2018/7/9

書類選考の弱点を克服。転職活動中に資格取得の勉強を始めて、仕事に対する意欲を証明。

麥生田 崇さんの転職体験記
前職医療機器の営業
現職精密部品の品質管理
麥生田 崇(34歳)
Takashi Mugiuda
  • 応募社数30
  • 面接社数4
  • 転職までにかかった期間3ヵ月
この体験記のポイント
  • 「お客様にも家族にも誇れるような製品を扱いたい」と、医療機器の営業職から品質管理職への転職を決意。
  • 約30社に応募するも、未経験の職種だけに書類選考で苦戦。知人やハローワークに履歴書等の内容を相談。
  • 意欲をアピールするだけでは選考に不利だと知り、資格の勉強を開始。採用担当者に好印象を与え内定獲得。

お客様はもちろん、家族にも胸を張れる仕事がしたかった。

私の前職は、医療機器の営業職です。人口の高齢化も相まって、医療機器の市場は拡大の一途をたどっています。当時の私も、今週は北陸地方、来週は中国・四国地方と、日本各地を飛びまわる忙しい日々を送っていました。

出張続きの毎日でしたし、正直、休日出勤や残業は多いほうだったと思います。でも、仕事そのものに不満はありませんでした。むしろ、医療機器の販売店さんと仲良くなれたり、介護施設の利用者さんに喜んでいただいたり、医療機器という商材を通じて、いろんな方と親しくなれることにやりがいを感じていましたね。販売店さんから「今日は取引のことなんか忘れて飲もうよ」と言ってもらえることも増え、仕事の枠を超えて信頼関係を育んでいけることにも喜びを感じていました。

ただ、働く中で会社の方針とズレを感じるようになってしまって。お客様に対して「この製品は良い製品です」と胸を張って向き合えなくなっている自分に気づいてしまったんですよね。このまま続けていいのかなと悩んでいる中で、将来的に子どもから「おとうさんは、どんなシゴトをしているの?」と聞かれたとき、自分は子どもの目を見て、今の仕事を説明できるだろうか……。そんな不安を抱くようになりました。

入社して3ヶ月。次の働き口も決まらぬまま、私は会社を辞めて転職活動をスタートしたのです。

応募社数およそ30社。Web履歴書の書類選考で苦戦。

営業として、お客様に対して胸を張って自社の製品を提案できなかった――そんな体験から、転職活動では「品質管理職」を中心に仕事を探しました。製品の品質を守り、営業さんが自信を持ってお客様と向き合える製品をつくる仕事に興味や魅力を抱いていたのです。

ただ、転職活動は一筋縄ではいきませんでした。『エン転職』をはじめ、さまざまな転職サイトを利用し、だいたい30社くらいに応募したと思います。でも、「Web履歴書による書類選考」でほとんどが不合格。そりゃそうですよ。これまで品質管理の経験なんてありませんでしたから。

ただ、求人広告に「未経験歓迎」と書いてある以上は、未経験の自分にも少しはチャンスがあるはずだ。そう前向きに捉え、「Web履歴書による書類選考」を通過するために、いろんな人に履歴書や職務経歴書を見てもらうことにしました。友人をはじめ、ハローワークの窓口の方にも「良いところ・悪いところ」の添削を依頼したんです。

すると、ひとつの解決策が浮き彫りになりました。それは「やりたい」という意欲だけではダメだということです。

未経験だからこそ、「意欲」だけでなく「行動」することが大事。

未経験の職種に応募する場合、多くの人が「なぜこの仕事をやりたいかをアピールすれば、企業に自分の意欲が伝わるはずだ」と考えると思います。私も最初はそうでした。でも、それだけではダメなんです。面接官が知りたいのは、応募者が「何をしたいか」ではなく、「何ができるのか」である。友人やハローワークの方に履歴書・職務経歴書を添削いただく中で、そう気づかされました。

特に、ハローワークの方の意見は参考になりましたね。単純に「パッと見た感じ、読みにくいから書き直そう」とか、「この説明はくどいから、別の言い方のほうがいい」とか。何でもストレートに説明してくれるおかげで、私も今までの履歴書・職務経歴書の内容は「やりたい」という意欲ばかりで、企業に「何ができるか」をアピールしきれていないと気づけたんです。

それから、独学で品質管理の勉強を開始。品質管理の経験がない分、企業の印象を良くするには「意欲」だけでなく「行動」で示すしかない。「やりたい」だけでなく、「やりたいという意欲が強いからこそ、すでに勉強を始めている」とアピールできれば、企業の印象は良くなるはずだ。そう考えたんです。

具体的には、品質管理の登竜門的な資格「QC検定」の合格を目標に勉強しました。当然、分からないことだらけでしたが、参考書を購入したり、ネットで専門用語を調べたりと、コツコツ勉強を続けるうちに、私に対する企業の評価も次第に変わっていったのです。

品質管理として、胸を張れる製品を世の中へ――。

最終的に4社の面接に参加し、阪奈工業への転職を決めました。実は、阪奈工業以外からも内定をもらった企業があったんです。その企業は自宅から自転車で10分ほどと近く、ここだけの話、給与もちょっとだけ高かったんですよね(ちなみに阪奈工業へは電車で1時間かけて通勤しています)。

それでも阪奈工業を選んだのは、ここなら自分も成長できる!と直感したからです。面接ではISO認定取得や海外展開に力を入れていること、また、資格取得支援など社員の育成にも力を入れていることを話してもらい、これからみんなで会社を盛り上げていこうという一体感のある会社だなと思いました。実際、入社した現在もその印象は変わらず、意欲的に自己研鑽に取り組む先輩が多く、いつも刺激をもらっています。私も入社1ヶ月後には仕事を任せてもらい、初めて触る計測機器に戸惑いながらも、同時期に入社した仲間と切磋琢磨する毎日です。

仕事を始めて何より嬉しかったのが、転職理由にもなった「製品の品質を守り、営業さんが自信を持ってお客様と向き合える製品をつくりたい」という想いが叶ったこと。今日も商談の場で、「うちの部品は品質管理のメンバーがしっかり検査していますのでご安心ください」と胸を張って営業してくれている。そう思うとやる気がわいてきますし、今より知識や技術を磨いていかなければと身が引き締まる思いです。
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ1
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ2
採用担当者の声
成功の秘訣!わたしの転職体験記イメージ3

入社前から勉強に取り組む姿勢を高く評価。

取締役部長
石川 善一
評価したポイントと採用理由 実は今回、20代~30代の若手数名を採用する計画を立てていました。そんな中、応募者の中に麥生田(むぎうだ)くんがいました。

品質管理は未経験ながら、入社前からQC検定の勉強を始めていた点は、ほかの未経験者にはない特徴として私の目に映りましたね。それに品質管理の仕事は丁寧に作業することはもちろん、自分の殻にこもらず、まわりの仲間に意見したり、逆に意見を聞いたりするコミュニケーション力が不可欠です。その点、彼の営業職の経験が充分に活かせると思いましたし、彼自身も「営業職の視点を活かし、営業さんが胸を張ってお客様と向き合える製品づくりに貢献したい」と話してくれたので、ぜひ当社で頑張ってほしいと内定を出しました。

とはいえ、彼の品質管理としてのキャリアは始まったばかり。今後は同期の仲間と刺激し合いながら、ぜひ当社の品質管理部門を担う存在へと成長してほしいと思っています。期待しています。
企業情報
会社名阪奈工業株式会社 資本金1000万円
事業内容各種金属加工、精密機械加工全般、各種樹脂製品、各種板金加工 各種工業用ゴム製品、医療製品、アッセンブリ 従業員数25名(2017年10月現在)