学校法人って一体何?
私立の学校で目にする「学校法人」。そういえば学校法人って、どのような団体なのでしょうか?第二次世界大戦後に始まる歴史的背景から、学校法人で働くうえでのメリットとデメリットまで、さまざまな観点から解説します。
学校法人って何だろう?
第二次世界大戦大戦後、価値の多様性を重視した人材育成が必要となり制定された私立学校法。この法律の定めるところで私立学校を設立する公益法人のことを学校法人と呼びます。学校法人が定められた背景は、国に学校創立の財源がなかったこと、国公立大で教育される人材以外のさまざまな分野の人材育成が必要であったこと、など。多様な人材を輩出するために定められた法人だといえます。
学校法人の特徴は、営利を目的としない団体のため税制面で優遇されているという点。普通法人の税率が25.5パーセントであるのに対し学校法人は19パーセントであるほか、国税や地方税でも優遇されています。
学校法人で働く場合の注意点って?
近年、少子化の影響もあり私立学校の経営状態は、厳しいものとなっています。新しい時代を見据えた特色ある教育活動を展開したり、経費の削減など経営の効率化により成果を上げている学校もある一方、経営状態が悪化している学校法人が増えているのが実情です。
これから頑張って働こうと就職したのに、仕事を始めたらすぐに解散などという事が起こらないよう、事前にきちんと経営状態をリサーチしておくことも大切です。
以上が、学校法人についての解説です。「教育の仕事に興味がある」という方は、ぜひ参考にしてください。