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2019/6/10

28歳、初めての正社員。
アピールできることがないと思ってたけど、強みは家業の「三味線」にありました。

小林 昇太さんの転職体験記
前職受付事務
現職ECサイト運営スタッフ
小林 昇太(28歳)
Shota Kobayashi
  • 応募社数4
  • 面接社数3
  • 転職までにかかった期間2ヵ月
この体験記のポイント
  • 大学を卒業してから、職歴はアルバイトと派遣社員のみ。不安だらけの転職活動だった。
  • 初めての正社員での仕事探し。ネックである「経歴」を克服するために考えた戦略は?
  • 「一つのことに打ち込んできた経験」の中には、転職活動に役立つ武器が隠れていた。

三味線奏者を目指す日々。仕事探しの軸は、「三味線との両立」だった。

大学を卒業したのは7年前のこと。元々、就職することは考えていなかったんです。だって、叔母が家元を務めていた三味線の流派に入門しようと思っていましたから。

とはいえ、実際に入門しても「月給」のような形でお給料が出るわけではありません。だからその頃、最初の勤務先を探し始めたんですよね。仕事選びの基準は、「修行に合わせて時間の融通がききそうかどうか」という感じ。その条件で見つけたのが、大手レコード会社の通販センターでのECサイトに関わるアルバイトでした。CDなどの中古商品の検品や発送、メール対応等の業務に携わるこの仕事は、音楽好きの自分にはとても向いているんじゃないかな、と思ったんです。

このアルバイト生活は、3~4年ほど続きました。ですが、徐々に生活が苦しくなってきた。だから三味線の修行を優先できそうで、給与も安定している新たな仕事を探すことにしたんです。そこで見つけたのが、派遣会社での受付事務でした。修行のための融通もききやすいこともあって、すぐにこの仕事を始めることにしました。

それからしばらく受付事務の仕事を続けていたのですが、就業から1年ほどの頃でしょうか。このままでいいのか?という気持ちが芽生えてきたんです。交際していた彼女との結婚を真剣に考えると、安定した生活を送る上で派遣社員の働き方には不安があるし…。それに、何十年もの修行が続く三味線の世界で、早く一人前になって家族を養えるほどの生計を立てることも簡単な話ではない。そんな現実に気付いたんです。そこで行き着いたのが、三味線の世界を、断腸の思いで諦めるという選択でした。もちろん未練はありましたよ。これまで本気で、一途に取り組んできた道を諦めるということですからね。けれど、結婚して彼女を幸せにするには、どうしても安定した収入が必要だったんです。そうして悩みに悩んだ末、僕は三味線の道を諦め、人生初の正社員の仕事を探す決意をしました。

正社員の経験も就職活動の経験もなかった。だけど、諦めなかった。

転職活動自体を始めたのは、受付事務に在職中の頃からです。残業もない働きやすい職場だったので、時間的な余裕はかなりあったんですよね。その時間を活かして、自分が知っている様々な転職サイト内で検討していました。そこで見ていた求人の基準は、「正社員で、収入が安定しているかどうか」だったと思います。その上で、自分が興味のある音楽関係やアパレル系の求人を定期的にチェックしていたんです。

とはいえ、僕は転職にはかなり不安な気持ちでした。だって、これまで正社員の経験がないどころか、まともに就職活動をした経験すらないわけですからね。こんな自分が闇雲に色々な求人に応募しても、選考を通ることはないんじゃないかと感じていました。

だから僕が考えたのは、職種にはこだわりを持たずに、自分のこれまでの経験をアピールできそうな求人をピンポイントで狙うことでした。そして、興味があり、経験も活かせる求人を探しました。それで見つかったのが、アパレル系の会社のECサイト運営やアパレルショップの内装施工管理、レコード針を扱う会社のECサイト運営、そして今働くことができている田屋でした。特に田屋は設立114年の歴史ある会社ということで、これまで三味線という「伝統」に触れてきた自分と相性が良いんじゃないかと漠然と感じていました。

武器になったのは、意外にも「三味線」の経験でした。

色々と考えて求人は探したものの、やはり選考に不安はありました。どうしても自分の経歴に自信が持てなかったんです。アピールできそうな経験にしても、最初の方にお伝えした通り、大手レコード会社でECサイト関係の検品などに携わっていたことくらいで…。これだけを推しても選考は通らないんじゃないかと思い直しました。

だから、改めて必死に考えました。自分の中に仕事に活かせそうな能力や強みはないかな?って。例えば、20分以上もある三味線の曲を覚えるには、集中力や記憶力が必要。これは面接でもアピールできそうだと思いました。他に、上下関係が厳しい三味線の世界で身につけてきた、伝統を尊重して気配りができるところも武器になりそうだと感じたんです。実際、これらのポイントが仕事でどう活かせるのかを一生懸命にアピールした結果、無事に内定をいただくことができました。

この選考を通して僕が感じたのは、何かの趣味や部活などに打ち込んできたことは、得がたい経験だということです。その経験を仕事にどう活かせるのか…それをしっかり考えれば、意外な強みはきっと見つかる。転職活動と言うと過去の仕事の経験に目がいきがちですが、「自分が打ち込んできたこと」に注目するのも効果的なのかもしれませんね。

初の正社員。いきなりスケールの大きな仕事に関わるやりがいを味わえた。

僕の仕事は、田屋のECサイトを訪れてくれる方にとって、使いやすいサイトを運営することです。入社してまず驚きだったのが、深い専門知識を持っているわけでもなかった僕が、ECサイトの全面リニューアルという大規模な仕事に挑めたことでしょうか。実は、当時のウチのECサイトには、ユーザー目線で少し使いづらい部分があったんです。それをいくつか報告するうちに、「リニューアルの仕事を任せてもいい?」という声がかかりました。重圧もありましたが、それよりも早い時期からスケールの大きな仕事に携われることへのワクワクが上回って、挑戦することにしたんです。その結果、僕が考える、お客様にとって使いやすいサイトが完成しました。とても貴重な体験で、自分に自信もつきましたね。

それから1年ほど経って今に至るわけですが、最近ではECサイト運営の中でも、特にデザイナー寄りの仕事に注力しています。具体的には、バナー制作や一眼レフでのイメージカット撮影、HTMLメールや特集ページの作成などですね。最近とても面白いと思っているのが、田屋という会社の魅力を、ECサイトでもっと分かりやすく表現することです。これって、すごく細部にまでこだわる必要がある仕事なのですが、三味線の修行をしていた頃のスタンスととても似通っていると思います。だから一つひとつの仕事に誇りを持って、楽しい仕事生活を送ることができていますよ。
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
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採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

伝統を引き継ぐ存在として、大きな期待を寄せています。

専務取締役
梶原 都美江
評価したポイントと採用理由 私が面接をする際に大事にしていたのは、114年の歴史を持つ田屋の社風とマッチする人なのかということです。これまでずっと歴史を受け継ぎ、大切に作られた紳士洋品を、自分たちの手で販売してきたわけですからね。社風と反発せず、他の人と協力して働けるような人に向いているんです。

その点、小林さんはすごく田屋に合った方だと感じたんです。周囲と協力していこうという素直な心を持っているし、洋服やネクタイにも興味がある。やはりこの先、何十年と働くことになるかもしれないのだから、自分にとって興味がある会社の方が幸せですよね。それと、これまで三味線に真剣に取り組んできた中で培った「気配り・伝統を尊重する姿勢」も、歴史ある田屋にはピッタリなんじゃないかと思いました。特に今回は、伝統を引き継いで会社をより良くしてくださる方の募集でしたから。

実際、入社後の活躍を見ても、こんなに手のかからない人は他にいないと思います。会社として弱いECの分野も改善してくれて、社内の心強い味方として本当に頼り切りですよ(笑)。そんな小林さんには、これからも伝統を継ぐ存在として、会社を支えてほしいですね。
企業情報
会社名株式会社田屋 資本金2000万円
事業内容自社のオリジナル品を中心とする内外の紳士洋品・小物雑貨の小売販売 従業員数30名(2020年2月現在)