「制作」と「製作」の違いとは？

「制作」と「製作」、この二つの仕事の違いをご存知ですか。「え？違うの！？」と思ったそこのアナタ、混同させてしまうのはちょっとマズイですよ。そこで今回は、「制作」と「製作」の違いを解説。2つの言葉の意味について紹介します。

「制作」と「製作」の違い｜「制作」とは？

「制作」とは、元々は絵画や音楽といった芸術作品をつくること。いわゆるアーティストと呼ばれる方たちの仕事に加え、記事を執筆するライターやポスターやWebサイトなどをデザインするグラフィックデザイナーなど、クリエイターの方たちの仕事も該当します。アイデアや表現力、デザイン性などが求められる要素の強い仕事が「制作」と呼ばれるのです。

「制作」と「製作」の違い｜「製作」とは？

「製作」は、工業製品や精密機械、器具などをつくること。いわゆる“メーカーでのものづくり”を指すことが多いといえます。

「制作」との違いは、業務そのものを横展開しやすいということ。プロダクトを大量生産する場合は、「制作」が当てはまります。

ややこしいのは、映画業界の「制作」と「製作」。

映画の世界でも概ね同じです。シナリオを書いたり、ディレクションしたり、カメラに撮ったり、音楽をつくることは「制作」です。一方、セットをつくったり、衣装を用意したり、メイクを行なうことなどは「製作」。また、映画のための資金調達や配給協力、宣伝作業なども、「製作」と呼ばれています。

ひと口に「セイサク」と言っても、業界や仕事内容によって意味合いが変わるということがおわかりいただけたでしょうか。「なんとなくモノをつくる仕事だから」とごっちゃにするのではなく、それぞれの特徴を見極めたうえで職種理解を深めていくようにしたいですね。