トータルテクニカルソリューションズ株式会社

トータルテクニカルソリューションズ人事の柴田です。

・会社の安定性について
景気の影響にされることもあるかとは思いますが、
当社では社会構造を理解したうえで何に注力をすべきかを判断し事業運営しています。

では、この社会構造とは一体何か。。。詳しく説明しますと、
当社はトヨタ自動車と直接やり取りをしている1次請けの企業となり『先行開発（上流工程）』に特化しているため、
製造部隊（自社工場）を持ちません。
なぜか？
理由は大きく分けて2つあります。

１．開発に特化して製造は他社へ依頼したいから
⇒当社のように、トヨタ自動車と直接やり取りしている1次請けの企業の中には、開発はもちろんのこと自社生産している企業も多くあります。
ただ、トヨタ自動車から見て4次、5次請け企業ともなれば、開発は行わず”製造に特化”した企業が何万社とあります。
仮に我々が描いた図面を作る際、そういった製造に特化した優秀な企業に生産を依頼すればよいと考えています。
ですから、我々が何千億、何兆円とわざわざ投資をする必要はなく、
利益は社員の育成やCADなどの開発に必要なツールに投資しています。

２．開発は景気の影響に左右されにくい領域だから
⇒自社工場を持つことは大きな利益を生み出すことにも繋がりますが、
リスクとして、景気が後退し生産量が減った際、いちばん影響が出るのも自社工場を持つ企業といえます。
工場は稼働してこそ意味があるものなので、稼働率が落ちれば企業の負担になってしまいます。
また、設備等も使用していれば古くなるため買い替えが必要ですし、
日々のメンテナンス費用や設備更新・設備能力増強のための改造などにも何千億規模の莫大な投資が必要となります。
反面、我々が行っているトヨタの先行開発は、
トヨタ自動車にとっての先行投資（いわゆる将来の飯のタネ）なわけで、
不景気を理由に先行開発への投資を止めるわけにはならないのです。
事実、10年ほど前のリーマンショックの時も設計や開発の仕事は殆どなくなりませんでしたし、
実力のある社員は景気の影響に左右されることなく開発に集中することが出来ていました。

以上のことから、
当社はモノづくりの上流工程（先行開発）に特化することでリスクヘッジをし、
あらゆる局面を乗り越えられる技術者集団を作り上げるため、
社員一人ひとりの教育を強化しています。