まず時間について。在職中の身にとって、職場で活躍していればしているほど、転職活動に裂ける時間は限られます。ましてや、会社に知られずに転職活動をしようとなればなおさらです。
転職情報収集には、夜や早朝の時間を充てられないでしょうか?できれば家族には協力してもらいましょう。
面接は、応募先企業に、まだ在職中であることを伝え、就業時間後か土日に行ってもらえないか聞いてみましょう。先方自身が多忙な場合、却って歓迎される場合もあります。そっと聞いてみて、無理そうなら引っ込めたらいいのです。一度聞いてみましょう。
聞いてみても、やむを得ず日中に面接を受けることになった場合、営業途中に寄る、などということは絶対にすべきではありません。これは許されない行為です。遅刻・早退の手続きをとるか、有給休暇を申請するなどして対応しましょう。そのためにも、有給を使い切ってしまっていた!などということのないように!
すでに離職している方なら時間は融通が効きますね。在職中の人より時間的には有利なわけですから、これは積極的に活かしましょう。
次にお金です。転職活動には、これらのことにお金が掛かります。
- 1離職している場合、生活費
- 2面接交通費
- 3転職先が転居を伴う場合、引越し費用
弊社が中途採用を行う企業に実施したアンケートでは、66%の企業が、「面接交通費は支給しない」と回答しています。それに対して、初回面接から支給すると回答があったのは、わずか8%です。
面接交通費が出たらラッキーくらいの心積もりが必要です。
また、首尾よく内定が出ても、それが転居を伴う場合がありますね。何となく会社が負担してくれるように思いがちですが、これも自己負担を覚悟しておいた方が無難です。
まず外資系企業には、よほどのヘッドハンティングでもない限り、このように社員の生活面をサポートするような制度を持っていません。そもそも、そのような企業文化がないのです。また、日本企業であっても、引越し費用をサポートするという企業は減っています。自己負担を前提に予定しておきましょう。