航空整備士ってどうすればなれる?
飛行機の安全運航を支える陰の立役者。それが、航空整備士という職業です。各航空会社が用意しているチェックリストに基づき、部品を一つ一つ誤作動しないか確認する仕事…と表現するとシンプルですが、ミスは決して許されません。果たしてどうすれば航空整備士になれるのでしょうか。今回は、航空整備士について解説します。
航空整備士になるには
航空整備士になるには、高校卒業後航空専門学校に入学し、在学中に「国土交通大臣指定航空従事者養成施設」で基本となる「二等航空整備士」や「二等航空運航整備士」の資格を取得し、整備会社に就職するというのがポピュラーです。
別の方法としては、4年制大学の「航空整備コース」や工学部に入り、整備会社への就職を目指すという手段もあります。ただし、企業によっては年齢制限を設けている場合もあるので、大学出身者は応募資格をチェックして会社探しを行なう必要があります。
航空整備士のキャリアアップって?
「二等航空整備士」や「二等航空運航整備士」の資格を取って整備会社に入社した場合、次に目指すのは[一等航空整備士」や「一等航空運航整備士」です。>航空整備士はその等級によって整備できる機種や範囲が変わってきますから、キャリアアップは必要といえるでしょう。
ちなみに、新しい機種の飛行機の整備を行なうため、航空会社との連携は欠かせません。最近ではANAやJALと提携し、より実践的な授業を通じ、即戦力となる人材の育成が行なわれています。
航空整備士の年収って?
航空整備士専門学校卒業生の初任給は17万円くらいのようですが、知識と技術力が身につくにつれて給料は上がっていきます。30代の平均年収は400万円、40代では600万円ほどです。
ただし航空整備士は、24時間体制で待機することが多いので残業代や、特別手当などがついてきます。やはり大手航空会社系列の整備会社に入ると待遇も良く、航空券などの支給があることも。警察や航空自衛隊などに航空整備士として入隊した場合は公務員扱いになりますので年収が安定しているという特徴があります。
以上が航空整備士についての解説です。空の安全を守るということにやりがいを感じている人が多く活躍するこの職種。責任感が強く何事にも真摯に対応する能力が航空整備士の資質といえるでしょう。ぜひ職種理解に役立ててください。