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面接でよく聞かれる希望年収や残業、休日出勤などの解説記事です。ちょっと答えづらい内容に関する、これらの話題になった際、どんなふうに回答するのが良いのでしょうか。企業や面接官に好印象を与える回答方法を、例文と共にご紹介します。

面接で希望年収や残業について聞かれたらどう答える?好印象を与える回答方法

面接で希望年収や残業について聞かれたらどう答える?好印象を与える回答方法

面接でよく聞かれる質問の中には、希望年収や残業、休日出勤など、ちょっと答えづらい内容に関するものも。それらの話題になった際、どんなふうに回答するのが良いのでしょうか。ここでは、企業や面接官に好印象を与える回答方法を、例文と共にご紹介します。

 1.「希望の年収はどのくらいでしょうか?」と質問されたときの答え方

 「希望の年収」を聞かれる理由

企業が希望年収に関して質問する背景には、大きく2つの目的があります。

1つは、採用する際の給与額の目安にする目的。企業には採用予算があります。いくら高いスキルを持つ人材でも、希望年収が予算よりはるかに高い場合には採用することができません。そのため、用意している年収で入社してくれる人材かどうかは、最終的に内定・採用を判断する上で大切なポイントの1つに。よって、希望年収に関して質問されることがあります。

そして、この質問のもう1つの目的は、応募者の価値観や自己評価を知ること。業界・職種・経験・年齢・スキル・資格などを踏まえ、自分自身をどのように評価しているのかを確認することで、自分を客観視できているか、自信過剰でないか、逆に自己評価が低すぎないか、など、どんな人なのかを知りたいと企業は考えているのです。

回答のポイント

収入は誰もにとって高ければ高いほど良いもの。ですが、希望年収を伝える際に意識したいのは、理想の金額を質問されているわけではないということです。先述のとおり、自分の経験や年齢、スキルなどを総合的に踏まえることが重要。想いや自分の都合だけで考えるのではなく、根拠を持って希望額を提示するようにしましょう。妥当な理由とセットでなら交渉しやすく、企業も納得しやすいはずです。

また、最終的な年収額は、経験や年齢、スキルなどを考慮した上で、社内の給与規定や現社員とのバランスで決まるケースがほとんどです。つまり、面接で解答する希望年収額がそのまま採用後の給与として決まるわけではありません。面接で伝えた額よりも高い金額で決定することもあれば、その逆もあるのです。

よって、希望年収額をストレートに伝えることは問題ありませんが、その企業への入社を希望するならば、譲歩の姿勢を見せておくと良いです。特に、現在の年収より高めの金額を希望する場合には、その額に固執しているわけではないこと、柔軟に対応できることを一緒に伝えることにより、企業側が採用をより検討しやすくなるでしょう。

回答例

お手本回答例

現在の年収は450万円です。私は成果が給与に反映されることでも大きなやりがいや手応えを感じるタイプで、入社後は前職の経験を最大限に活かして早期に成果を出すことに努めたいと思いますので、現在の年収と同等かそれ以上を希望させていただけますと幸いです。

ただ、今回のポジション・仕事は私にとってとても良いチャンスですので、当然ながら入社後の年収に関しては柔軟に検討したいと考えています。

失敗の回答例、良くないポイント

前職の年収は450万円でした。ですが、もうじき子どもが生まれるため、年収500万円を希望します。

そもそも給与は、仕事に成果に対して支払われるもの。そのため、自分の都合だけを理由に年収アップを希望するのはNGです。自身のスキルや経験、これまでの実績、今後に対する意欲などをアピールした上で、自身の希望を述べるようにしましょう。

2.「残業や休日出勤はできますか?」と質問されたときの答え方

「残業や休日出勤」に関して聞かれる理由

面接では、これまでの経験だけではなく、仕事への意欲やストレス耐性なども見極められます。その一環として、時間外労働に対する考え方を質問する、残業や休日出勤の可能性を応募者に伝える、という企業も少なくありません。そんな時、どのように対応すれば良いのでしょうか。

前提として、企業側も残業や休日出勤を好む人などほとんどいないことを理解しています。その上でこの質問をするのは、「仮に残業や休日出勤があったとしても、この仕事をやりたい」と言えるような熱意を応募者に期待しているからでしょう。

また、「少なからず残業が発生する仕事を任せたい」「ダラダラと残業をするのではなく、効率良く仕事をしてもらいたい」「繁忙期には、残業や休日出勤にも嫌な顔をせず協力してほしい」などの思いが企業にある場合、これらの仕事の特性や自社の風土に合う人材かどうかを判断するため、時間外労働に関する質問をされるケースもあります。

回答のポイント

残業や休日出勤に関する質問をされた際、自身の意欲やストレス耐性をアピールすることが大事です。そのため、「必要であれば、残業や休日出勤もいとわない」という姿勢を見せるのがベスト。嫌そうな態度を見せるのは厳禁です。

ただし、必要以上に残業や休日出勤に関して前向きな様子を見せるのは危険。企業や面接官によっては、「残業や休日出勤の手当で稼ぎたいと考えているのではないか?」「生産性を高める努力ができないのでは?」といった良くない印象で受け取られてしまう可能性があるからです。時間の有効活用が前提の上で、必要に応じて残業や休日出勤にも対応できる、というスタンスが理想だと言えるでしょう。

なお、やむを得ない理由によって残業や休日出勤ができない人は、理由とセットで面接官に伝えましょう。面接で「残業や休日出勤も可能」と嘘をついてしまうと、入社後のトラブルにつながりかねません。事情を正直に伝えると同時に意欲や熱意もアピールした上で、働き方を相談すると良いと思います。

回答例

お手本の回答例

今の仕事でも月30~40時間程度の残業をしているので、残業や休日出勤に抵抗はありません。時期によって業務の波が発生することは想定しています。生産性を意識して業務に取り組むことを前提に、必要に応じて残業や休日出勤を行なうことが可能です。

失敗の回答例、良くないポイント

仕事やプライベートのバランスも大切にしたいと考えているため、残業や休日出勤はできるだけしたくありません。

残業や休日出勤がやむを得ず発生してしまう場合もあります。それも業務の一部であるため、「したくないから、しない」という意見では通用しません。何よりも、企業や面接官に与える印象が良くありません。

その程度の意欲しかない人だと受け取られてしまいます。やむを得ない事情もあるでしょうが、その場合は明白な理由とセットで伝えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?ここでお伝えしたことを念頭に置き、面接当日に向けて準備を進めていただければと思います。

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