自分に合った履歴書の選び方!目的別、雇用形態別に選ぶべき履歴書とは? |【エン転職】
いざ「履歴書を書こう」と思った時、意外と困るのが履歴書用紙の選び方。実は、さまざまなサイズや形式のものが売られています。文具店やネットで履歴書を購入しようとしたのはいいものの、「どれを選べば良いのかわからない……」「いろいろあるけれど、どれでもいいの?」と戸惑う人も多いことでしょう。
そんな転職活動中の皆さんのお悩みにお応えすべく、ここでは履歴書用紙の選ぶ際のポイントをご紹介。履歴書の書き方を知る前に抑えておきたい、履歴書選びの基準とは?目的別、雇用形態別におすすめ履歴書も、ぜひ参考にしてください。
目次
1. そもそも、どんな履歴書があるの?
履歴書のサイズや文字には「標準」がある
様々な種類のものが存在する履歴書ですが、実は日本工業規格(JIS)によって「標準」の書式が定められています。たとえば、履歴書そのものの大きさや文字、罫線のサイズの上限下限など。商品が複雑化・無秩序化・多様化してしまわないよう、履歴書の“設計”に関する基準が取り決められているのです。
ただ、就職活動や転職活動において、このJIS規格の履歴書を必ず使わなければならないということはありません。企業からの指定が特になければ、基本的にどの用紙を使用してもOK。本人の自由です。
しかし、履歴書のサイズが極端に小さい、名前や住所の欄がないなどは、常識的な観点から言って良くありません。履歴書は自分がどんな人かを企業へ示すもの。ですから、写真や氏名、生年月日と年齢、性別、住所・電話番号、学歴・職歴、資格・免許、志望動機などの事項は最低限必要だと言えます。自由ではありますが、自分でつくるよりは、市販のものを使用するのが無難でしょう。
JIS規格の履歴書は、社会人歴の長い人におすすめ
JIS規格の履歴書と、そうでない履歴書。一体どんな違いがあるのでしょうか?大きな差はないことがほとんどですが、細かな点でJIS規格の履歴書ならではの特徴も。自分に合った履歴書を探す前に、まずはJIS規格のものの特徴を見ていきましょう。
特徴は大きくわけて2つ。学歴・職歴欄が多いことと、フリースペースが少ないことです。自己PR・志望動機・趣味・特技などをアピールできる欄が多くありません。そのため、このJIS規格がオススメなのは、社会人経験が長い人や経験そのものが自分のアピール材料になる人。逆に社会人経験が短い人は、職歴以外の要素で自分をアピールしづらいと感じるでしょう。また、履歴書内の空白の多さが目立ってしまうかもしれません。たとえ職歴欄に空白が多くても選考で不利になることはありませんが、気になる人は避けるのがベストです。
JIS規格以外の履歴書もある
転職用
職務経歴書用紙もセットになっている、もしくは退職理由を記載できる項目があるタイプです。特に、転職回数が多く、JIS規格の履歴書では書ききれないという方に利用されています。
パート/アルバイト用
希望曜日や時間などを記載できる項目があるタイプです。パートやアルバイトの仕事を探す学生や主婦の方たちに利用されています。
2. 履歴書を選ぶ際のポイントは?
履歴書は目的別に使い分けよう
JIS規格の履歴書に「合う」「合わない」があるように、JIS規格ではない履歴書にも「合う」「合わない」があります。そのため、数ある履歴書の中から、自分に合った用紙を選ぶようにしましょう。合わない用紙を使ってしまうと、履歴書の余白が目立ってしまったり、自分をうまくアピールできなかったり…なんてことも。そのため、選ぶ際には「自分に合っているか」という観点で履歴書を見極めることが大切です。
たとえば、パートやアルバイトの仕事を探している人は、勤務する曜日や時間などの希望を記載できる項目があるタイプを。働く上での条件や希望を雇用元とすり合わせしやすいので、学生さんや主婦の方々に多く利用されています。
一方、社員として働こうと考えている人は、自身が企業にアピールしたいと考える要素を意識して履歴書を選ぶと良いです。たとえば、学歴、職歴、プロジェクト実績、保有資格、自己PRや志望動機、入社にかける想いなど…。履歴書は自分を企業に知ってもらうためのツール。自分の良いところを最大限に知ってもらうことができる履歴書を選びましょう。
自分を効果的にPRできる履歴書を選ぼう
企業に自分のことをしっかりと知ってもらえるよう、履歴書内の項目やその大きさにも注目しましょう。
たとえばキャリアの浅い人は、自己PRスペースや自己紹介欄の項目が多いタイプを。JIS規格は職務経歴欄にスペースを割いているので、そうでないものがおすすめです。職歴でアピールできるものが少なくても、志望動機・趣味・特技・想いなどで自分をアピールすることができるはず。
また、転職回数の多い人は、職務経歴書の用紙もセットになっている「転職用」というタイプを。履歴書には就業の事実を記載するに留め、そこで得られた経験やスキルなどに関しては職務経歴書に記載するとバランスが良いでしょう。これまでの経験を詳細に伝えることができます。
転職回数が多い人や短期間で退職してしまった人は、退職理由を記載する項目があるタイプを選ぶと良いかもしれません。転職回数や短期間での退職について、前向きな印象を持ってもらえるよう工夫してみてください。
履歴書のサイズの選び方も同じ。「A3」「A4」「B4」「B5」「A判」「B判」など様々な表示が見られますが、これらは呼び名の違いだけで、履歴書には大きくわけて「A4判(開くとA3サイズ)」「B5判(開くとB4サイズ)」の2種類しかありません。なので、履歴書に書きたい内容の多さによって、どちらかを選ぶと良いでしょう。
3. 編集部が選んだ、おすすめの履歴書は?
パート/アルバイト用の履歴書
「自分に合いそうな履歴書はわかったけれど、実際にどれを買えばいいの…?」という人向けに、履歴書のタイプ別にAmazonを調査!編集部がチョイスしました!購入する際の参考にしてみてください。
※出品者の状況によっては、購入ができない場合があります。ご了承ください。
労務 12-3/パートタイマー(アルバイト)用履歴書
B5サイズの小さい履歴書。コピーがとりやすい点や保存しやすい点がメリットです。履歴書内は学歴欄などが簡単になっているため、あまりたくさん文字を書く必要はありません。文章を書くのが苦手な人、あまり時間をかけたくない人などは、ぜひ手にとってみてはいかがでしょう。
コクヨ 履歴書用紙 手引書付 A4 2個セット シン-35JX2
JIS様式例準拠で作られているパート・アルバイト用の履歴書。最もスタンダードな項目の履歴書だと言えます。また、こちらの商品には「履歴書の書きかた」という冊子が付いているので、それを参照しながら履歴書を書き進めることが可能。履歴書をあまり書いたことがない人に、特におすすめの履歴書です。
コクヨ 履歴書 パート・アルバイト用 4枚 A4サイズ シン-9
こちらも、A4用紙1枚のみのシンプルな履歴書。記入欄は必要事項と希望の勤務日、時間のみ、と少し不安になるほどコンパクトですが、パート・アルバイトならこのくらいのボリュームの履歴書でも問題はありません。両面接着シール、入学卒業年度早見表、封筒(大型封筒1枚・小型二重封筒2枚)など、付属品も充実しているので、急ぎでさっと用意したい人にピッタリです。
コクヨ 履歴書 パート・アルバイト用 4枚 B5サイズ(B4二つ折り) シン-8
B5サイズですが、記入欄は充実。中でも注目すべきは、希望シフトの記入欄です。履歴書内にはフォーマットがあるので、曜日や時間帯など、希望に応じて◯をつけるだけで完成。アルバイトやパートでの勤務希望者にとって、とても使いやすい設計です。両面接着シール、入学卒業年度早見表、封筒と、付属品が充実している点も嬉しいトコロ。
マルアイ 履歴書用紙 パート・アルバイト用 A4 20セット リ-30x20P
価格は他より高いものの、20枚入りと大変お得。コストパフォーマンス重視の人におすすめの履歴書です。用意されている記入項目も、必要最低限のもの物だけ。非常にシンプルで、書きやすさもポイントです。もちろん希望勤務日や時間帯が記入できるので、履歴書を受け取る側にとっても嬉しい履歴書だと言えるでしょう。
社員用の履歴書
コクヨ 履歴書 A4(A3二つ折り) 大型封筒3枚付 シン-5JN
幅広い職種・職業の就職活動に使えるように、と作られた履歴書。履歴書職務履歴欄が広めで、趣味や特技などの欄は少なめのタイプです。これまでの職歴そのもので自分をアピールできる人に最適です。A4サイズの履歴書を折りたたまずに入れられる、大型封筒がセットになっている点にもご注目を。履歴書を折るのに抵抗がある人には、こちらの商品をおすすめします。
菅公 履歴書用紙A4・10枚入 リ159
意外にも、市販の履歴書の中には、メールアドレスを記入する欄のない履歴書もちらほら。その点、こちらの履歴書には、メールアドレス欄があります。就業中の転職活動など、連絡手段は電話よりメールの方がありがたいという方は、メールアドレス欄にも注目して履歴書を選ぶと良いでしょう。
コクヨ 履歴書用紙 手引書付 A4 2個セット シン-35JX2
社員募集においては、履歴書と職務経歴書の両方の提出を求める企業も少なくありません。そのため、記載する項目が多い履歴書は用意するのが大変。また、履歴書と職務経歴書に記載する内容が被ってしまう…なんてことも。そのお悩みに応えるのが、こちらの履歴書。最低限の項目だけが用意されているので、職務経歴書と一緒に提出する際におすすめです。
アピカ 自分を売り込む履歴書 SY36 A4(見開きA3)
「自分を売り込む」という商品名のとおり、とにかく自己PR欄が広いのがこの履歴書の特徴。見開きでA3のサイズですが、その右半分をすべて自己PRに費やすことができるのです。おすすめなのは、社会人歴が浅く、熱意で勝負したい人や性格や特技などまでしっかりアピールしたい人。職歴だけではわからない、自分の隠れた魅力を企業に伝えられるはずです。
うずまき 履歴書 リ-099 A4 写真シール付
こちらは国の標準サイズである、JIS企画に基づいて作られたもの。良くも悪くも“普通”の履歴書かと思いきや、実はこの商品には嬉しい気配りがたくさんあります。たとえば、履歴書の書き方や面接試験の受け方などの手引書。たとえば、当用漢字音訓表。たとえば、文章がガタガタにならないように引かれた、志望動機欄の点線。たとえば、透けない郵送用封筒。痒いところに手が届く履歴書なのです。
転職用の履歴書(職務経歴書付き/退職理由の欄あり)
コクヨ 履歴書・職務履歴書 各4枚 転職用 A4サイズ シン-7
職務経歴書がセットになった履歴書です。趣味や特技などの欄がなく、右半分が職務経歴の欄。経歴がたくさん書けるため、今までの経験そのものをアピールしたい人向けだと言えるでしょう。職務経歴書にスペースを割いている分、左側が少し詰まっている点には要注意。たとえば学歴記入欄は短めで、修士や博士まで出ているなど、学歴もアピールしたい人には少し欄が小さいかもしれません。
コクヨ 履歴書・職務履歴書 各4枚 転職用 A4サイズ 手引書付 シン-37
再三お伝えしていますが、履歴書は自分の“分身”とも言えるアイテム。企業はこの紙1枚で、あなたという人間を把握しようとします。そのため、履歴書では自分を最大限アピールする工夫が必要。その味方となってくれるのが、こちらの商品の「履歴書の書きかた」です。履歴書を書くのが初めての方でも安心でしょう。
労務 12-14/転職者用履歴書
こちらも、とにかく職歴をアピールしたい人におすすめ。履歴書も職務経歴書も、レジュメ方式でたくさんの職歴を記載することが可能です。余分な項目がなく、応募者と採用者の両方にとって心地よい履歴書だと言えるでしょう。ただし、職歴以外の項目が簡潔化されているため、キャリアの浅い人にはおすすめしません。B4サイズなので、サイズが気になる人は2位の商品へ。
労務 12-15/転職者用履歴書
A3サイズの履歴書。先程と同じく、職歴そのものをアピールしたいとお考えの人に使ってもらいたい商品です。
アピカ 転職者用履歴書用紙 SY26 A4(見開きA3)
履歴書4枚、職務経歴書4枚がついた、転職者用の履歴書用紙。使いやすさが追求された商品で、中でも取り上げたいのが3つ折りポイントに印がついているところ。履歴書そのものがストレスなく書ける設計になっているのはもちろん、定形封筒に入るよう履歴書をキレイに折りたたむことができるのです。あらゆるストレスを取り除いた商品だと言えるでしょう。
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