品質管理とはどんな仕事？
製造業の求人でよく見かける品質管理という職種。果たして、どのような役割があるのかご存知ですか？品質管理に求められる能力、やりがいや厳しさ、キャリアプランなどをご紹介します。ぜひ職種理解に役立ててください。
品質管理の役割とは？
品質管理とは、顧客の望む品質の製品をいかに合理的・経済的に生産するかを考え、製造過程に反映する仕事のこと。
一般的に製造業の品質管理は、製造現場と顧客の橋渡しとなり、工場で生産される製品の品質を管理し、品質の向上や品質管理のための全体システムの整備、設計への指示などを担います。
品質管理に求められる能力は？
品質管理に求められる能力で、代表的なものをご紹介します。
●リスクを想定し、問題点を見つけ、論理的に解決する能力
●原因と結果の因果関係を見極める能力
●製造現場との連携を図りながら仕事を進める能力
●モノづくりのシステムを把握・構築する能力
●現場や顧客との柔軟なコミュニケーション能力
品質管理のやりがいと厳しさって？
製造現場からすると裏方的な存在ですが、現場と連携しながら改善を実施し、結果として顧客から良い評価を得られることができればやりがいにつながります。部署間で意見が対立した場合の調整や、顧客からのクレームの処理は大変ですが、その厳しさを受け止めることで品質の向上につながることも。
ある意味で最も顧客に近い存在であり、やりがいと厳しさが表裏一体にあるといえるでしょう。
キャリアプランってどうなってるの？
多くの企業で品質管理に対する意識が高まるなか、顧客や部署間とのコミュニケーションで培われた管理スキルやPDCAを回す姿勢には価値があるといえます。効率の良いシステム構築とリスクマネジメントの担い手として、これまでの経験を他企業で活かして活躍するという人も多いようです。
以上が品質管理についてのご紹介です。実際、品質の管理は製造現場と品質管理だけでまかなえる問題ではありません。ここ最近は、購買・販売・サービス・研究開発・人事・会計など全社的で取り組まなければならない問題として意識され始めています。社内の誰よりも品質に厳しく、強いこだわりをもった存在であるということも認識しておきたいですね。
