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自己PRで「真面目さ」を伝えるうえで押さえたいポイント等を紹介します。ビジネスの場において真面目にしっかりと働いてくれる人材は必要不可欠ですし、多くの場合、好印象を与える要素となるからです。「真面目さ」を伝えるポイントを、例文を交えて解説します。

真面目さをアピールする自己PR例文・ポイント

真面目さをアピールする自己PR例文・ポイント

自己PRを考えるとき、「“真面目が取り柄”と昔から言われてきたけど、これは果たしてアピールになるの?」と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと、真面目であることは、自己PRとして成立します。というのも、ビジネスの場において真面目にしっかりと働いてくれる人材は必要不可欠ですし、多くの場合、好印象を与える要素となるからです。では、あなたの「真面目さ」を最大限魅力的にアピールしていくにはどうしたらいいのか?例文を交えつつ、一緒に見ていきましょう。

1.「真面目さ」をうまく伝えるための2つのポイント

抽象的な表現は避けよう

「真面目」という言葉は、とてもあいまい。ただ単に「真面目に仕事に励んできました」だけではPRにはなりません。真面目さをアピールするなら、どれくらいのレベルで真面目なのか、あなたの真面目レベルだとどんな価値を生み出せるのか、まで落とし込む必要があるのです。

たとえば、「データ入力時と提出前にダブルでチェックするようにしているため、ミスなく事務仕事を遂行できる」「締め切りの2日前から逆算してスケジュールを組んで進めるので、締め切りを過ぎたことはない」といったイメージです。具体的なエピソードを盛り込むことで、その内容にあなたの真面目さが滲み出ます。「真面目です」とそのまま言うよりも、真面目な人だなという印象を残せるでしょう。]

志望職種に合わせて、真面目さをどのように活かせるかを工夫して伝えましょう

コツコツと業務を遂行していくことが求められる、事務や経理などバックオフィス系の仕事、技術系の仕事においては、真面目さは高く評価される傾向があります。また、営業職や接客業においても、相手と向き合う誠実さが求められるため、真面目であることが活かしやすいと言えるでしょう。

一方、クリエイティブ職、企画職などのような仕事においては、書き方によっては「頭が固いのでは?」と思われてしまう可能性も。その場合は、真面目だからこそ「仕事に真摯に向き合い、顧客の望むものを完成させるために全力を尽くすことができる」といった姿勢をアピールしてみましょう。たとえば、「クライアントの考えを的確に把握するように努力し、何度も試行錯誤を繰り返しながら納期内で仕上げるうえで、真面目さを発揮できると考えています」のようなイメージです。

志望する職種に合わせて、真面目さをどのように活かせるかを工夫して伝えましょう。

2.例文・サンプルを見てみよう

例1.前職が人材サービスの営業

営業として月10件ペースで開拓を行ない、営業所での売上ナンバー1を5回とりました。開拓率・受注確率を上げるために私がしていたことは、企業のトップにアプローチすることです。そのために取り組んだのが、個社の状況に合わせた5つのアクション(電話・FAX・メール・資料送付・手紙)です。たとえば、まずは電話で、社長が大事にされている観点をヒアリング。タイミングが会わず社長との面会は叶わなかったので、社長が重視する点を補う資料を、手描きの手紙を添えてポストに投函。数日後、「手紙までくれたのは君が初めてだ。御社と取引をしたい」とご連絡をいただいたこともあります。電話で接触が駄目でもそこで諦めるのではなく、他の打ち手を打ち続けることの大切さを学びました。 
 
私が行なったアクションの1つひとつは難しいことではありませんが、それを徹底的に続けたプロセスを評価され、MVPを受賞することができました。「当り前のことを誰よりもコツコツと行なう」ことを大事にして、貴社に貢献したいと考えています。

例2.前職がアパレル店の店長

前職では、全国展開するアパレル店の店長として、商品構成や店内のレイアウト、接客まで店舗経営全体に携わりました。 
 
店舗運営にあたって心がけていたことの1つが、攻めの姿勢で販売を行なうことです。お客様を待つのではなく、お客様の動作や言動から購買意欲を見極め、こちらから仕掛けていくようにしていました。さらに、独自の顧客情報ファイルを作成。お好みのお洋服が入荷したらお客様にお電話をすることで、購入頻度の高いリピーターとなっていただけるように取り組みました。リピーターが増えてメンバーそれぞれに自分のお客様がつくようになるにつれて、メンバーも当事者意識を持ち、目標達成意欲を持てる組織をつくることができました。 
 
誠意をもって地道にお客様に向き合うことでお客様の心をつかむことができたのは、大きな学びです。この姿勢は、貴社で働く上でも大事にしたいと考えています。

3.「これはNG!」な自己紹介PR文とは?

真面目さが取り柄の私は、何事にもひたすら真面目に取り組み、全力で取り組んできました。何事にも誠実に本気でぶつかるのが私のポリシーで、これまで実践してきました。そのかいもあり、お客様から信頼を得ることができ好成績を残すことができました。今後もこの真面目さを大事にして、どんなときも全力で挑み続けられるように頑張っていきたいと思います。

NGポイント

真面目さの具体性がないため、イメージができません。「気合だけ」で乗りきってきたような印象を受けてしまいます

規律やルールを遵守して、正しく歩むことを心がけています。地域の清掃ボランティア活動では、ポイ捨てが後を絶たず、なぜルールを守れないのだろうと憤りを感じます。また、予定から外れたエリアを優先したがるメンバーが現れ、計画通りに進められなかったときは初志貫徹の大切さを学びました。入社後は、空気を乱さぬように足並みをそろえ、チームのまとまりを大切にして業務を遂行したいと考えています。

NGポイント

真面目さを長所としてアピールしようとしつつも、融通のきかなさを露呈してしまっている文章になっています。不測の自体が起きた際の臨機応変な対処や改善案を出せる柔軟さも大事であることを踏まえておきましょう。

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