異業種転職の面接でよくある質問集・回答例
あなたが転職においてどんな境遇にいるか、どんな会社を受けるかによって、面接の内容は大きく変わります。今回は特に、「異業種への転職」に絞って、面接でよく聞かれる質問と回答のポイントをまとめました。
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目次
1.「なぜこの業界を選んだんですか」と質問されたときの答え方
異業種からの転職で「この業界を選んだわけ」を聞かれる理由
初めての業界に応募した場合、ほとんどの面接でこの質問をされるのではないでしょうか。面接官は質問を通じて、「単なる憧れで応募していないか」を見ていることが多いです。そして、業界への理解度や前職との関係を見ているケースもあります。しっかりとした意図を持ってこの業界を選んでいることを、事前に勉強した情報などをもとに伝えましょう。
回答例
お手本回答例
広告業界に興味を持ったのは、前職で広告が持つ影響力の大きさを実感したからです。あるとき会社で、ポータルサイトに自社商品のWEB広告を掲載することになりました。すると、前期と比べて売上が2.5倍にも伸び、お客様からの反響の電話が鳴り止まなかったのです。影響力のある広告という商材を扱い、営業としてクライアントの課題を解決してみたいと感じ、志望いたしました。現在は広告の設計を学ぶため、専門の講座にも通っています。
失敗の回答例、良くないポイント
たまたま好きなCMを御社が手がけており、そこから広告業界に興味を持ちました。求人広告に『未経験OK』という旨も書かれていたため、イチから知識を学んでいきたいと思い、応募させていただきました。
憧れしか伝えておらず、会社にとって採用するメリットが感じられません。
2.「これまでの失敗体験を教えてください」と質問されたときの答え方
異業種からの転職で「これまでの失敗体験」を聞かれる理由
成功体験ではなく失敗体験は、転職者側としてはマイナスイメージになると考えられる情報なので、答えにくい質問です。それでも質問する意図は、「失敗をどう克服したのか」という情報から、あなたの粘り強さやタフさを知りたいからです。異業界に挑戦する場合、挫折や苦労を人一倍経験することでしょう。その際、すぐに諦めないかを見ています。そのため、失敗をどう乗り越え、何を学んだかを伝えるようにしましょう。
回答例
お手本回答例
展示会に使うためのポスターを、あるデザイナーに発注していました。ただ、途中で急きょデザイナーが病気のため長期間にわたって療養しなければいけない状態になりました。私はそこで実現可能なスケジュールを再度まとめ直し、自分の知っているデザイナーに呼びかけることにしました。結果、そこから仕事を巻き取ってくれる別のデザイナーを見つけ、無事に完成まで持って行けました。緊急時にも迅速かつ冷静に行動することの大切さを学びました。御社で働く上でも、何かが起こったとき単純に諦めるのではなく、別の手を考えることを大事にしたいと思います。
失敗の回答例、良くないポイント
前職では、大きな失敗は思い当たりません。常に慎重な仕事を心がけているため、失敗の芽を先に摘んでおけるためだと思います。
仕事での失敗体験がない人は、ほとんどいません。たとえマイナスに思える情報だとしても、素直に伝えることがむしろプラスになります。
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