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中途採用における適性検査の対策をご紹介します。新卒採用だけではなく、中途採用の選考においても利用される機会が増えてきた適性検査。「学生時代に受けたことがあるから大丈夫」と軽んじることなかれ。中途採用の適性検査(種類・内容・心構え)を解説します。ぜひ参考にしてください。
2018/06/05

適性検査の対策|中途採用の適性検査(種類・内容・心構え)を解説

適性検査の対策|中途採用の適性検査(種類・内容・心構え)を解説

就職活動のときに適性検査の対策に苦労した方も少なくないと思います。

現在では中途採用の現場でも適性検査を実施する企業が増えており、その種類や内容もさまざま。では、新卒採用の適性検査と中途採用の適性検査では何がどう違うのか。種類や内容によってどんな対策が必要なのか。実際に大手企業で利用されている適性検査の問題内容など、転職者必見の情報をまとめました。

適性検査に苦手意識をお持ちの方も多いと思いますが、対策次第で内定をグンと近づける結果を出すことも難しくありません。ぜひ転職活動の参考にしてください。

1. 企業が適性検査を実施する目的を知ろう

「新卒採用」と「中途採用」で異なる適性検査の役割

適性検査の内容を説明する前に、中途採用における適性検査の役割について理解しておきましょう。「企業がどのような目的で適性検査を実施するのか」を知ることで、事前の準備や対策を的確に進めることができるようになります。

大前提として、新卒採用と中途採用では、企業が適性検査に期待している役割は異なります。新卒採用における適性検査の役割は、「選考を進める際の優先順位や配属部署などを決める判断材料」になるケースがほとんどです。

一方、募集職種がある程度決まっている中途採用では、「求める人物像にマッチしているかどうかの判断材料」として用いられるケースがほとんど。新卒採用と比較して、中途採用では適性検査の結果が合否にシビアに反映されるといえるでしょう。

適性検査を通じて企業が実現したいこと

企業は中途採用を通じて、求める人物像に近い人材を採用し、長期的に活躍してもらうことで企業の永続的な発展を実現したいと考えています。その判断材料のひとつとなるのが適性検査であり、主に「知識・能力面」と「志向性・性格面」の2軸で見極められます。

目的1:社会人として基本的な知識の有無を確認したい

中途採用では、社会人として基本的な知識(一般常識や基礎学力など)を持っているかどうかを確認されるケースが多いです。

新卒採用であれば、新人研修を通じて社会人としての知識をイチから教育できます。ただ、即戦力としての活躍が期待される中途採用ではそうした教育はありません。また、基本的な知識の有無は面接や履歴書などでは見極めが難しいもの。そこで、適性検査を通じてどの程度の知識があるのかを見極めたいと企業は考えているのです。

目的2:自社にマッチする人材かどうかを確認したい

企業にとって、せっかく採用した人材が早期に退職してしまうのは大きな痛手です。そうした離職につながるミスマッチを防ぐのも適性検査を実施する目的のひとつです。

たとえば、自社の社風にあうかどうかも適性検査によって見極められます。新卒採用の場合、採用するのは社会人経験のない学生ですから、企業の社風や風土にもなじみやすく、ミスマッチが発生しにくい傾向にあります。

一方、中途採用の場合が前職の企業との違いから「社風があわない」などのミスマッチが発生しやすく、早期離職のリスクが大きいのです。それを未然に防ぐために、主に性格検査などを通じて「自社の社風にあうかどうか」などを見極めたいと企業は考えています。

2.適性検査の種類と内容

適性検査は大きくわけて2種類

適性検査は、「性格検査」と「能力(学力)検査」の大きく2つに分類できます。能力検査だけが実施されるケースは少なく、総合検査(性格検査+能力検査)、もしくは性格検査のみが実施されるのが一般的です。企業によっては、「筆記試験」「適性診断」「適性テスト」などの名称で呼ばれる場合があります。

性格検査とは

主に性格やタイプを見極めるための試験です。面接だけでは図りきれない性格などを知ることで、募集職種に適した人材かどうかを判断しています。

能力検査とは

主に基礎学力や論理的思考力などを問うための試験です。卒業学校名や入試偏差値からは見えてこない、募集職種に必要な知識・能力の有無を見極めるために利用されます。

これらのテストのほか、歴史的な出来事や最新のニュースなどから出題される一般常識テストや、性格検査と能力検査を同時に行なう「3E-IP」などのテストもあり、企業がそれぞれの目的に応じて使い分けています。また、同じ業界・同じ職種の転職者のみを採用している企業の場合、どの程度の専門知識があるかを見極めるためにオリジナルのテストを用意しているケースもあります。

適性検査の所要時間

適性検査の所要時間は、性格検査と能力検査それぞれで「各30分程度」が標準的な所要時間となっています。

もし、適性検査の時間が「30分程度」と知らされている場合、性格検査もしくは能力検査のいずれかが実施されると予測できます。「1時間程度」と知らされている場合、「性格検査」+「能力検査」をセットで実施されるか、「性格検査 or 能力検査」+「オリジナルのテスト」をセットで実施されると予測できます。

適性検査の問題内容

性格検査の問題内容

性格検査は、設問に対して「はい」「いいえ」「どちらでもない」など単一回答を選ぶ問題が主流で、回答の内容や傾向から性格や行動パターンが分かるようになっています。

[テストの名称]

YG性格検査、クレペリンテスト、数研式M-G性格検査、CPI ほか

上記の中でも、「YG性格検査」と「クレペリンテスト」は、大手企業を中心に利用頻度が高い適性検査だといわれています。

▼クレペリンテストとは

一列に並んだ一桁の数字を、左から右へ順に足していくテスト。1分ごとに次の列に移り同じ作業を繰り返すもので、前半15分、休憩5分、後半15分で構成されています。

このテストを通じて、回答者の「処理能力の程度」や「性格・行動面の特徴」が分かるとされ、「解答数が少ない」「間違いが多い」などの場合は、高い評価が得られません。クレペリンテストの練習サイトなどを活用し、事前に練習しておけば安心といえます。

▼YG性格検査とは

「客観性」「協調性」「攻撃性」などの12項目ごとに各10問、計120問の質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3択で回答していくテストです。

このテストに関しては事前に練習する必要はありません。普段の自分を思い浮かべて素直に回答することが望ましいでしょう。自分をよく見せようとして虚偽の回答をするのは避けてください。テストの結果と面接での印象が食い違うと、面接官に「うその回答をしたのではないか」と悪い印象を与えてしまい、かえって逆効果になる場合があります。

能力検査の問題内容

能力検査では、基礎学力や論理的思考を見極めるための問題が出題されます。こちらもいくつかの選択肢の中から回答を選択する形式が主流となっています。

[テストの名称]

SPI(SPI3)、玉手箱、SCOA、3E-IPほか

上記の中でも、「SPI(SPI3)」は利用頻度が高く、参考書なども多く出回っていますので、ぜひ参考にしてください。ここでは同じく利用頻度が高い「玉手箱」「3E-IP」について見ていきましょう。

▼玉手箱とは

能力検査と性格検査で構成されており、能力検査に「英語」の科目があることがほかの能力検査にない特徴とされています。具体的には、「言語」と「計数」で各3種類、「英語」で2種類の問題形式があり、それらの組み合わせは企業ごとに異なります。

問題内容は、「29×□=168+□」の□に入る数字を答える「四則逆算」や、600文字程度の長文を読み回答を選択する「GAB形式の言語」などがあります(ちなみに□に入る数字は6)。こちらも対策用サイトなどがあるので、事前に練習しておくとよいでしょう。

[玉手箱の問題概要]

・計数理解テスト(四則逆算、図表の読み取り、表の空欄の推測)
・言語理解テスト(GAB形式の言語、IMAGES形式の言語、趣旨把握)
・英語(GAB形式の英語、IMAGES形式の英語)
・性格テスト

▼3E-IPとは

知的能力テストと性格・価値観テストの2種類で構成されており、知的能力テストでは「規則性」「文字の並べ替え」など7種類の問題が用意されています。

たとえば、文字を並べ替えて最後の一文を回答する問題であれば、「あ(1:ど 2:り 3:や 4:ま)」などの問題が出題されます(ちなみに正解は2)。このほか、一桁の足し算や図形の規則性を答える問題など、多彩な問題が用意されているのが特徴です。3E-IPに関する参考書などは出回っていませんが、基本的な読解力や計算力があれば問題なく受験できます。

3. 適性検査の受験対策と心構え

性格検査は「ありのままの自分」を大切に

性格検査は、何より虚偽の回答をせず、普段の自分をイメージして素直に回答することが大切です。採用の合否を左右する検査だけに、「この企業は、こんな回答を選ぶ人材を求めているのではないか」と逆算し、回答を選ぶ気持ちも理解できなくはありません。

しかし、性格検査には「ウソをついていないかチェックする問題」や「似たような問題をあえて散りばめ、回答の矛盾から虚偽性を見極める仕組み」などがあり、場合によっては「ウソをついている可能性がある」と企業にマイナスイメージを持たれかねないのです。

能力検査は「事前の試験対策」を大切に

能力検査は、回答の正解・不正解はもちろんですが、制限時間内にいかに多くの問題に取り組んだか(回答できたか)も重要なポイントとなります。時間内での作業スピードも能力のひとつと捉えることができるからです。

そのうえで心がけたいのが、事前準備です。能力検査は性格検査と違い、参考書や参考サイトなどを活用し、事前に問題の内容や回答例を把握し、練習しておくことができます。受験勉強などと同様、過去問題を解いてしっかり傾向と対策を知っておきましょう。

受験に適した環境づくりも忘れずに

適性検査は、面接会場にて受験することもあれば、自宅のパソコンやスマホで受験することもあります。面接会場にて受験する場合であれば、前日のうちに筆記用具を用意しておく、参考書などの模擬試験を受験しておくなど、心にゆとりのある状態をつくっておきましょう。自宅で受験する場合であれば、室温に気を配ったり、できる限り騒音が少ない時間帯を選んだりと、できる限りテストに集中できる環境をつくることを心がけてください。

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