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教員免許をアピールする観点、正式な記載法などをご紹介します。履歴書に教員免許の取得を書くことは果たして効果的なのか、書くとしたらどんな企業に応募するときか、などをご紹介。履歴書に教員免許を書くべきか悩んだら、ぜひ参考にしてください。
2018/06/29

履歴書に「教員免許」は記載すべき?│教員免許をアピールする観点、正式な記載法など紹介!

履歴書に「教員免許」は記載すべき?│教員免許をアピールする観点、正式な記載法など紹介!

大学時代に教員免許を取得したものの、一般企業への転職を考えているという方も多いと思います。その際、履歴書に教員免許を書くべきかどうか、迷った方もいるのではないでしょうか。
たとえば「一般企業の場合でも、教員免許を持っていると有利なのかな?」「教育と関係のない企業・職種の場合は履歴書に書かないほうがいいの?」「書くとしたら、どんな記載の仕方が正式なのかわからない!」など……。

今回の記事では、履歴書に教員免許を記載する上での疑問をすっきり解消できる情報をまとめました。そもそも教員免許ってどんな種類がある?教員免許を書いて有利になる場合と不利になる場合は?教員免許のアピールポイントは?履歴書への正式な記載方法は?などご紹介します。
せっかく取得した教員免許ですから、しっかりとアピールに使っていきましょう。

1.そもそも教員免許って?どんな種類がある?

教壇に立ち、生徒に授業をする上で必須の免許が、教員免許です。教員免許の正式名称は「教育職員免許状」といいます。

一般的に「教員免許」と一口にまとめて呼びがちですが、教員免許にも「普通免許状」「特別免許状」「臨時免許状」と種類があります。教員免許取得者には当然のお話ですが、まずは教員免許の種類について確認しましょう。

普通免許状とは…

教諭・養護教諭・栄養教諭の免許状を指します。所要資格を経て必要な書類を添えて申請を行うことにより授与される免許で、一般的に多くの教員が持っているのがこちらです。普通免許状の中にも「一種免許状」「二種免許状」「専修免許状」の3種類があります。

いわゆる普通の教員免許は「一種免許状」。これは学士の学位を有することを基礎資格とするものです。

そのほか、「二種免許状」と「専修免許状」があります。

「二種免許状」とは、短期大学の学位を有することを基礎資格とするもの。基本的に小学校・幼稚園向きの免許となります。

「専修免許状」とは、修士学位を有することを基礎資格とするもの。大学院を卒業することで獲得できるもので、現職教員がランクアップのためにとることが多いです。

特別免許状、臨時免許状とは…

「特別免許状」とは、社会的経験を有している人物が、その人を任命、もしくは雇用予定の者などからの推薦を受けて、教育職員検定を合格すれば授与される教員免許状です。

「臨時免許状」とは、普通免許状を持っている人が採用できない場合に限って、教育職員検定を経て合格した人に授与される教員免許状です。この二つはイレギュラーで、それぞれ授与を受けた都道府県のみで有効となる免許です。

2.教員免許は、一般企業の転職活動で有利になる?

履歴書と教員免許に関する疑問の中で最も多いのは「一般企業に応募する際、履歴書に教員免許を取得していると書くべきかどうか」という点ではないでしょうか。

結論から言うと、ご自身の能力や強みをアピールできるものですので、基本的には記載した方がいいと言えます。なぜなら、応募する職種において教員免許を持っていることそのものに意味がなくても、教員免許を通してあなたの能力や資質をアピールすることが可能であるためです。

いくつか例を挙げて説明しましょう。たとえば、教員免許を通して「相手にわかりやすく物事を伝えるチカラがある」とアピールしたいとき。教育免許とは、生徒に物事を教えるための資格です。その資格を持っているということは、人に物事を教えるとき、どのように伝えれば伝わりやすいかを学校で学び、一定の能力を有していると認められた証拠だと言えます。

つまり、どんな仕事でも必要な、わかりやすく人に教える・伝えるスキルがあると言えるということです。このスキルは、営業職や販売職など、人と接することの多い仕事で活かせるでしょう。

それ以外にも「コツコツと地道に取り組み、成果を出すまでやり遂げる根気強さ」だってアピールできます。

というのも、教員免許は簡単に取得できるものではありません。大学などで必要な単位を取得し、教育実習を経て、やっと授与されるものになります。成果が出るまで長いものごとにも地道に取り組み、やり遂げた経験をアピールできるはずです。

このように、免許取得の過程で学んだこと、自身の強みだといえることを考え、応募先の職種に合わせてアピールすることができれば、有効だと言えます。

一般企業への応募時、教員免許を記載する際に気をつけたいポイント

基本的には教員免許もアピール材料に使える一方で、気をつけたいポイントもあります。それは、面接官から「なぜ教員免許を取得しているのに、一般企業で転職活動をしているのですが」と質問された場合の回答の仕方です。この質問への回答によっては、不採用の確率がぐっと高まってしまう可能性もあるので注意です。

なぜなら、企業の採用活動には、費用面・時間面で多大なコストがかかっています。それだけのコストをかけて採用するからには、長く腰を据えて活躍してもらえそうな人材を迎えたいというのは当然です。

そうなったとき、教員免許をお持ちの方を採用した場合、教員採用試験に受かるまでのつなぎにされるのではないか、入社して数年で離職されてしまうのではないか、と企業側としては危惧をする場合があるのです。

ですので「今は一般企業で働きたいが、ゆくゆくは教員を目指したい気持ちもある」「教員採用試験に落ちてしまったので、とりあえず一般企業で仕事を探している」などの回答は絶対に避けるべきだと言えるでしょう。

それではどうしたらいいかというと「教員の道に進むのではなく、その企業・職種を志望した理由」をしっかりと伝えることをお勧めします。

教員免許は取得したものの、今後のキャリアで教員を目指すことはないこと、それよりも応募先の仕事に興味があることを伝えれば、企業側も安心できるかと思います。

面接の場で急に質問されたときにも焦らずに伝えられるよう、事前に準備をしておきましょう。

教員免許が強みになる職種ってどんなもの?

続いては「教員免許が強みになる職種ってどんなものがあるのか」といった点についてです。もちろん、教員以外にも教員免許を持っていることそのものが評価される仕事はあります。それでは、数ある職種の中でも、教員免許が特に評価されるものをいくつかご紹介していきます。

  • 塾・予備校の講師
  • 家庭教師
  • 教科書出版関連の仕事(営業、編集など)
  • 大学事務など学校法人の職員
  • 児童館、学童などのスタッフ
  • 児童養護施設スタッフ など

もちろん上記だけではありませんが、やはり「教育」が関係してくる仕事、子どもと関わる仕事において、教員免許そのものが強みになってくる傾向です。直接的に指導力が活かせるものも、そうではないものもありますが、教育業界での就業をご希望の場合であれば、まず教員免許をアピールしておいて間違いはないでしょう。

3.履歴書に「教員免許」を記載する際の正式ルールは?

ここまでは、教員免許の種類と、教育免許を通したアピールの仕方、注意するポイント、教員免許が評価される職種……といった観点でご紹介してきました。ここからは、実際に履歴書に「教員免許」を記載する上での正式な記載方法について説明していきます。

履歴書というのは、書かれている内容もさながら、正式な書式で書かれているかという点でもチェックされます。というのも、履歴書だって書類のひとつ。ルールに則って正しく書類を作成する能力があるかという点は、どのような仕事の中でも重要視されるものだからです。

誤った記載をすることで、企業側に「書類作成能力に難あり」と悪印象を抱かれないよう、慎重に作成を進めていただければと思います。

「教員免許」とだけ書くのはNG!記載の仕方に注意しましょう

まず、教員免許について記入する項目は「免許・資格」の欄です。

日付欄には、免許状に記載されている授与年月日を記載しましょう。教員免許は、免許状記載の日付から有効となります。

そして、肝心の取得免許の名称をただ「教員免許」と書いても詳細がわかりません。一般的には「〈学校の種類〉教諭〈一種・二種・専修〉免許状〈中高の場合は教科〉」の順番で履歴書に記載するのが正式だと言われています。以下の例を参考に記載していただければと思います。

(例)

  • 小学校の教員免許を持っている場合……)平成○年△月 小学校教諭一種免許状
  • 中学校の教員免許を持っている場合(科目は数学)……)平成○年△月 中学校教諭一種免許状(数学)
  • 高校の教員免許を持っている場合(科目は英語)……)平成○年△月 高等学校教諭一種免許状(英語)

教員免許を複数所持している場合はどう書けばいい?

人によっては、中学校・高校両方の免許状を持っているなど、複数の教員免許を所持していることもあるかと思います。

その際、いくら科目が同じだとしても、まとめて書くのはNGです。履歴書の項目に沿って、1行にひとつずつ記載するようにしましょう。記載する順番としては、取得日が古いものから順番に記載していくのが一般的ですので、ご注意ください。

免許状更新講習を受講・修了していない場合はどう書けばいい?

平成21年4月1日以降に授与された免許状を新免許状、それ以前に授与された免許状を旧免許状といいます。教員免許は更新制を導入しているため、新免許状は10年間の有効期限が付されているのに対し、旧免許状は各個人に振り分けられた期限までに免許状更新講習を受講・修了する必要があります。

現在教職に就かれていない人がこの講習を受けない場合でも免許の取り消しを受けることはないため、履歴書に記入することは可能です。ただその際は、履歴書にもその旨をしっかりと記載しておくようにしてください。更新講習を受講していない場合は、(更新講習未受講)と補記するようにしましょう。以下の例を参考にご記載ください。

(例)平成○年△月 小学校教諭一種免許状(更新講習未受講)

4.教員免許をうまく活かして、あなた自身をアピールしましょう!

いかがでしょうか。今回の記事では、履歴書に教員免許について記載すべきかどうか、記載するならどのような書き方が正式なのか、といった点についてご紹介してきました。あなたの疑問が少しでも解消できていれば幸いです。

最後にひとつお伝えしたいのは、教員免許をうまく活かして、あなた自身をアピールするようにしましょう、ということです。教員免許に限らず、どの資格や免許でも同様ですが、選考において“免許そのものの有無”が評価されることは多くありません。

それよりも、免許を取得する過程でどのように努力したのか。取得に向けて勉強をする中で、どのようなスキル・知識を習得したのか、どのような学びを得たのか。そのスキルを、応募先の業務上でどのように活かせるのか……。こういった点をしっかりと伝えることができるかどうかが、評価の分かれ目となってきます。

数ある免許や資格の中でも、教員免許を通じてアピールできることは多数あるはず。記載方法のルールは守った上で、ぜひともあなたの努力の結果やご自身の強みを、しっかりアピールしていただければと思います。

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