転職活動を進めていくにあたり、履歴書の「自己PR」の書き方で迷われている方も多いかもしれません。自分の強みや長所を棚卸ししても、なかなか分からないものですよね。
そこで今回は、企業にアピールしやすい特性の一つ「柔軟性」について解説します。柔軟性は、仕事をする上では欠かせない能力で、企業にも評価されやすいポイント。ただし、上手にアピールするためにはコツやポイントがありますので、それらをきちんと理解しておかなければなりません。
そもそも「柔軟性」とはどのような能力で、それをどんな風に伝えていけばいいのか。詳しくまとめます。
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1.柔軟性をうまく伝える4つのポイント
そもそも「柔軟性」のある人とは?
転職活動における「柔軟性」とは、一般的に【従来の考え方に固執せず、相手の意見や立場を尊重できること】です。自分の意見をまっすぐに押し通したり、仕事上のルールを守ったりするのは当然のことですが、それだけでは上手くいかない場面も。
そんなとき、凝り固まった考え方にとらわれずに行動したり、その場の状況や相手の立場にあわせたコミュニケーションを取って適切な判断をしたりすることが求められます。企業はそうした人材を、柔軟性のある人と捉えています。
仕事をする上で、部署の異動などで全く違う人間関係のもとで、全く違う仕事をしなければならなかったり、担っていく役割が変わったりすることは多いです。だからこそ、そうした変化に対応できる人材は重宝されるのです。
具体的なエピソードが、アピールのポイント!
それでは、どうすれば「柔軟性がある」ことを相手に分かってもらえるでしょうか。ただ単に「私には柔軟性があります」と伝えるだけでは、企業にも信頼されにくいでしょう。大切なのは、柔軟性を発揮して取り組んだ“具体的”なエピソード。
例えば、「新しい部署に異動したので、そこで柔軟性を発揮して頑張った」では、やや不十分です。「部署異動に伴って役割も変わったが、ミッションを再確認することで、自分のやるべきことを見失わないようにした」「それまでの自分の考えとは異なるメンバーの意見も取り入れて、それを実行した」など、詳細までハッキリさせることが大切。その中身が分かって初めて、企業側も「その人が本当に柔軟性を持った人物かどうか」を判断できるようになるのです。
成果から得られた、学びまで伝えよう
「柔軟性がある人物だ」と企業に分かってもらうことも大切ですが、「きちんと活躍できそうだ」と感じてもらうことも欠かせません。柔軟性をアピールする際のポイント2つ目は、柔軟性を発揮した取り組みによって得られた成果、そしてそこから得られた学びもセットで伝えるという点。
というのも、柔軟性を発揮して何かに取り組んだことがあったとしても、それが“良くない結果”に繋がったのであれば、企業には評価されにくいですよね。大切なのは、そうした取り組みが周りや自分に良い影響をもたらしたかどうかなのです。
例えばあなたが、これまでの上司とは考え方の違う、新しい上司のもとで働くことになった場合。コミュニケーションの取り方を変えたことで、従事する人が変わっても成果を出し続けることができたのであれば、それは柔軟性を上手く発揮できたという好事例です。
そして、その成果から得られた学びが自分の中に蓄積されていれば、それが「入社後にも柔軟性を発揮して活躍できる」ということの証明に他ならないのです。アピールの際は、成果や学びもセットで。この点をぜひ、意識して頂ければと思います。
「自分の意見がない人」という誤解を招くことも…?
「これまでの考え方に固執しない」「相手の立場や意見を尊重する」とは、見方によっては「周りに足並みを揃えすぎてしまう」「自分の意見を持てない、受け身な人材」と捉えられてしまうこともあります。
柔軟性という言葉は、良い意味でだけ伝わるとは限りません。ですから、そうしたネガティブな印象を打ち消すような主体性・積極性なども一緒にアピールすることを意識しましょう。例えば、「周囲に合わせつつも、こんなことを心がけた」「自分なりの考えも持った上で、周りと接していた」などというアピールがあるだけでも、企業からの評価も変わってくるハズです。
2.例文・サンプルを見てみよう
例1.前職が飲食店での接客スタッフ
私の長所は「柔軟性」を発揮して行動できることです。私は今まで料理店で働いており、主に接客業務を中心に行なっていました。スタッフそれぞれに「ホール」「キッチン」など役割が与えられていますが、お昼や夜などの混み合う時間帯では、必ずしもマニュアル通りに動くのではなく、周りの状況を見てその都度判断することが大切になります。
例えば、新人の調理スタッフが入りたての頃、キッチンの先輩が育成にもあたっていたため、調理の進捗が遅れがちになっていました。そこで、ホールの込み具合・オーダーの入り具合を見ながら、私も随時キッチンにサポートとして入り、キッチンの社員の負担を減らしていました。
その心がけ一つで、お客様に料理をお待たせすることもなく、周りからも「助かった」と声を掛けていただくことが多かったです。その日その日で忙しさは変わったのですが、だからこそ「周りが今どんな状況になっているかな?」と気を配ることを大切にできるようになり、それが柔軟な行動に繋がったと思います。
例2.前職が家具を輸入販売する会社の営業
前職で勤めていた家具の商社では、柔軟性が問われることが多くありました。そのため、私自身の強みの一つも柔軟性だと考えています。家具は「北欧スタイル」「アジアンスタイル」「西海岸スタイル」などテイストがいくつかあり、テイストごとに部署が分かれていました。部署が違えば輸入先の海外メーカーも異なり、海外担当者とのやり取りの仕方も変わるのが常識だったのです。
例えば北欧家具の部署では輸入先とのやり取りを基本的にメールで行ない、週に2~3回のミーティングが発生します。
一方で、アジアンスタイルの部署では、現地の担当者とのやり取りは基本的に電話で、かつ、ミーティングも週に1回のタイミングでまとめて行なってしまう。部署のやり方に順応していくことが大事ですので、ミーティングのために資料をそろえる時間を変えたり、担当者とのコミュニケーションの取り方を変えたりしながら、なるべく早く環境に慣れるように努力しました。その結果、ムダな時間をなるべく発生させることなく、スムーズに新しい部署で成果を出せるようになりました。
GOODポイント
- どんなシチュエーションで、何を、どのように意識したのか分かる
- 具体的なエピソードだけでなく、その体験から得られた成果が分かる
3.「NGな自己PR」とは?
例:前職が飲食店での接客スタッフ
私の強みは柔軟性があることです。新卒で入社した会社が展開する飲食店でホール業務を任されていたのですが、そこでは月に1度「改善策」を話し合うミーティングがありました。
そこではホールスタッフがみんなで集まって意見を交換し合うのですが、みんなが積極的に意見を述べるので、私はあえて“聞き役”に徹することで、周りがどんどん話し合えるような場を作ることに努めたのです。その場その場の状況を見て、自分がどんな風に振る舞えばいいのか考えることを発揮できていたと思います。
NGポイント
- 柔軟性というよりも、ただ周りに流されて仕事をしてしまっている
- 自分の意見を持たず、周りに足並みを揃えすぎる「受け身な人材」だと伝えてしまっている
4.終わりに
いかがでしょうか。「柔軟性」は、正しくアピールすれば転職を有利に進める武器になります。ぜひ、あなた自身の経験を振り返りながら、魅力的に伝えられるエピソードを探してみてください。










