通常呉服店の1月は、年始の挨拶で終了するもの。あまり商売の話にはならない。さかえ染は業界の常識にひるむことなく、その時期に斬新な新商品を投入。しかし、意外にもお客さまの反応はよく、かなり売上を伸ばしてしまった。

さかえ染の代表である熊谷は、三代目社長である。長い間呉服業界を見てきて、釈然としないことがたくさんあった。10年前、社長に就任してから早速始めたのが、慣習を取り払うためのさまざまな取り組み。結果、さかえ染は、それ以来増収増益を続けている。

日本の伝統を、守りたい。そのために、古い体制を壊していきたい。そのメンバーとして、呉服業界のことを全く知らないあなたを、さかえ染は待っている。