非鉄金属って何?

ニュースなどで目にすることの多い非鉄金属ですが、どんなものなのかよく分からない方も多いのではないでしょうか?こちらでは非鉄金属とその業界についてご紹介します。
非鉄金属とは?
非鉄金属とは、鉄以外の金属の総称で、鉄とその合金である鋼をのぞく金属のことです。その生産量は鉄の生産量に比べて少ないことから、ひとまとめにして非鉄金属と呼ばれており、アルミニウムなどの軽金属、銅や亜鉛などのベースメタル、レアメタル、レアアース、金銀などの貴金属に分けられます。
さまざまな分野で利用されており、身近な硬貨の材料から、携帯電話やパソコンなどの電子機器・産業機械の部品・建築材料・自動車・航空機に至るまで広い範囲で重要な素材となっています。
非鉄金属にはどんなものがあるの?
よくご存知の非鉄金属とその使い道をいくつかご紹介します。
●アルミニウム
アルミ缶・鉄道車両・自動車車体・航空機材料・1円玉など
●銅
電気機器回路・配線・10円玉など
●亜鉛
乾電池・防錆や防食用メッキ
●金
装飾品・コンピューターの回路など
●銀
写真の感光剤・医療用など
●ニッケル
変圧器・磁気ヘッド・ステンレス鋼・ニッケル水素電池材など
●鉛
放射線遮へい材・鉛蓄電池など
非鉄金属産業の現状
非鉄金属は自動車や家電・IT機器などに欠かせない素材となっています。非鉄金属の大消費国の日本ですが、その鉱石は海外の鉱山からの輸入に頼っています。また、非鉄金属の中でもIT技術や環境対応技術になくてはならないレアメタルは、世界でも採掘できる場所が限られています。
このような状況をふまえて、経済産業省・資源エネルギー庁では、資源の確保のため、リサイクルの促進など、さまざまな事業に取り組んでいます。
非鉄金属業界の動向
自動車や電子機器など需要の多い非鉄金属ですが、原料の鉱石を海外からの輸入に頼っている日本では、為替の値動きなどに大きな影響を受けます。市場の今後の動向にも注意が必要です。