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ITエンジニア・システムエンジニア(SE)の志望動機について、書き方をご紹介。IT業界未経験の方や文系卒の方も、エンジニアとしての転職を成功させるために参考となる志望動機例をご用意しました。評価されるポイント・エンジニアとして内定を勝ち取る方法が分かります。
2017/11/14

IT業界・システムエンジニア(SE)の志望動機│内定につながる志望動機の書き方(例文あり)

IT業界・システムエンジニア(SE)の志望動機│内定につながる志望動機の書き方(例文あり)

「IT業界で働きたいけれど、スキルも経験もない。どんな志望動機を書けば合格できるの?」。

IT業界未経験からシステムエンジニアを目指す方は、そんな疑問を抱きがちではないでしょうか。目指したキッカケはシンプルなものでも、それを「志望動機」として形にするのは難しいですよね。そこで今回は、システムエンジニアへの転職を成功させる「評価が高い志望動機の書き方」をわかりやすくご説明します。システムエンジニアの仕事の特徴や求められている人物像をふまえて、志望動機を書く上でポイント、企業別の志望動機の例文もご紹介。ぜひ、履歴書作成の際にお役立てください。

1.IT業界で働くエンジニアの仕事と、求められる人物像

IT業界で働くエンジニアの仕事とは?

国内のIT業界で働くエンジニアの総人口は、約90万人(2017年現在)。コンピュータシステムを構築するシステムエンジニア、システムが稼働する「土台」を作るインフラエンジニアをはじめ、様々な職種があります。

代表的な職種は、システムエンジニア(SE)です。一般的には、クライアントとの打ち合わせから、実際の開発業務、テスト、リリースまでに関わるエンジニアを指しています。具体的には、下記のような工程に携わっています。

[1] 要求分析…クライアントにとってどんなシステムが必要かをヒアリング
[2] 要件定義…クライアントと打ち合わせをしてシステムの概要を決定
[3] 設計(基本設計・詳細設計)…システムの構成を考え、設計書を作成
[4] プログラミング…プログラムを作成
[5] テスト…システムが設計通りに動作するかチェック
[6] システムリリース

上記の全てに関わるシステムエンジニアもいれば、いくつかの工程に重点をおいて働くシステムエンジニアもいます。プログラマとシステムエンジニアの違いは、開発のためのプログラミングをするだけか、その他の工程も担当するか、という点にあります。

また、一口に「システムエンジニア」といっても、活躍する分野は多岐にわたります。携わるシステムという切り口だけでも「Web上で動くシステム」「家電や自動車、ロボットに組み込むシステム」「通信機器を制御するシステム」などがあり、そのシステムが利用される業界や職種も様々。これは、システムエンジニア以外のエンジニアも同様です。

関わる分野や担当する工程によって、必要となる知識や技術はもちろん、仕事の難易度や面白さなども異なります。転職先を検討する際には「何の分野でどんな仕事をするのか」「自分に期待されている役割は何か」を、しっかり把握することが大切です。志望動機を書く際にも、仕事に対する理解を深めるほどより具体的な内容が書きやすくなるでしょう。

 

IT業界のエンジニアに向いている人

IT業界で働くにあたり、知識の豊富さや技術力の高さは確実に評価されます。しかし、注目されているのはそれだけではありません。実務の現場で求められているのは、主に次のような人たちです。

[1] ITへの興味・関心が強い人
IT業界の技術革新は非常にスピーディーですので、エンジニアは最新の技術トレンドにふれ続ける努力が必要です。そのためにも、まずは興味・関心があることが大切。「PCをいじるのが好き」「IT関連の情報をインプットするのが好き」といったタイプはエンジニアが向いていると言えます。

[2] コミュニケーションが好きな人
エンジニアの仕事は、意外にコミュニケーション力が必要とされます。クライアントの要望を適切にくみとる、 同じプロジェクトに関わるエンジニアと上手く連携する、といったことが求められるためです。相手の立場に立った対話や、調整・交渉などが得意なら、仕事にも活かせるでしょう。

[3] ロジカルな思考が得意な人
クライアントが求めているのは、ITの力を活用することによる何らかの課題解決です。つまり、課題を的確にとらえて解決策を考えられるエンジニアが重宝されるということ。日頃から筋道立てて考えることができているなら、実務の現場での活躍にもつながります。

このように、技術力以外にも評価されるポイントがあるIT業界の仕事。関わる分野や主に担当する仕事によって、求められる人物像は変化しますので、仕事内容の特徴などをよく理解しておくことが大切です。

 

2.IT業界でエンジニアデビューを叶える志望動機の書き方

【ポイント1】必ず「なぜ」と「何を」をおさえる

志望動機を書くにあたって必ずおさえたいのは「“なぜ” ◎◎したいのか」と「エンジニアとして “何を” したいのか」 というポイント。あなた自身の特徴と、企業や仕事の特徴を結びつける共通点が、志望動機の核となるところです。

「上手くまとめられない」という場合には、まずは箇条書きにして書き出してみましょう。

[1] なぜIT業界のエンジニアになりたいのか。

・PCを使って仕事をしてみたいから
・ITという響きに憧れがあるから
・専門的なスキルや資格を武器にしたいから
・システムを通してお客様の役に立ちたいから
・論理的な思考やコミュニケーションが得意だから
など、理由は様々でしょう。いきなりきちんとした志望動機を書こうとせず、自分の正直な気持ちと向き合うことが大切です。

[2] IT業界でエンジニアとして何をしたいのか。

・注目されるシステムやアプリを作ってみたい
・最先端の分野でエンジニアとして活躍したい
・スペシャリストとして技術力を磨きたい
・クライアントの役に立ちたい
・将来も安定して働き続けたい
など、転職後に実現したいことをイメージしてみてください。堅苦しく考えずに書き出すのがコツです。

[3] なぜその会社でエンジニアとして働きたいのか。

・未経験から学べる研修制度があるから
・有名なWebサービスを作っているから
・最先端の設備が整っているから
・世の中の役に立てるから
・安定感のある大手企業だから
これらは、求人情報や会社のHPを読み込んだ上で考えることをオススメします。

すべて書き出したら、共通点を探します。
「PCを使って注目されるシステムやアプリを作ってみたいので、有名なwebサービスを作っている会社を志望した」というように、あなたならではの志望動機の核が見えてくるはずです。志望動機を書く際には、その軸をハッキリ示すことで、読み手に動機が伝わりやすくなります。

 

【ポイント2】未経験なら「興味・関心」「意欲」を伝える

未経験の方、大学や専門学校が文系だった方などは「経験者に比べて不利だ」とお考えかもしれません。しかし、IT業界未経験者・文系出身者を歓迎する募集は数多くあります。そうした求人に応募するときには、「興味・関心」や「意欲」のアピールにもなる志望動機を書きましょう。

[1] 前向きな姿勢
「どんなサービスを展開しているのか」「どんな仕事を任されるのか」を自分なりに調べ、しっかり理解をしていると、企業からは意欲的だと評価されやすいでしょう。自分の得意なこと・やりたいことを一方的に伝えるだけの志望動機と比較して、より前向きな印象になります。 「貴社の◎◎というサービスに魅力を感じた」といった形で、明確に書くことがポイントです。

[2] 具体的な行動
「ITの知識を学ぶために本を読みはじめた」「プログラミングを勉強してみた」など、興味・関心に基づいて行動を起こしている人は、未経験であっても高く評価されることが多いです。 たとえば「貴社の研修制度に惹かれた」ということだけを伝える志望動機では、「受け身すぎる」とマイナスに受け取られることもありますが、「貴社の環境を活かして、自分なりに勉強するだけでは身につかない知識・技術を身につけたい」という意欲を見せれば、「伸びしろが有る」と捉えられることが多いのです。

 

【ポイント3】「知識」「経験」は要約・整理して伝える

実務未経験でも、「ITに関して学校で勉強した」「仕事に活かせる知識や経験がある」という場合は、ぜひ志望動機にも盛り込んでいきましょう。大切なのは、最も伝えたい部分を絞って欲張りすぎないこと。志望動機は「相手が分かるように書く」が鉄則です。

[1] 仕事につながる内容
知識や経験を羅列しただけでは、読み手は「入社後に活かしてもらえそうか」を判断しにくいものです。また、本当に伝えたい大切な箇所を読み飛ばされてしまう可能性もあります。よって、志望動機の中に盛り込むのは「応募する企業の仕事につながる内容」を優先。その知識や経験の活かし方を具体的に書くことで、活躍可能性が高い人材であるというイメージをもってもらえるようにしましょう。

[2] 客観的に判断できる内容
たとえば「取得した資格」「自分で作ったアプリやシステム」などは、知識・経験の詳細を客観的に判断しやすいデータです。具体的な資格名や、どんなアプリやシステムか、といったことを提示すると良いでしょう。これは、現在勉強している内容を伝える際も同じです。ただ「資格取得の勉強をしている」と言うより、「基本情報技術者試験のテキストで勉強している」と伝えることをお勧めします。

 

3.IT企業タイプ別・エンジニアの志望動機例文

【タイプ1】自社サービスを提供しているIT企業

[企業タイプ]
自社独自のサービス(アプリ・ソフトウェアなど)を提供している企業
[職種タイプ]
自社独自のサービスに関わり、企画開発を手がけるシステムエンジニア

[志望動機の例文1]
貴社を志望した理由は、「教育×テクノロジー」という軸をもったサービスを業界に先がけて手がけていらっしゃる点です。教育現場はもちろん、企業や家庭においても「学び」の形が多様化している中、貴社のeラーニングシステムが果たす役割は大きいと考えています。私自身、学生時代には教育学部で生涯学習について研究しており、「従来の教育スタイルだけでは限界がくる」という問題意識を持っていました。よって、貴社が掲げる『すべての人がオーダーメイドの教育を受けられる未来を』というビジョンに強く共感しています。学生時代の学びを活かしつつ、一日でも早くSEとして貴社に貢献できるよう、技術面でも自己研鑽に励みます。

[志望動機の例文2]
私は、モノづくりがしたいという思いでIT業界のエンジニアを志望しています。そのため、貴社の「自分のアイデアを活かしてサービス企画ができる」という点に惹かれました。前職はまったくの異業界ですが、学生時代にはIT企業でインターンを経験し「ルーレットゲームアプリ」「時間割共有アプリ」などを開発したことがあります。その際に感じた、アイデアを形にする面白さや、自分が作ったものを誰かに喜んでもらえるやりがいが、今でも忘れられません。貴社でマーケティング観点なども身につけ、ヒットするサービスを生み出したいと思っています。

[ポイント]
・企業の提供するサービスと自身の興味・関心の「共通点」を提示し、明確な動機が伝わる。
・仕事に活かせる知識があることと同時に、不足している知識やスキルを習得する意欲をアピールできている。

 

【タイプ2】様々な企業向けにシステムを開発するIT企業

[企業タイプ]
様々な業界向けに、業務システム(仕事で使用するシステム)を開発している
[職種タイプ]
様々な企業のクライアントから要望を受け、多種多様な業務システムを開発するシステムエンジニア

[志望動機の例文1]
「クライアントの根本的な課題を解決するシステム開発」を魅力的に感じ、貴社を志望しました。私は、人とのコミュニケーションが好きで、誰かの喜ぶ顔を見るために創意工夫する仕事をしたいと考えて転職活動をしてきました。そのため、ただ指示通りにプログラミングをするだけではなく、クライアントと伴走できるようなエンジニアになりたいと思っています。貴社であれば、様々な大手企業を支援するプロジェクトに関わることができ、経験豊富なエンジニアの方々からノウハウを学べるため、目指す姿に近づけると思いました。専門知識や業界知識などをいち早く吸収し、クライアントのお役に立ちたいと考えています。

[志望動機の例文2]
私は、様々な業界において「細かな要望にも応えるシステム開発」に携われることに魅力を感じました。現在私は、小売店向けにWebサイト制作サービスを提案しています。しかし、支援できるお客様が限定的であること、Webサイト制作という形でしかお手伝いができないことをもどかしく感じるようになり、より幅広くお客様の役に立てる仕事を探していました。現職で培ったヒアリング力とWebの知識を活かしつつ、システムエンジニアとしての技術・高い視点を身につけ、活躍したいと思っています。

[ポイント]
・仕事の特徴と、目指す姿の「共通点」を提示し、その企業を志望する理由が伝わる。
・システムエンジニアとして求められる人物像に当てはまることをアピールできている。
・必要な知識を認識し、自ら学ぼうとする意欲のアピールができている。

 

【タイプ3】教育に力を入れているIT企業

[企業タイプ]
未経験者の採用・育成に力を入れているシステム開発企業

[職種タイプ]
研修後、難易度の低い仕事からスタートするエンジニア

[志望動機の例文]
自動車整備士として培ってきた責任感、お客様に対して分かりやすく説明するスキルと、「PCを使った仕事がしたい」という思い、全てが活きる業界はIT業界だと考えています。その中でも貴社を志望したのは、教育に力を入れていらっしゃるためです。特に「自ら学び、考える力を養う研修」は、他と違う特色だと感じました。今は、ITパスポートのテキストを使って基礎知識を勉強していますが、自分で考えながら試行錯誤をしてみるからこそ、より知識が定着する実感があります。入社できた際には、今まで以上に情報収集とスキルアップに励み、お客様から信頼されるシステムエンジニアであり続けたいと思っています。

[ポイント]
・特徴を踏まえて「他の企業ではなく貴社で働きたい」と考える根拠を伝えられている。
・「技術を教えてほしい」という受け身の姿勢ではなく、自己研鑽をしていることがアピールできている。
・「自分が叶えたいこと」だけを伝えるのではなく、企業やクライアントに貢献する意志を示している。

 

【タイプ4】設立まもない新しいIT企業

[企業タイプ]
設立まもない、少人数で先端的な分野に携わっているベンチャー企業
[職種タイプ]
システム関連の業務だけでなく、サービス企画や社内制度の構築などにも携わるエンジニア

[志望動機の例文]
私が貴社を志望した理由は2つあります。1つは「人工知能を活用したサービスの開発をしていること」、もう1つは「会社自体も作っていけるフェーズにあること」です。私は業界経験がありませんが、新しいものを使ったサービスや、何かを作り上げていくこと自体が好きです。前職では、営業部の生産性向上を目的とした新しいシステム導入などに取り組み、数百万円のコストカットを実現したこともあります。現在は、私自身の成長が貴社の成長につながると考え、人工知能ビジネスやその領域のスタートアップ企業について勉強しているところです。ぜひ、サービス拡大を推し進める一員として働かせてください。

[ポイント]
・募集職種に求められるミッションを理解し、活かせる経験を具体的にアピールできている。
・募集企業の状況を理解し、貢献しようという前向きな思いを示せている。
・事業内容に紐付いた勉強をしていることを示し、意欲を伝えられている。

 

4.まとめ│未経験からIT業界でエンジニアを目指すなら「志望動機」が勝負

IT業界の求人募集は非常に多く、近年は未経験者を積極的に採用する企業も増えてきました。とはいえ、システムエンジニアやインフラエンジニアなどの仕事を志望する人の数も少なくはありません。 だからこそ、まずは書類選考を通過するためにも「志望動機」が大切になってきます。

実務経験者なら、注目されるのは「開発実績」「経験業務」「スキル」。未経験者の場合は「興味・関心」「意欲」と「企業や仕事への理解」が重要です。募集企業の情報をくまなくチェックすると同時に、自分自身と向き合い、ポイントをおさえた「あなたならではの志望動機」を書けるように工夫してみてください。

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