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仕事にブランクがあり、そろそろ復帰しようと考えるものの、自己PRで何を言えば良いのか悩む人もいるかもしれません。今回は、ブランクのある方が書類選考や面接で自己PRをする際に、気をつけるポイントを解説します。すぐに使える例文つきです。

ブランクがある場合の自己PR例文・ポイント

ブランクがある場合の自己PR例文・ポイント

転職活動をされる方の中には、体調不良や子育て、介護などで、一時的に就業ブランクのある方も少なくありません。ただ、ブランクがあるからこそ、面接や履歴書などの自己PR欄で何をアピールすれば良いのか悩まれる方も多いかもしれません。「自己PR」は自由度が高い項目ではありますが、実はポイントさえ押さえれば難しいものではありません。もちろん、それはブランクがあっても同じです。そこで今回は、就業ブランクのある方が自己PRをする際のポイントを解説。後半は「受かる自己PR」の例文とNG例も併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.ブランクがある場合の自己PRのポイント

「ブランクの理由」と「今の段階で、応募企業で働こうと思った理由」を明確にする

まず、仕事を辞めて6ヶ月未満であれば、就業中の転職活動とほとんど変わらないためそこまで心配は要りません。ただ、6ヶ月以上ブランクのある場合は、いくつかポイントを押さえることが必要です。

まず伝えるべきは、「どうして仕事を辞めたのか」「どうしてこれだけの期間ブランクが空いたのか」という理由。この理由をあいまいにしてしまうと、企業側は不安に感じます。そのため、きちんと説明した上で、このタイミングで応募した理由も併せて伝えることが大切です。

親の介護や子育てなどを理由に仕事を辞めた方であれば、それを率直に伝えたうえで、「どうして今のタイミングで貴社に入ろうと思ったのか」という志望動機とセットで伝えるのが良いでしょう。自身の体調不良で辞めた方であれば、退職理由とセットで「貴社(もしくは今現在の健康状態)なら体調面も問題なく働けること」を伝えましょう。会社に不満を持ち辞めてしまった方は、環境ではなく「自分の頑張りが足りなかった」という反省を真摯に伝えましょう。その上で、同じことを繰り返さないためにどう努力するのか、という点も併せて伝えることが大切です。

ブランクのある場合にアピールするべき3つのポイント

前職で得たスキルや経験をアピール

ブランクのある方を採用するとき、企業は「どれくらいの教育期間で戦力として活躍できるようになるか」を見ています。就業期間は空いているとは言え、過去の社会人経験はアピールできるポイント。そのため、前職で「こんなポジションでこんな業務をしてきた」「そこでの経験を通して、こんなスキルを身につけた」という点を完結にまとめ、伝えるようにしましょう。即戦力になることがわかれば、ブランクのある・なしに関わらず採用する企業は多いです。

ブランク期間に努力していたことをアピール

今回応募する企業・業務に関わるような資格や知識習得のために勉強していたことがあれば、必ず伝えるようにしましょう。「ブランク期間に何もしていなかった」のと「時間を有効活用して勉強していた」のとでは、企業に与える印象も大きく変わります。学んだ内容や取得した資格を具体的に伝えることで、「入社後即戦力になる」と感じてもらうことができます。アルバイトなど応募企業で強みになるような経験をした場合も、ぜひアピールしてください。

志望動機をアピールする

ブランクのある・なしに関わらず、「なぜこの企業で働きたいと思ったのか」を明確に伝えることは大切です。「どこでも良いから働きたかった」よりも、「貴社の○○な点に惹かれ、働きたいと思った」と伝えたほうが、企業にも採用したいと思ってもらえるはずです。「なぜ今のタイミングで、この企業・職種を志望するのか」という理由をまずは自分の中でたな卸しし、簡潔に伝えられるよう準備しておきましょう。

2.ブランクがある場合の「受かる自己PR」例文集

自己PRを考える際の3つのチェックポイント

いよいよ実践です。その前に、前述した内容も踏まえ、改めて自己PRを考える際のポイントをおさらいしましょう。

ブランク期間がある理由を説明する

6ヶ月以上のブランク期間がある場合は、「辞めた理由」と「今回応募をした理由」をセットで明確に伝えるようにしましょう。

前職で活かせる経験・知識をたな卸しする

アルバイト経験も含め、これまで身につけた経験・知識で今回の仕事で活かせそうなものが無いか、改めて見直しましょう。「コミュニケーション力」「タスク管理能力」など、一見あたりまえのスキルに思えるものでも、業界や職種によっては重宝される可能性があります。

ブランク期間に努力していたことを伝える

大切なのは、「応募企業や職種で活かせるスキル・知識」であること。「事務職に応募しているのに、大型自動車免許を取得したことをアピールする」など、全く関係のないものをアピールしてしまうと、チグハグな印象を与えてしまうので注意しましょう。

アピールポイント別 自己PRの例文

意欲をアピールする際の例文

前職では販売スタッフとして働いていました。体力的にハードな仕事だったのと休みも少なかったため、体調を崩してしまい、半年前に退職をしました。今後のことを考えると、長くキャリアを重ねていける仕事に就きたいと思い、父の仕事でもある「経理職」に関心を持つようになりました。ブランクの半年間は、独学で日商簿記2級資格を取得し、現在は1級取得の為に週末にスクールへ通っています。未経験ではありますが、貴社に少しでも貢献できるよう、今後もスキルアップしていきたいと考えています。

前職で身につけたスキルをアピールする際の例文

前職では、社員100名ほどの会社の営業事務として働いていました。発注処理や営業書類の作成、売上報告書、アポイント管理、電話やメールでの顧客対応などを通して、50名いる営業を事務2人でサポートしていました。ExcelやPowerPointなども日常的に使用していたため、PCスキルは貴社においても活かせると思います。育児で3年のブランクはありますが、貴社の力になれるよう、精一杯がんばります。

自己PRのNG例

辞めた理由を他責にする

「上司や同僚との折り合いが悪く、評価してもらえなかった」など、退職理由を他責にしてしまわないよう注意しましょう。たとえ事実であったとしても、企業からすれば「またすぐに辞めてしまうのではないか」「会社の悪口を外部で話すタイプなのではないか」という不安を与えてしまいます。

会社側に原因があるとしても「○○が理由でしたが、今考えると自分にもいたらないところはあった」と自分の非を併せて伝えたり、「将来のことを考え、より希望のキャリアをイメージできる仕事に就きたいと思った」などポジティブな理由に転化させるようにしましょう。

自分の価値を低く評価しすぎる

「ブランクがあるため、自分でもできる仕事を探していたところ貴社の求人を見つけた」「ブランクが長いため、活かせるスキルや経験はない」など自己評価を低くしすぎると、企業側に「うちじゃなくてもいいのではないか」という印象を与えてしまいます。自己PRは、あくまでも「私の○○な点が、貴社に貢献できる」と伝える場。自分の良い点を見つめなおし、自信を持って伝えるようにしましょう。

3.最後に

いかがでしたでしょうか?今回のあなたの転職活動に少しでも参考になると幸いです。最後に、自己PRを書く際に参考になるページをいくつかご紹介いたします。ぜひこちらにも目を通して、転職活動に望んでいただけると嬉しいです。

自己PRの書き方(履歴書・職務経歴書で魅力が伝わるサンプル・例文付き)
自己PRの回答【例文あり】|適切なアピールに向けた面接対策

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