防衛省

コメントをいただいた皆様、ありがとうございます。
一言で自衛隊と申しましても、陸上・海上・航空自衛隊それぞれに特色があり、また同じ自衛官でも階級や職種は千差万別ですので、一概には申し上げられませんが、回答者個人の意見として、「気になる点」として上げられている２点について、次のとおりコメントいたします。
まず、「仕事のやりがい・キャリア」についてですが、自衛官の日常の業務内容はそれほど特殊ではなく、他公務員や民間企業と同様に、デスクワークや雑多な業務が多かったりします。そのような中で自衛官としてのやりがいを見失いがちになることはあり得ることだと思います。しかしながら、自衛官は大規模災害等が発生するとみな献身的に活動するわけであり、根っこの部分では確固とした使命感を持っているわけですから、普段の業務の中でそれを感じられないとしても、何ら問題はありません。むしろ普段からピリピリしていたのでは、いざという時に保てませんし、普段やりがいを感じられないほど淡々としているのは平和な証拠とくらいに考えて、あまり肩肘張らずに勤務すればよろしいかと思います。また、どのような職業であれ、地道な業務の積み重ねの中で、その職業本来のやりがいを見出だし難くなることは往々にしてあると思われますので、防衛省・自衛隊に限ったお話しではないかも知れません。
続いて、女性の働きやすさについてですが、これは現在防衛省・自衛隊が組織を上げて改善に取り組んでいる課題です。ご指摘のとおり、託児所が設けられている駐屯地等はまだまだ多くはありませんが、人事制度面では産前産後休暇や、父母とも子息が３歳になるまで取得できる育児休業など、仕事と生活の両立を図るための充実した制度がございます。この点、自衛官も国家公務員でありますから、身分保障や福利厚生面での処遇は手厚いものがあります。また、このような制度面以外でも、育児や介護等の所要がある隊員には、部隊側が様々なサポートをいたしますので、まだ改善は要するものの、全体としては女性にも働きやすい職場であると考えております。
蛇足ですが、近年女性初の護衛艦艦長や戦闘機パイロットも誕生しており、自衛隊における女性自衛官の活躍の
場はますます広がっているところです。また、理由は不明ですが、女性隊員の約６割は男性隊員と結婚しているというデータもあります。ご参考になれば幸いです。