ストライキの意味って?
同盟罷業(どうめいひぎょう)又は合同罷工(どうめいひこう)ともいわれるストライキ。一体、どのような行為を指すのでしょうか。今回は、ストライキについて解説します。
■意味のある正当なストライキとは?
ストライキとは、被雇用者が業務を行なわないことで雇用者側に労働条件の改善を訴えることであり、労働者の権利として法律で認められています。
しかし、いきなりストライキを行なうという方法は認められません。会社との話し合いの場を設ける必要があります。そのうえで労働組合側の条件を提示し、期限を過ぎても回答がない場合、もしくは話し合いが決裂した場合に行なうのがストライキの本来の姿です。
■ストライキ中は給料カット?
ストライキがいくら法律で定められた権利とはいえ、雇用側も働いていない期間の賃金を払うわけにはいきません。そこでストライキ中の必要経費として、労働組合では積立金を準備しているのです。
ノーワーク・ノーペイの原則を考えたら、おいそれとストライキに突入することはできません。逆にストライキに突入した際は、労働者側によほどの覚悟があるということがわかるのです。
■ストライキの意味が認められない状況とは?
ストライキが意味をなくしてしまうのは、ストライキの途中で乱闘や暴力沙汰になったり、会社の器物を損壊させたりした場合です。その場合ストライキは違法行為として断罪されてしまいます。
また、ストライキ中に働いている人を恫喝したり、その業務を妨害することも、威力業務妨害に当たるおそれがあるため避けることが肝要です。
以上がストライキについての解説です。ビジネスにおける基礎知識としてぜひ頭に入れておいてください。