健康保険とは?
私たちの暮らしになくてはならない健康保険。そもそも、どういう保険なのでしょうか?その目的や社会保険における位置づけ、健康保険に入っていないとどうなるのかなど、あらためて健康保険について考えてみましょう。
健康保険とは?
健康保険とは公的医療保険のひとつで、健康保険法に基づき、加入者やその扶養者が病院にかかる場合などに医療費の一部を負担してくれる制度です。会社などが加入し、全国健康保険協会、または健康保険組合がその業務を行ないます。
保険料は給与の額によって決まり、会社と加入者である従業員が半分ずつ支払います。
社会保険には健康保険以外に何があるの?
社会保険とは、保険料を出し合い、病気や高齢化、失業・労働災害などに備える仕組みです。困っている人をみんなで助け、自分が困ったときは給付を受けて助けてもらうという相互扶助の考え方で成り立っています。
会社に義務付けられているのは健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の4つ。健康保険と厚生年金保険の保険料は会社と従業員の折半、雇用保険の保険料は会社と従業員の双方が法律に定められた割合で負担、労災保険の保険料は会社が全額負担します。
健康保険ではどんなものがカバーされるの?
健康保険では、どんな給付が受けられるのでしょうか。
●病院での治療費の7割(自己負担3割)
●高額療養費(医療費の自己負担額が一定を超えた場合に払い戻しを受けられる)
●出産育児一時金(出産時に42万円の現金給付)
●傷病手当金(病気やケガで仕事を休み、給料が減額またはもらえない場合の保障)
●出産手当金(妊娠・出産で仕事を休み、給料が減額またはもらえない場合の保障)
●埋葬費
※このうち傷病手当金と出産手当金は国民健康保険にはありません。
もしも健康保険に入ってなかったら?
健康保険に加入していなければ、これらの給付は受けられません。例えば、風邪をひいて受診したときの医療費が1万円だった場合。健康保険に入っていれば、支払いは3割負担の3000円で済みます。
ですが健康保険に入っていなければ、全額負担の1万円を支払うことになってしまいます。これは一例ですが、安心して病院に行くうえで健康保険は重要ですね。
以上が健康保険についての解説です。ぜひ、自分の会社(今後自分が勤める会社)が加入している健康保険について確認しておくようにしましょう。